モモタロス「時を超え…」杏子「アタシら…参上!!」【前半】|エレファント速報:SSまとめブログ
モモタロス「時を超え…」杏子「アタシら…参上!!」【前半】
- 1:1:2013/10/25(金) 23:52:24.40 ID:mqKsrcag0
魔法少女まどか☆まぎかと仮面ライダー電王のクロスSSです。
たぶんやり尽くされたようなネタだと思いますが映画公開前夜という事でやってみたいなと…
宜しければお付き合いください。
- 2:1:2013/10/25(金) 23:52:50.79 ID:mqKsrcag0
「時の列車デンライナー、次の駅は過去か?未来か?」
- 3:1:2013/10/25(金) 23:54:05.50 ID:mqKsrcag0
プロローグ
<見滝原市街>
舞台装置の魔女:ワルプルギスの夜
ドンッ!!
ほむら「キャァァァァッ!?」
暁美ほむらは唯一人自分よりも強大な魔女に立ち向かっていたが…
しかしその力の差は歴然としており彼女に勝ち目などなかった。
ほむら「また…繰り返さなければいけないの…」
苦戦を強いられるほむらが諦め盾に手を掛けようとした瞬間、どこからともなく奇妙な音が聞こえてきた。
それはまるで電車が通るような音が…
- 4:1:2013/10/25(金) 23:54:34.19 ID:mqKsrcag0
ガシャン ガシャン ガシャン
上空から突然ワームホールが開き中から3台の電車が現れたのだ!
ほむら「これは一体何なの!?」
その電車は白い電車がデンライナー、緑色の電車がゼロライナー、それに青い電車がNEWデンライナーという名の電車であった。
そしてデンライナーのコクピットにいる一人の青年がこの事態を冷静に見ていた。
- 5:1:2013/10/25(金) 23:55:25.87 ID:mqKsrcag0
良太郎「これがワルプルギスの夜、オーナーや駅長の言っていた通りとんでもない化け物だ!」
彼の名は野上良太郎、特異点と呼ばれる存在でかつて時空を超えて現れたイマジンと呼ばれる
未来からの侵略者たちを倒した者である。
その良太郎に対してゼロライナーのコクピットにいる青年が声を掛けた。
悠斗「おい野上、変な気負いすんなよ!こいつは俺たちが倒すんだからな!」
彼の名は桜井悠斗、このゼロライナーの主であり…かつては野上良太郎の姉である愛理の婚約者
の過去の存在でもあったが…
未来の彼はその運命を全うし消滅してしまい、今の彼は新しい未来を歩んでいた。
そしてもう一人、NEWデンライナーからも声を掛けてきた少年がいた。
幸太郎「爺ちゃんたち、こいつは恐らく…過去に戦ったどんな相手よりも強いヤツだ!
絶対に油断すんなよ!!」
野上幸太郎、彼は先ほど記述した野上良太郎の未来の孫である。
以前とある事件を解決したのがきっかけで、以来祖父である過去の良太郎たちとこうして交流を築いていた。
- 6:1:2013/10/25(金) 23:55:58.85 ID:mqKsrcag0
良太郎「行くよ、みんな!」
悠斗「オウッ!」
幸太郎「ああッ!」
彼ら三人はそれぞれ変身に使うデンオウベルト、ゼロノスベルトを腰に巻きライダーパス、ゼロノスカードをかざしてこう叫んだ。
「「変身ッ!!」」
彼らがその言葉を叫んだ瞬間、それぞれベルトから発せられたオーラが身を包み
彼らの姿を畏敬の者へと変身させていく。
- 7:1:2013/10/25(金) 23:56:27.79 ID:mqKsrcag0
ゼロノス「最初に言っておく、俺はかーなーり強い!」
まずはゼロライナーの桜井悠斗が変身する仮面ライダーゼロノス(アルタイルフォーム)
NEW電王「さて…カウントはどうしようかな…」
続いて野上幸太郎が変身する仮面ライダーNEW電王(ストライクフォーム)
そして最後に…
電王「みんな行くよ!」
野上良太郎が変身する仮面ライダー電王(プラットフォーム)
- 8:1:2013/10/25(金) 23:57:01.86 ID:mqKsrcag0
その時良太郎の脳裏に4人の声が響き渡ってきた、その声の主たちは…
(さぁ良太郎!俺だ、俺にやらせろ!)
(ちょっとちょっと、こういう相手には冷静沈着である僕じゃなきゃ駄目でしょ。)
(何言うとるんや!こんな大物…俺でなきゃ相手が務まるかい!?)
(あいつと戦うの面白そう♪ねえねえ僕にやらせてよ!)
彼らはイマジンであり、良太郎が電王の力を使う際は彼らの力を使役して戦わなければいけないのだ。
普段は彼らの内の一人に憑依してもらい戦うのだが…しかしワルプルギスの夜を相手に
イマジン一体分の力では明らかに分が悪かった。
- 9:1:2013/10/25(金) 23:57:44.88 ID:mqKsrcag0
電王「ここはみんなの力を合わせて、ライナーフォームを使おう!」
カッ
良太郎は電王(ライナーフォーム)になり三人の仮面ライダーがワルプルギスの夜に立ち向かおうとした瞬間だった。
ほむらは目撃する、自分が命に代えて守らなければいけない少女が禁断の契約に手を出す瞬間を…
- 10:1:2013/10/25(金) 23:58:25.95 ID:mqKsrcag0
―「その願いはキミの魂を差し出しても叶えたいものなのかい?」
一匹の猫のような白い生き物が少女に尋ねていた。
―「うん、私はほむらちゃんを…この見滝原のみんなを守りたいの!」
白い生き物の問いに桃色の髪をした少女が応える、少女は白い生き物にある願いを叶えてもらおうとしていた。
―「私の願いは…」
ほむら「ダメ…そんな事をすれば…世界は…あなたは…」
―「だから…私は魔法少女になる!!」
その瞬間、街は桃色の光に包まれ…そして…
- 11:1:2013/10/25(金) 23:59:24.40 ID:mqKsrcag0
ワルプルギスの夜『ギャァァァァァァッ!?』
NEW電王「な…なんだ!?」
ゼロノス「ワルプルギスの夜が…」
電王(ライナーF)「消滅していく…」
そう…彼らの言う通りワルプルギスの夜は跡形もなく消滅してしまった。
しかし次の瞬間ワルプルギスの夜よりもさらに恐ろしい化け物が彼らの目の前に現れる…
- 12:1:2013/10/25(金) 23:59:53.90 ID:mqKsrcag0
ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド
一方この光景をデンライナーの食堂車で目撃している人物たちがいた。
<食堂車>
コハナ「何よアレ…さっきのワルプルギスの夜よりも巨大で…強そう…」
ナオミ「オーナー、これは緊急事態ですよ!」
オーナー「えぇ、あれこそこの時間軸を滅ぼす存在…その名も救済の魔女、クリームヒルトグレートヒェン!」
- 13:1:2013/10/26(土) 00:00:45.71 ID:tsB3AShW0
クリームヒルトグレートヒェン『……』
クリームヒルトグレートヒェンと呼ばれる存在…
その巨体は見滝原の街を簡単に覆っていて巨体を動かし見滝原を崩壊させようとしていた。
ゼロノス「やばいぞ、こんなのがちょっと動いただけでこの街は跡形もなく消えちまうぞ!?」
NEW電王「こんなヤツを…俺たちだけで食い止められるのか?」
電王(ライナーF)「諦めたらそれまでだ、ぼくたちがやらなきゃこの街の人たちは…」
その時、この光景を目撃していた暁美ほむらは盾をかざしこう呟いた。
ほむら「またダメだった…けど世界を…いいえ、あなたを助けるためなら何度だって繰り返す…」
この行為を見たオーナーは息を荒げこう叫んだ。
オーナー「彼女を…暁美ほむらさんを止めてください!これ以上彼女に繰り返させてはいけません!!」
- 14:1:2013/10/26(土) 00:01:14.30 ID:tsB3AShW0
その時デンライナー、ゼロライナー、NEWデンライナーからいくつもの光がほむらの下へと向かったが
既に遅かった…
ガシャンッ
ほむらの盾は回され、彼女は時を再び繰り返す事になる。
しかしある者たちはその直前にほむらが口にした言葉を聞いていた、その言葉とは…
ほむら「まどか…今度こそあなたを救ってみせる!」
- 15:1:2013/10/26(土) 00:01:46.59 ID:tsB3AShW0
<見滝原病院>
ここは見滝原病院、暁美ほむらはいつもの様に目が覚めた。
ほむら「また…ここから始めるのね。」
彼女がそう呟いた瞬間であった…
カッ
ソウルジェムがいきなり盾に変わりそこからいくつもの光が出現しそして各方面に飛び散っていった。
ほむら「今のは…一体何なの?」
その日、見滝原の街に七つの光が降り注いだ。
しかし一つだけ…赤く光る光は…見滝原の街を離れ…隣町の風見野へ飛んで行った…
- 17:1:2013/10/26(土) 00:13:06.39 ID:tsB3AShW0
OP貼っておきます。
- 22:1:2013/10/28(月) 01:09:09.23 ID:dXkbdo+90
第1話杏子「俺参上?」
<風見野の教会>
杏子「zzz♪」
誰も寄りつかないであろう廃墟と化した教会、そこで昼寝している佐倉杏子の下に赤い光は舞い降りた。
シュバッ
赤い光は杏子の身体に入り込んだが当の杏子自身には何の影響もなかった、まだこの時点では…
杏子「ふあああ…なんだか身体が怠いけど…まぁいいや、街に行ってメシでも食いに行くか。」
(…)
- 23:1:2013/10/28(月) 01:09:35.26 ID:dXkbdo+90
<風見野市>
街に繰り出した杏子はさっそくコンビニに行ってお菓子を万引きしようと手にした。
それからすぐに店を出て盗んだお菓子を食べようとしたが…
杏子「あれ?お菓子が無い?どこいった!?」
盗んだお菓子が手元にないことを不思議に思ったがそんな事を疑問に思う暇はなかった。
何故なら…
パァァァァ
ソウルジェムが反応した、近くに魔女が現れたのだ!
急ぎ現場に駆けつける杏子、そこにいたのは…
- 24:1:2013/10/28(月) 01:10:04.25 ID:dXkbdo+90
「…」
「…」
既に反応の無い惨殺された男女の死体があった、殺したのは勿論…
玩具の魔女:ローザシャーン
見た目は小柄な人型をした魔女、杏子はすぐさま魔法少女に変身して戦いを挑んだ。
ローザーシャーン『♪』
ポンッ ポンッ ポンッ
杏子「ヘンッ!弱っちい雑魚が!その程度の力でアタシに勝てると思ったか!」
ズバッ
杏子の槍の一撃が決まりローザシャーンは真っ二つになり杏子は勝利を確信した。
だがすぐに予想外の出来事が起きた…
- 25:1:2013/10/28(月) 01:11:06.86 ID:dXkbdo+90
少女「パパ…ママ…」
いつの間にか魔女の結界に少女が迷い込んでいたのだ。
杏子「なっ…子供だと!?」
ガサッ
先ほど魔女が真っ二つにされた場所から物音が聞こえ、ふと視線を送るとそこには…
ローザーシャーン『!』
なんと真っ二つにされた魔女はまだ生きていて、獲物である少女の方に向かって行った。
杏子も急いで追おうとするが、僅差で間に合わなかった。
杏子「ダメだ…間に合わねえ!おいガキ!早くそこから逃げろ!!」
思わず大声で叫んだが少女は死体を見て呆然としており、その言葉は少女の耳には届かなかった。
- 26:1:2013/10/28(月) 01:11:45.58 ID:dXkbdo+90
杏子「クソッ!これじゃ…」
(仕方ねえ、手を貸してやる!その身体を俺に貸せ!!)
杏子「え…今のは…何だ?」
頭の中から奇妙な声がした、まるで魔法少女同士が行うテレパシーの様な声が…
そしてその声を聞いた瞬間、杏子の意識がまるで靄に包まれたように感じてしまい、
さらには別の誰かが勝手に自分の身体を動かそうとしている感覚が伝わってきた。
杏子(?)「ヘッヘッヘ、良太郎以外の身体か。