お母さん、息子の遺灰を世界中で撒いてくれる人をFacebookで募集中
■20歳の息子の突然の死
そんな供養もいいかもね!というわけでアメリカからのニュースです。Facebookを利用して、息子の遺灰を散骨してくれる方をお母さんが募集しています。
写真の男性はCJ・トーミーさん。空軍隊員として活動していましたが、2010年に20歳という若さで亡くなってしまいました。お母さんのハリーさんはCJの遺灰を壺に入れてこれまで大事に持っていたそうです。
実は、CJの死は自殺によるものでした。
■ずっと後悔してきた
息子を救えなかったというハリー・トーミーさんは取材に対してこうコメントしています。
「・・・この3年間、恐ろしい悪夢から抜け出せなくて、人生につまづいているような感覚でした。あの子が戻ってくるならどんなことでもするつもりでした。でも・・・起こってしまった過去を変えることはできないんですよね。」
時間が戻せたらどんなにいいだろう、あんなことになる前に。そうずっとあの日を悔やんできたハリーさんでしたが、今年になってから、ようやく一歩前へ進む気持ちになったそうです。
■いろんな世界を見せてあげたい!
「あの子が生きていたら見れたであろうもの、例えばクレイジーな私の暮らしや、愛すべき人たち、大きな微笑、そんな類のものを感じさせてあげたい、それが私の使命だ、って思うようになったんです。」
そして、CJが生前言っていた夢、「世界中を見て回る」を実現させようと考えたのですね。そこでハリーさんはFacebookのページを立ち上げると、CJの遺灰を各地で撒いてくれる人を募集し始めました。今年11月のことです。すると、日を追うごとにハリーさんのアイデアに共感し、協力する人が増えていきました。
これまで、CJの遺灰は全米各地の他、ジャマイカ、ハワイ、ハイチ、インドなどの世界各国に散っています。手元にある遺灰の全てが旅立って行ったら本を書こうと考えている、とハリーさんはコメントしました。
Facebookのページを見ていると、皆さんが灰を撒いてくれているところが動画や写真で報告されていますね。生前の夢を少しでも叶えることができたわけです。でも、そのことで本当に救われるのはCJじゃなくて、お母さんのハリーさんなんじゃないかな。戻せない過去っていう呪いみたいなものをずっと背負ってきて、ようやく多少なりとも荷が下りたんだろうなって思います。
<ネタ元:Mum scatters adventurous son’s ashes all over world thanks to Facebook and Twitter friends>
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