ほむら「最高に面白いダジャレを思いついてしまったわ」
- 2014年01月02日 19:40
- SS、魔法少女まどか☆マギカ
- 9 コメント
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- 1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/02(木) 15:24:06.99 ID:ZYSHNvOcP
~魔女の結界内~
杏子「ようやく結界の中心まで来たな」
さやか「うん。そろそろ、魔女が現れるあたりだね!」
マミ「私、しばらく魔女の使い魔としか戦っていなかったから
魔女と戦うのはしばらくぶりだわ」
まどか「私もです」
ほむら「……」
ほむら(マミは魔女と戦うのはしばらくぶり……マミが、魔女と……)
ほむら(ぷっ、最高に面白いダジャレを思いついてしまったわ)
ほむら(ここは一つ、皆に披露して、魔女との決戦前で緊張している気持ちをほぐしてあげようかしら)
- 5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/02(木) 15:27:24.14 ID:ZYSHNvOcP
さやか「あ、ちょっといい?」
ほむら「?」
さやか「それじゃあ、マミさんが魔女とあい「まみ」えるのはひさしぶりってことですよね。
……なーんちゃって! どう? どう? このシャレ?」
まどか「ぷーっ! さやかちゃんそのギャグ最高だよお!」
杏子「あはははははははははははははは! ウケる! やるじゃん! さやか!」
マミ「ふふふふふっ!
私の名前をあいまみえるをかけたのね! なかなか思いつくものじゃないわ!
美樹さん、芸人の才能があるんじゃない?」
ほむら「……」
- 10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/02(木) 15:30:16.44 ID:ZYSHNvOcP
さやか「いやあ、それほどでもありますって!
ほむらも我慢しないで笑っていいんだよ? ……ってぐふぉおお!」
まどか(ほむらちゃんがいきなりさやかちゃんにドロップキックを!)
ほむら「……これから、命がけの戦いをしようっていう時に、浮かれないでくれる?
学校の遠足じゃないのよ? 一歩間違えれば死ぬかもしれないの。
遊び半分なら帰ってちょうだい」
さやか「……す、すびばせん(ケホケホ)」
ほむら(……まさか美樹さやかも、同じネタを思いついていたなんて!
何だか悔しいわ)
マミ「ま、まあ、暁美さんの言いたいこともわかるけど。
美樹さんだって悪気はないんだし。落ち着いて。ね?」
まどか「そ、そうだよ。どんな強い魔女かわからないんだし。
ここはみんなで協力しないと」
ほむら「……ごめんなさい。ちょっと気が立ってしまったの。
それじゃあ行きましょうか」
- 12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/02(木) 15:33:36.42 ID:ZYSHNvOcP
数日後
~魔女の結界内~
まどか「使い魔がうじゃうじゃ出たけど、どうにかここまで来たね。
魔女の気配も近くなってきたなぁ」
マミ「もうひと頑張りね」
さやか「フォーメーションはどうする?」
杏子「あたしが幻覚魔法を魔女にかけて、その隙にマミ達が中距離攻撃。
さやかが援護に回るっていうのでどうだ?」
ほむら「……」
ほむら(杏子が幻覚魔法を魔女に……佐倉杏子が、幻覚魔法を……)
ほむら(ふふっ、今度こそ天下が取れんばかりのすごいダジャレを思いついてしまったわ)
ほむら(ここで、私のギャグセンスをみんなにアピール、
大ウケを取って、私のイメージアップというのはどうかしら。
そして、まどかもそんな私に惚れ直す……よし、この路線で決まりだわ!)
- 17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/02(木) 15:36:17.42 ID:ZYSHNvOcP
ほむら「じゃあ、佐倉杏子が、魔女に幻覚魔法をかけて」
マミ「あ! じゃあ、佐倉さんが魔女を幻覚で「錯乱」させるのね!
……なーんちゃって! どうかしら! この洒落!」
まどか「佐倉さんが…錯乱! あはははははは!」
さやか「ぷーっ! くすくす! 最高じゃないですか!
流石はマミさんです!」
杏子「すげえな! マミ! あたしの名前と錯乱をかけたのか!
末恐ろしいギャグセンスだ!
将来的にお笑い界を牛耳る日も近いんじゃないか?」
マミ「ふふ、世界のキタノには負けるけどね」
ほむら「……」
- 20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/02(木) 15:39:21.31 ID:ZYSHNvOcP
マミ「暁美さんも遠慮しないで、存分に笑ってちょうだい!」
ほむら「マミ」
マミ「何?」
ほむら「ちょっと背中を向けて、その辺に立って」
マミ「この辺?」
ほむら「もう少し右。……そう、そのあたり。そのまま動かないでね。
……はああっ!」
バキッ
マミ「あだぁ!」
さやか(ほむらがいきなりマミさんに延髄蹴りを!)
マミ「な、何するの? 暁美さん? 首が取れるかと思ったわ!?」
ほむら「よくあることじゃない」
- 25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/02(木) 15:42:48.48 ID:ZYSHNvOcP
マミ「ないわよ! そんなこと!」
ほむら「マミ。私たちはチームを組んでいるけれど
年長であり、主戦力のあなたがムードメーカーなのは間違いないの。
そのあなたが、ふざけた空気を助長しては士気に関わるわ。
自覚を持ってちょうだい」
マミ「う……、ご、ごめんなさい」
ほむら(……言おうとした途中で、巴マミに先を越されるなんて。
さっきの賞賛だって本当なら私が受けていたはずなのに! 何なのよ、全く!)
まどか(何か、最近のほむらちゃん怖い)
ほむら「わかってくれればいいの。……いくわよ」
杏子「お、おう」
- 27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/02(木) 15:46:58.67 ID:ZYSHNvOcP
数日後
~魔女の結界内~
マミ「まさか、使い魔でさえ、これほどの強さとはね」
さやか「魔女はどうやらこの先みたいですけど
……その前に作戦を練った方が良いですかね」
まどか「どうしよう。私、何だか緊張してきちゃった」
ほむら「……」
ほむら(……まどか。 ぶるぶる震えちゃって。調子、大丈夫かしら)
ほむら(むっ、またも天才的なダジャレを思いついてしまったわ。
自分の才能が怖いわね)
ほむら(よし、こういう時こそ、笑いを取って、まどかを和ませてあげないと)
- 28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/02(木) 15:49:18.50 ID:ZYSHNvOcP
ほむら「そうね。まどかが本調子が出ないと困るわ。
ここの所、少し疲れ気味みたいだし……」
杏子「そうなのか?
じゃあ、まどかの調子はいま、どうかな?」
ほむら「!!!!」
杏子「なーんてな! まどかと「いま、どうか」をかけてみたんだ!
どうだ? この洒落!」
さやか「まどかが……「いま、どうか」
あはははははははは!」
マミ「ぷっ! あははははははは! 佐倉さん! それ最高よ!
やるじゃない! どう? 私とコンビを組んで吉本に殴りこまない?」
まどか「あはははは! お、お腹が痛い!
おかげで緊張がほぐれたよ! ありがとう! 杏子ちゃん!」
- 31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/02(木) 15:52:09.65 ID:ZYSHNvOcP
杏子「へへ。
ほむらもあたしの渾身のジョークを堪能してくれていいんだぜ?
あれ? ほむら? どこ行った?」
ほむら「後ろよ」(ガシッ)
杏子「ぐえええええええ!」
マミ(ア、アルゼンチンバックブリーカー!
……あの暁美さんがあんな荒業を繰り出すなんて!)
杏子「ギブ! ギブギブ! ほむら!」
- 34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/02(木) 15:55:27.04 ID:ZYSHNvOcP
杏子「はあはあ……(や……やっと技を外してくれた)」
ほむら「今回の魔女は強敵かもしれないのに
馬鹿げたジョークなんて飛ばさないでちょうだい。
調子が崩れて、命がけの戦いの最中に連携のミスでもあったらどうするのよ?
まったく」
杏子「わ、わかった。以後気を付ける」
ほむら(まさか、前ふりのセリフの直後にネタをもっていかれるなんて!
しかもまどかからもちゃっかり感謝されちゃって! よくも!)ギリギリ
さやか(なんだろう。なんか最近、空気が殺伐としてるなぁ)
ほむら「行くわよ。くれぐれも戦闘中は気を抜いてミスとかしないでね」
まどか「……」
マミ「……」
- 36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/02(木) 15:58:24.89 ID:ZYSHNvOcP
数日後
~魔女の結界内~
杏子「今日はずいぶん、あっさり魔女本体の所につきそうだな」
マミ「油断は禁物よ。結界が小さいからって魔女が弱いと決まったわけでもないしね」
さやか「でも、さっさとけりがつくのは嬉しいな」
まどか「さやかちゃん、今日、上条君のコンサートに行くことになってるんだもんね」
さやか「そうそう。もう今日は、間に合わないかと諦めかけてたよ。
ここの所、魔女退治と勉強で、楽しみがなかったからさぁ」
ほむら「……」
ほむら(美樹さやかにとっては上條恭介の演奏が唯一の楽しみなのかしら…………、
美樹さやかにとっての、……唯一の楽しみ)
ほむら(はっ、今度こそ、爆笑間違いなしの鉄板のジョークを思いついたわ)
ほむら(何か知らないけど、最近みんな、私を見ると表情が硬くなるみたいだし、
ここは今度こそ笑いを取って私だってジョークの一つも言えるってところを見せないと)
- 41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/02(木) 16:01:37.18 ID:ZYSHNvOcP
ほむら「なるほど、ということは、上條恭介の演奏を聴くことが」
まどか「さやかちゃんのささやかな幸せなんだね!」
ほむら「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
まどか(はっ! しまった!
ほむらちゃん、魔女狩りの途中にふざけたこと言うと最近怒るんだった!
ど、どうしよう……あれ?)
ほむら「う、……う」
マミ「?」
杏子「?」
さやか「?」
ほむら「うわああああああああああああん!」ダッ
まどか「ほ、ほむらちゃん! どこへ行くの!」
さやか(? な、泣いていた?)
- 43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/02(木) 16:04:15.74 ID:ZYSHNvOcP
数日後
~学校の帰り道~
まどか「ほむらちゃんが、学校にも魔女退治にも来なくなって、もう3日だね」
さやか「一体、どうしちゃったのかな?」
マミ「鹿目さんがジョークを言ったのがそんなにショックだったのかしら」
まどか「やっぱり私がいけなかったんですかね……」
さやか「ほむらのやつ、まどかを一番信頼しているみたいなところがあったから
まさか、まどかが、戦いの最中にふざけるような、
自分の主義に反することをするとは思わなかったんじゃないかな」
マミ「それで、ショックを受けて、引きこもってるの?」
まどか「え、じゃあ私のせいなのかな」
さやか「アイツもストイックだなぁ。
よし、杏子にも声かけて、ほむらの家に行きましょうよ。
それで、これからは戦いの最中にふざけたことは言わないって、みんなで謝りましょう」
マミ「そうね、暁美さんがいないとやっぱり戦力ダウンだものね」
- 45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/02(木) 16:07:18.01 ID:ZYSHNvOcP
~ほむらの家~
マミ「暁美さん? いるの?」
杏子「ほむら! 大丈夫か!?」
まどか「ほむらちゃん! 開けて」
さやか「ほむら! あコメント一覧
-
- 2014年01月02日 20:16
- まどかのコメントがさりげなく辛辣だな
-
- 2014年01月02日 20:17
- まどか達がお笑いやるなんざ、俺たちにとっちゃ窓から槍だな、なんて
-
- 2014年01月02日 20:19
- ん?
-
- 2014年01月02日 20:31
- ※2
-
- 2014年01月02日 20:32
- やっぱセンスねーわごめんなさい
-
- 2014年01月02日 20:35
- マミさんが高木ブーで不覚にも
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- 2014年01月02日 21:00
- 出直して来いや!!
-
- 2014年01月02日 21:28
- こうやって魔女が生まれるのか
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- 2014年01月02日 23:28
- vitaまどかの設定でいいじゃないか
-
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