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モバP「茄子は、今幸せか?」|エレファント速報:SSまとめブログ

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モバP「茄子は、今幸せか?」

3:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/08(水) 01:19:58.35 ID:8auXTgZQ0

茄子「~~~♪」

自分の目の前で踊る女性、鷹富士茄子。
激しい踊りではなく、桜の花びらのように静かに舞う彼女に、練習という場を忘れて思わず心奪われてしまいそうになる。

P「良し、そこまでだ茄子」

声をかけ舞を止めた茄子が、やりきった笑顔でこちらを向く。

茄子「どうでしたかPさん?上手く出来てました?」

P「あぁ、最高だったよ茄子。思わず見とれてたよ」

茄子「ふふ、ありがとうございます。いっぱい練習した甲斐がありました♪」

最高の笑顔を向け、タオルで汗を拭う茄子を見ながら俺は胸をなでおろす。

P「この調子ならライブは大成功間違いなしだ。きっと茄子のファンももっと増えるし、今までのファンもさらに茄子を好きになる」

茄子「Pさんもですか?」

P「そりゃもちろんだ!なんたって俺は茄子のファン第一号だからな!」

思わず大きい声を出してしまう。茄子は少し頬を赤らめ照れくさそうにタオルで顔を拭う。
こういう反応がまた可愛いのだが、口には出さない。



4:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/08(水) 01:21:19.59 ID:8auXTgZQ0

鷹富士茄子。
自分が初めてプロデュースした女性。一富士二鷹三茄子の字が名前に全て入っている幸運の才女。
その名の通り彼女はとても運に恵まれている。良く懸賞などで賞を当てるので俺自身彼女の運は本当なのだと思う。

それだけではなく抜群のルックスも誇る。
滅びつつある大和撫子の末裔と言っても誰も否定はしないだろう。
それだけ茄子は魅力的な女性だった。

P「でも茄子と初めて出会ってからもう2年になるんだな」

茄子「そうですね。月日が経つのは本当に早いですよねぇ」

P「今思えばベタな出会いだったよな」

茄子「あの時は驚きましたよ~。いきなり綺麗だなんて言われて、二言目にはアイドル興味ありませんか?なんですから」

P「自分でもなかったな~と思ってるよ。でもあの時は本当にその言葉しか出てこなかったんだ」

茄子「ふふ。あの時のPさん可愛かったな~♪」

P「辞めてくれ。思い出すだけで穴に入りたくなる」

茄子「でも忘れないでくださいよ~?私たちの初めてなんですから♪」

P「誤解を招く発言は辞めなさい。それに顔真っ赤にしてまで言うんじゃありません。全く」

茄子「ふふふ♪」

P「でも本当に色々あったなぁ……」




6:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/08(水) 01:22:19.03 ID:8auXTgZQ0

2年前、まだ駆け出しのプロデューサーだった俺は、自分のアイドルをスカウトするために必死で一年間走り回っていた。
上司である社長からは、ティンと来た子を捕まえたまえ!というアドバイスをいただいたが、正直意味がわからなくて泣きそうだったのを良く憶えている。
他の先輩プロデューサーに聞いたが、最初はみんなアイドルのスカウトから入ったらしい。そこで話術とかを磨いていったとか。
だが口下手な俺は中々上達せず、四苦八苦していた。

プロデューサーとして仕事を始めて初めての年明け。
いい加減自分のプロデュースするアイドルを手に入れなければまずいと思っていた頃、俺は茄子と出会った。

P「はぁ、結局去年はダメダメだったな……。社長はゆっくりやりたまえ。君は私の見込んだ男なのだから大丈夫だ!なんて言ってくれたけどそろそろ申し訳なくなってくる」

茄子「あの~?」

P「いや、こんなんじゃ駄目だな。就職難の時に拾ってくれた社長に応えるためにもここで踏ん張らないと」

茄子「もしも~し?」

P「良し!ここは景気づけに美味いものでも食べて力をってあれ?財布がない!?」

茄子「えい!」

財布を落としたと気づきあわてていると、後ろからポンッと肩を叩かれた。

P「え?」

茄子「これ、貴方の財布ですよね?さっき落としましたよ?」




7:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/08(水) 01:23:15.15 ID:8auXTgZQ0

差し出された財布を見て、俺は歓喜に声を上げる。

P「おお!俺の財布です!!ありがとうございます!」

茄子「ふふ、運よく拾えてお渡しできて良かったです♪」

P「いや、なんてお礼をしたらいいか。本当にあり……」

そこで初めて彼女の顔をみて、俺は固まった。文字通り固まった。
綺麗な着物に身を包み、セミロングの黒髪を後ろで纏めた彼女をみて思わず声を漏らしてしまう。

P「綺麗だ……」

茄子「え?」

あぁ、社長。今わかりましたよ。これが、これがティンと来たって奴なんですね。
俺は少し迷い、そして口を開いた。

P「すいません。アイドルとかって興味ありませんか?」

茄子「はい?」

それが鷹富士茄子と俺との最初の出会いだった。
今考えても破天荒な出会いだったと思っている。

勧誘された女性は戸惑っているようだが、俺は捲し立てる。

P「自分、こういうものです。シンデレラプロダクションという会社でアイドルのプロテューサーをしています」

茄子「しんでれらプロダクション?」

P「正直に言います。今貴女を一目見て、ああこの人だって思いました。僕に貴女をプロデュースさせてください。絶対にトップアイドルに連れていきます!」

茄子「え?……え?」

思いっきり頭を下げる。自分でも何をやっているのかわからないが、何故か身体が勝手に動いた。
一年近くスカウト業をしてきたが、こんなことは本当に初めてだった。

茄子「あの……お顔を上げてください」

P「じゃあ!」

茄子「あの……場所を変えましょう。ここじゃちょっと……」

P「あ」

俺は新年早々神社の中でやらかしたと気づくのはすぐだった。



9:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/08(水) 01:24:37.31 ID:8auXTgZQ0

茄子「シンデレラプロダクション。聞いたことありますよ。確かにゅーじぇねれーしょんでしたっけ?」

P「はい、そうです。言っても僕の先輩がプロデュースしたグループなので、僕自身は関わってませんが」

財布のお礼も兼ねて入った喫茶店で、俺は名前を教えてもらった鷹富士茄子さんと向き合っていた。穏やかで物腰の柔らかい鷹富士茄子さんを見て、俺はますますこの人をプロデュースしたいと思った。

茄子「1つお聞きしたいのですけど、何故私を?貴方の財布を拾ったからですか?」

P「いえ、違います」

真剣な目で聞いてくる鷹富士茄子さんに、俺は即否定する。

P「もし仮に財布の件がなくても、間違いなく自分は鷹富士さんを見たらすぐにスカウトしていました。絶対です」

茄子「……」

少しの沈黙。
無言でこちらを見る鷹富士さんを見て心臓の音が早くなる。駄目だったか、と。

茄子「後日」

P「え?」

茄子「後日、またお話を聞きたいです。今日は親戚の集まりもあるので、あまり時間が取れないで」

P「じゃあ」

茄子「はい。よろしくお願いします。プロデューサーさん」

P「いっ……」

いよっしゃあ!!と思わずガッツポーズをし、声を上げそうになる俺は、先ほどのことを思い出しどうにかこらえる。

茄子「ふふ。今度は耐えれましたね」

P「はは、全くお恥ずかしい。でも聞いてもいいですか?何故アイドルをやると決めてくれたんですか?しかもこんなすぐに」

茄子「それは……内緒です♪」

P「は、はぁ……」

こうして、ドタバタながら俺は初めてのアイドルを手にすることになる。それが鷹富士茄子との一歩目だった。



10:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/08(水) 01:26:30.09 ID:8auXTgZQ0

そうして始まった鷹富士茄子とのアイドル生活は、驚きの連続だった。
まず初めにその才能だ。
正式にアイドルとしてデビューするために、暫くのトレーニングを必要とする。基礎体力も含めだ。
基礎体力の方はまだまだだが、踊りの技術、そしてそのルックスはトップクラスだった。特に踊りが際立っていた。激しい踊りではなく、舞をするようなゆっくりとした動き。それが茄子ととても合っていた。
さらに初見では着物のせいで分かりにくかったが、茄子はとてもスタイルがいい。男性にも女性にも魅力を醸し出す、まさに最高の逸材だった。

P「すごいな。本当にすごいよ茄子!」

思わず感嘆の声を上げる俺に、茄子も嬉しそうにほほ笑んだ。

茄子「そう言ってもらえると嬉しいです♪不思議ですね。何故だかわからないんですけど、自然と身体が動くんです。本当に不思議」

P「もしかしたら茄子はこういう才能があったのかもな。いや、本当に綺麗だ……」

茄子「も、もう!Pさんったら!」

隠すことなく本音が漏れてしまうが、気にしたことない。本当に茄子は綺麗だった。
頬を赤らめる彼女も、また別の可愛さがある。

ルキトレ「あの~、毎回のことですけど。目の前でそういうの辞めてください。本当に」

もうひとつ驚いたのは、その強運だった。

縁起の良い名前だと思っていたが、その名前に負けず茄子は運が良かった。

茄子「見てくださいPさん!福引当たっちゃいました!」

P「おぉ!やったな茄子!」

茄子「今夜は鍋パーティでもしませんか?♪せっかくこんなに当たったんですし」

P「そうだな!良し、事務所のみんな集めて開こうか」

茄子「そこは二人きりって言うところですよ?」

P「そうやって恥ずかしいのに言うのは辞めなさい」

茄子「ふふ、ばれちゃいました♪」

P「わかりやすいぞ茄子は」

こんなことは日常茶飯事で、俺自身も不思議なことに幸運が多く訪れた。運の良さには自信があるんです!と本人が言う通り本当にすごかった。いつからか茄子のことを幸運の女神様だな、と思い始めた。


※ご指摘ありがとうございます
これからの会話文は一行開けていきます



11:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/08(水) 01:28:03.43 ID:8auXTgZQ0

こんなことは日常茶飯事で、俺自身も不思議なことに幸運が多く訪れた。運の良さには自信があるんです!と本人が言う通り本当にすごかった。いつからか茄子のことを幸運の女神様だな、と思い始めた。

そうして迎えたデビューライブ。
茄子の演技は完璧だった。最初は半分もいなかったお客さんも、次第に増えて行き、終わる頃には満席になっていた。
すぐにマスコミや週刊誌でも取り上げられ、茄子は一躍時の人になった。
さらにもう一つ噂が立つようになる。

鷹富士茄子のライブをみると幸運が訪れる。
実際に訪れたお客さんが、ずっと患っていた病気が治ったり、探していたものが見つかったという声も多く聞こえた。
そして次第に茄子は、幸運の女神として日本中に広まっていくことになる。
その広がり方は破竹のごとしで、あの伝説の765プロの再来と呼ばれるほどだった。

社長はまさに副の神だハッハッハと大声をあげて笑っていたが、俺は1つ気にかかることがあった。

幸運の女神として仕事を続ける茄子のことだ。
茄子ほど幸運の女神という名前が似合う女性もいないだろう。でもこのままでいいのだろうか?と思った。
茄子の魅力をそんなもので消してしまっていいのか?違うだろう?茄子はそれだけの人ではない。子供みたいにふざけてみたり、ちょっと大人ぶって恥ずかしがってみたり、たくさん魅力的な姿がある。
でもこれじゃあとてもじゃないけど、道化としか言えない。
幸運の女神と言う名に踊らされている道化。
もし俺だったらどうか?本当の自分を見てもらえない生活なんて耐えれるのか?いや、耐えれるわけがない。

俺はさんざん悩み、そして意を決して茄子に聞いてみることにした。



12:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします:2014/01/08(水) 01:29:09.13 ID:8auXTgZQ0

P「茄子、1つ聞いてもいいか?」

茄子「なんですかPさん?」

P「茄子は、自分が幸運の女神として売り出されることはどう思ってる?」

茄子「……」

茄子の顔から笑みが消える。初めて見るかもしれない、茄子の表情だった。

茄子「それは、どういう意味ですか?」

P「俺は、茄子の魅力を誰よりも知っている。茄子は幸運をもたらすだけの存在じゃない。その性格も、心も、全部が綺麗で美しいって知っている」

P「福引当てて子供みたいに喜ぶ姿も、
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    コメント一覧

      • 1. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年01月08日 15:52
      • (・ω・`)
      • 2. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年01月08日 15:54
      • 運のよさなんかより知識の多さです、どんなことだって検索したらわかりますから。
      • 3. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年01月08日 16:01
      • 自分の脳から引き出さないと知識とは呼べないぞ橘
      • 4. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年01月08日 16:17
      • ほたる「運がいいイコール幸せではない……幸せ者の発想ですね」
      • 5. Pさんの運命のアイドル
      • 2014年01月08日 16:18
      • 知識の多さよりも愛の多さのほうが大事ですよぉ
      • 6. お嫁さんにしたいアイドル第一位
      • 2014年01月08日 16:31
      • 愛の多さよりも一途さですよ!
        私なら一途だし、家事に関しての知識も豊富です!!
      • 7. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年01月08日 16:32
      • ※4
        Oh…

        やっぱり普通の娘が一番良いですよ、プロデューサーさん!
      • 8. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年01月08日 16:38
      • アイドル怒りの自演コメント投稿
      • 9. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年01月08日 16:40
      • やっぱり部屋でマンガでも読みながらゴロゴロするのが一番っスよ!
        あとは誰かと一緒に読めるといいんでスけどね~(チラッチラッ
      • 10. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年01月08日 16:52
      • 知識よりお金ですわ!!
        お嬢さまアイドルがPちゃ…プロデューサーにふさわしいですわ!!!
      • 11. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年01月08日 17:16
      • 小気味いい地の文ですね
        ってかアイドルコメ欄に湧きすぎィ!
      • 12. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年01月08日 17:30
      • ※10 櫻井ィッ!!撮影に戻れッ!!

        しかし運があって人当たりも良くて器量よしの美人とか完璧以外の何者でもないな
        ほたるちゃんは俺が幸せにするんで
      • 13. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年01月08日 17:32
      • アイドルは自重してください
        疲れを癒すドリンク提供できる人がいいと思いますよ
      • 14. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年01月08日 17:39
      • ※13
        悪魔よ去れ!!!
        悪霊退散!!!!
      • 15. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年01月08日 17:40
      • ※欄の自演どうにかならんのかよ…
        SSがとても良かっただけに一気に冷めてしまった。
        茄子の悩みというか後ろ暗い部分のお話が新しいと思った。
      • 16. ( (c :; ]ミ
      • 2014年01月08日 17:45
      • ( (c :; ]ミ
      • 17. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年01月08日 17:47
      • おっぱいも大きいし、可愛いし性格もいいし、茄子さんは最高です!
      • 18. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年01月08日 18:38
      • 茄子さんを嫁にしたら幸せだろうなぁ……くそう。
        Pはもげろ。首が。
      • 19. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年01月08日 19:20
      • ありがと茄子!
      • 20. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年01月08日 20:41
      • 5 ちょっと茄子さんと結婚してくる
      • 21. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年01月08日 21:09
      • 5 KBTITは帰って、どうぞ
        茄子さんかわいい。
      • 22. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年01月08日 22:47
      • この手のスレの※欄に湧くアイドル好きだわww
      • 23. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年01月08日 23:11
      • やっぱり仕事と家事を両立できる大人の女性がいいわよね
        というわけでこの書類に署名して印鑑を押してちょうだい

    はじめに

    コメント、はてブなどなど
    ありがとうございます(`・ω・´)

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