ほむら「最近、みんなからのけものにされてる気がする」
- 2014年01月03日 19:10
- SS、魔法少女まどか☆マギカ
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- 1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/03(金) 14:22:00.57 ID:aD2N0MsdP
~見滝原中学~
ほむら「まどか。今日の帰り、暇なら一緒に喫茶店にでも寄って行かない?」
まどか「ごめんね、ほむらちゃん。
今日ちょっとママに、弟の世話するように言われていて」
ほむら「……そう。残念ね。じゃあ、またにしましょうか」
さやか「あたしも、ちょっと用事があって無理なんだよね」
ほむら「そう、残念ね(別にあなたは最初から誘っていないけど)」
- 5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/03(金) 14:25:18.10 ID:aD2N0MsdP
ほむら(さて、どうしようかな。
……ああ、そうだ。
たまには、巴マミと二人でパトロールでもしようかしら。
やっぱり戦い慣れているだけあって、彼女と組むと魔女退治もはかどるものね)
ほむら「巴マミ。今日の放課後、魔女退治のパトロールをしようと思うのだけれど」
マミ「あ、暁美さん。ごめんなさいね。
今日はちょっと一人で魔法の特訓をしようと思っていたの。
それに、昨日も魔女退治をしたでしょう。
自分でもちょっと戦い方で気になることがあるから見直したくて……。
悪いんだけれど、同行できないの」
ほむら「そう。まあ、仕方がないわね」
ほむら(じゃあ、杏子の所にでも……、
ああでも、杏子も昨日、一緒に魔女退治をしたときに
「明日は風見野に戻るつもりだ」とか言っていたわね)
ほむら(みんな予定が入っているのね。
……たまには一人で街を歩き回って、適当に買い物でもして帰ろうかしら)
- 9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/03(金) 14:28:12.61 ID:aD2N0MsdP
~ショッピングモール~
ほむら(魔女の反応も特にないわね)
ほむら(それじゃあ、本屋さんでミリタリー雑誌でも立ち読みして帰ろうかしら。
あら? あそこにいるのは……)
……
まどか「そうなんだ。それじゃあ……」
さやか「うん、だから、詳しいことを……
マミ「ふーん。いいじゃない?」
杏子「はは。悪くないな! そういうのも!」
ほむら(み、みんな! え? あれ?
たしか、まどかは、私が誘ったら、弟さんの世話があるって!
美樹さやかだって用事があるって言っていたのに……。
マミも……と、特訓じゃなかったの?
杏子だって、昨日は風見野に戻るつもりだって言っていたのに……)
- 10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/03(金) 14:31:15.10 ID:aD2N0MsdP
ほむら(わ、私が誘ったら、みんな別の用事があるって言ったのに!
4人であんなに楽しそうに盛り上がって……)
ほむら(最近、誘っても断られることがたまにあって
みんなにのけものにされているような気がしていたけど。
でも、美樹さやかはともかく、まどかやマミがそんなことするわけないって
……思っていたのに)
ほむら(どこへ行くのかしら。なんだか、ちょっと気になるわ……)
さやか「じゃあ、ちょっとこの辺にしましょうよ」
杏子「そうだな」
マミ「そうね。それじゃあ入りましょう」
まどか「はい!」
ほむら(喫茶店に入って行った……。
よし、それじゃあ、私も、他の客に紛れて、ばれないように)
- 12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/03(金) 14:34:21.73 ID:aD2N0MsdP
~喫茶店~
店員「いらっしゃいませ~。おひとり様ですか?」
ほむら「は、ハイ(裏声)」
店員「こちらのお席になります」
ほむら(まどか達は……向こうのボックス席ね。
ちょっと離れているけれど、魔法で聴力を強化すれば何を話しているかぐらいはわかるはず)
ほむら(わ、私のいないところでどんな会話しているのかしら。
やっぱり私の悪口、だったりするのかしら。
それとも、まさか、猥談とか……)
ほむら(ああ、聞くのが怖いけれど……、でも!)
マミ「それで、美樹さん。その話は間違いないのね?」
- 15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/03(金) 14:37:07.36 ID:aD2N0MsdP
さやか「ええ、間違いないです。2週間後がほむらの誕生日なんですよ!」
ほむら(!? そういえば確かにそうだけど。どうして美樹さやかがそれを!)
さやか「たまたま職員室に入った時に学籍簿が先生の机の上に置いてあって。
一番上がほむらの頁だったんですよ。
それでたまたま目に入ったんですよ」
まどか「そうだったんだ。ほむらちゃんも何かの時に言ってくれればいいのに」
マミ「でも誕生日パーティーっていうのは悪くないわね! ケーキとかの準備は任せてちょうだい」
杏子「ふむふむ、それで、あいつには秘密にして驚かせてやるんだな!」
……
ほむら(え、じゃあ、みんなが今日、私の誘いを断ったのって……つまり)
- 18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/03(金) 14:40:17.06 ID:aD2N0MsdP
さやか「ようし、方向性はまとまってきたね!」
まどか「まず、わたしが、ほむらちゃんをマミさんの家で勉強会をしようって言って
連れてくる」
マミ「入ってきて、暁美さんが、私たちみんながいることに驚いたところで
私がクラッカーを鳴らせばいいのね!」
杏子「そこであたしがくす玉を割って、
「誕生日おめでとう! 暁美ほむらちゃん!」の垂れ幕がドーン!!」
ほむら(みんなで、私のためにサプライズパーティーを企画して……、
私ったら勝手に、自分がのけものにされていると思い込んで。
でも、……でもまさか、美樹さやかが私のために誕生日パーティーを企画してくれるなんて。
いつも、口論するくらいの仲なのに)
- 19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/03(金) 14:43:16.41 ID:aD2N0MsdP
さやか「そこで、前日までわざと、さんざんそっけなくしていたあたしが
優しく微笑んで言うわけだよ!
『誕生日、おめでとう! ほむら!』ってさぁ。
そしたら、そこで感動して目に涙を浮かべたほむらが
『美樹さやか……私、あなたのこと、誤解していたわ。うわあああああん!』って
あたしの胸に飛び込んでくるわけだよ、これが!」
まどか(胸に飛び込んでくるところの役回りはわたしでも良いような気がするけどなぁ)
さやか「その、涙で顔をぬらしたみっともない所を、写真にとって
からかってやるんだもんねー。ふふふふ! 楽しみだなぁ!」
ほむら(あぁ、それが目的なのね、いつも通りで安心したわ。
というか、今の話を聞いた時点で、あなたの胸に飛び込むことは100%なくなったわ)
- 21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/03(金) 14:46:28.01 ID:aD2N0MsdP
マミ「もう、美樹さんたら、さっきは「これをきっかけにもう少し仲良くなれるかなぁ」とか言っていたじゃない」
杏子「そうそう。別にほむらの事が嫌いなわけじゃないんだろ?」
さやか「いや、その、あたしとしては、
あいつの、つんとすましたキャラを崩してやりたいというか、
いつもと違う顔を見たいというか、それだけですって!
とにかく、当日まで、ほむらにはこのことは絶対内緒ですからね!」
マミ「わかったわ」
杏子「おお」
まどか「うん!」
ほむら(……でも、目的はどうあれ、祝ってくれる気持ちは本物なのよね。
私が盗み聞きしたことを知ったら、がっかりするかもしれないし
ここは何も聞かなかったことにしましょうか)
- 24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/03(金) 14:49:29.96 ID:aD2N0MsdP
~見滝原中学~
翌日
さやか「うーん、やっぱり、どんなものを贈るかだねぇ」
まどか「何がいいのかなぁ」
さやか「昨日も喫茶店の帰り道で、その事で、みんなで悩んだものね。
よし、さりげなく聞いてくるよ」
ほむら(私の席から少し離れているし、仮に私に聞かれても何の話か分からないと思って、普通に話しているのでしょうけど。
……プレゼントの話よね、たぶん。……あ、こっちに来た)
さやか「ねえ、ほむら。さりげなく聞くけどさぁ。
何か欲しいものとかある? 例えば一年に一度の記念日とかに」
- 27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/03(金) 14:52:30.49 ID:aD2N0MsdP
ほむら(……イスからずり落ちそうになったわ。
「さりげなく」って意味わかってるのかしら。
というか、気づかないふりをするのも苦労するような気がしてきたわ)
ほむら「……いえ、今とくにこれと言って欲しいものはないけれど。
でも、もし贈られるのなら、
相手の気持ちを考えて心のこもったものを贈ってくれるのなら、どんな物でも嬉しいと思うわ」
さやか「うーん、そっかぁ。わかった。参考になったよ」
さやか「はっ! ……べ、別にほむらに興味があるわけじゃないんだからね!
他に聞く人がいないから聞いただけだし。じゃあね!」
ほむら(?……?
ああ、そういえば昨日、「わざとそっけなくする」とか何とか言ってたわね。
何だか無理している感があるわ。いつもどおりで十分そっけないのに)
- 30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/03(金) 14:55:14.61 ID:aD2N0MsdP
放課後
ほむら(あら、あそこにいるのは……巴マミだわ。
空き教室に入って行ったけど、何しているのかしら)
マミ「よし。これで完成! われながら、良く書けたわ!」
ほむら「? こんにちは、マミ。何をして……」
ほむら(あれは、垂れ幕? 「お誕生日おめでとう」って書いてあ……)
マミ「あ、暁美さん!? 見ちゃダメええ!」(ズブリ!)
ほむら「いたああああああああ! 目が! 目がぁ!」
マミ(ガサゴソ)「あら、暁美さんったら。
ラピュタのムスカの物真似なんかしちゃって。
意外におちゃめなところもあるのね?」
- 31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/03(金) 14:58:28.45 ID:aD2N0MsdP
ほむら「あなたが、いきなり目つぶしをしてきたんでしょうが!
いたた……」
マミ「ごめんなさい。ちょっと手が滑っちゃって」
ほむら(いや、明らかに狙っていたじゃない)
マミ「と、ところで、今、何か見えた?」
ほむら「……………………いいえ。何の話?」
マミ「み、見えなかったのならいいの。
……放課後なんだし、もう帰った方が良いんじゃない?」
ほむら「………ええ、そうさせてもらうわ」
- 32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/03(金) 15:01:44.04 ID:aD2N0MsdP
ショッピングモール
ほむら(マミのあれ、やっぱり、私のサプライズパーティーのためのものよね)
ほむら(全く、作るのなら学校じゃなく私の目につかないところでやればいいのに。
あら? あそこにいるのは杏子?)
杏子「……」
ほむら(お店の中で何だか、コソコソして。挙動不審だけど何してるのかしら?)
ほむら(はっ、まさか。万引き!?)
ほむら(以前は、魔法を盗みに使っていたりしたけど
最近は、真面目にアルバイトとかするようになったって、美樹さやかも言っていたのに……)
ほむら(レジの外にはまだ出てないわ。
ここは、友人としてやんわりと止めるべきよね)
- 33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/03(金) 15:0
コメント一覧
-
- 2014年01月03日 19:49
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タイトルから誕生日ネタか?と思ったらまんまだった
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- 2014年01月03日 19:57
- ほむらの態度の悪さ的に、ぼっちになるのは当たり前だろwwwと思って開いたのに。ありきたりだった。
-
- 2014年01月03日 20:06
- 久々にゴールデンタイムに放送できる系のまどマギSSのような気がする
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- 2014年01月03日 20:16
- ほむらがサプライズを知らない演技をするのに困る話かと思ったのに
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- 2014年01月03日 20:16
- てっきりデビほむの悪行がバレてハブられているのかと思ったがそんなことはなかったぜ!
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- 2014年01月03日 20:19
- QB「うん、いい話だったね
ところでマミ、僕の分の料理は?
皆もどうして皆僕の言葉を無視するんだい? まるで姿が見えてないみたいだ」
-
- 2014年01月03日 20:43
- ほむほむマジほむほむ
-
- 2014年01月03日 21:23
- なんかグーパンでワロタ
-
- 2014年01月03日 21:26
-
ええやないの。
-
- 2014年01月03日 22:21
- ひとのパンツ とったら ドロボウ!▼
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- 2014年01月03日 23:46
- 反逆みたあとだとこういうほのぼのものがグッとくるなぁ。
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そしてそれ以上にさやかが残念だった