672 名前:ななしのいるせいかつ[sage] 投稿日:2012/05/29(火) 00:22:05.37
夜中苦しくなって救急病院へ行きたい私。

「なんか苦しい・・・母さん、病院連れてって」
「えー、もうあたし眠いし・・・zzz」
「とーちゃん、」
「zzzzz・・・・・」
仕方が無いので姉貴に内線。
「姉貴、苦しい…」
「どうしたん!?苦しいのか!?車出すで!それ近くの××病院はあいとる!ほらかーちゃんおきろ!
あんた起きてついていかないと何かあったとき困るだろ!」
「えー、明日、あたし早いし、寝ないと体動かないし・・・」
「起きろ!」

なんとか病院へ。しかし救急は忙しいらしく、ベッドに案内されたあと長時間放置される。
「あたし眠いわー、受付でまっとるわー」
「・・・ねーちゃん」
「・・・なんや」
「(・・・死ぬかなあ・・・)手ぇ握ってて」
「・・・・・(握らせてくれた)」

結果は原因不明で過労でしょうとのことだったんだけど、
その晩の姉が傍に居たことと、救急の研修医の女先生がぎゅっと手をやさしく握ってくれたことは忘れない。
というかそれしか覚えてない。

自分病院勤務で終末医療について考えたことがあるが、
この一晩でなんとなく死に行く人に何が真に必要か考えるヒントになった。

半年後、姉が入院(私は別居)
両親が昼行灯なので自分で入院し、手術、・・・を一人でしておったことが判明。
「ばかじゃない!ばかじゃない!?それで何でフラフラ病室から脱走してんの!?
仕事来週から復帰ってどんだけハラキリしたか判ってんの?あんたの体はアンタだけのもんやない!」
「あー、妹うるせー」
「じゃかぁしい、Drと看護士にいっとくからね、私も毎晩見張るから甘く見るんじゃありません!」

人の痛みには敏感なのに、自分のことは機械の様に部品交換でなんとかなると勘違いしてる姉。
喪姉妹だけど、姉のことは一生面倒見守りたいと思います。