ラノベ市場の最前線で、若い世代に圧倒的人気のシリーズ「ＳＡＯ」
ラノベ売り上げ年間で２年連続首位を走り続ける、作者の川原礫はこれまでに発表した小説「ＡＷ」とあわせた累計発行部数が１２５０万部とラノベの世界でも群を抜く、その素顔はいたって謙虚でストイック。

ＳＡＯの着想はもともと好きだったオンラインゲーム、ゲームに没頭する傍ら、自身の運営するホームページで小説を発表した。「当時は物語りを書くのにまったく迷いがなかった」
ひらすら書き続けるうちにﾈｯﾄの掲示板に感想が集まり始めた
２００８年にラノベの人気作家を輩出する電撃小説大賞を受賞、翌年３４歳でデビューした
年６冊のハイペースで刊行を続ける。１日に書くのは６ページ、約１ヶ月半で文庫１冊書きあがる計算だ
現在執筆中の作品もそれぞれ「そろそろまとめていく段階」
自分で決めた執筆計画は厳粛する

作家として常に危機感があるという
「自分は遅咲き、特赦との年齢さもどんどん開いていく、若い世代の感覚とズレないか、不安なんです」
読者への細かい気配りも忘れない、文末や単語の途中改行にも配慮する。

「すごく時間がかかる作業だけど、読者の途中で一瞬でも引っかかって流れが止まるのは良くないですよね。」

自身も中学生の頃は「ロードス島戦記」や「スレイヤーズ」に夢中になった。
途中読んだ小説は、その後の読書体験に大きく影響を与えるという

「もしかしたら、自分の書いた小説が若い子たちが読むはじめての小説かもしれない、責任重大ですよ」

年末特番も脚本を勤めた

「小説と違った楽しみがあって、ネットで小説をかいていた頃の気持ちを思い出しました」

アニメに製作チームとして関わることは「究極の夢」だったと熱をこめる
実は大沢在昌の「新宿鮫」など、警察小説が好きだという、
「ラノベとは相性の悪いジャンルだと思うけど、いつか挑戦してみたいですね」