いけさんフロムエル : 「×××ＨＯＬｉＣ・戻」～何故、そんなに詳しいんだ？“選んだ”四月一日と疑惑の視線！！

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週刊ヤングマガジン「×××ＨＯＬｉＣ・戻＜レイ＞」第２３回です。

謎の女主人・侑子の「対価を払いさえすればどんな願いでも叶えてくれる店」でバイトを続ける四月一日君尋。
謎の三百円のおまじないについて四月一日がやらない方がいいと言った途端、自分はやらないと即断したひまわりちゃんだったが、四月一日が自分を心配して言ってくれたのだからやらないのだと言う。
一方、再び老婆に会った四月一日たちだったが、実は歩いていたら急に声をかけられ「三百円持ってますか」と聞かれ、かなり強引に交換させられたらしい。
そんな話にこの三百円の交換は「呪い」だと判断した四月一日。
一人で全ての真相を見抜き、鋭い視線を向ける四月一日だったのだが…！？

「すごい事が起きる」というのは定石として「悪い事が起きる」であると考える四月一日。
「さっきのひとは」
「気づいたんだろう　はっきり言葉には出来ないけれど交換された百円玉の嫌な感じに」
一方で、交換した三百円をお賽銭にしようとした老婆は本人も良く分かっていないものの「何となく嫌だな　気持ち悪いから関わらない方がいいな」と気づいたのだという。
「だから、呪いを止められた」
カンも良く、危険を察知する能力ともいうべき昔のひとには備わっていたかもしれない力がちゃんと残っていると言う四月一日。
不用意にまずいものに近寄らない、侵してはならないものに立ち入らないというのは簡単そうで今ではかなり難しいらしい。

一方で、一番厄介なのは拡散なのだと言う。
「『面白そう』で参加してどんどん広めて　でも自分自身が酷い目に遭うとは考えない」
「けれど、一度関わったものとは文字通り無関係では居られない」
「関わったのならそこに印が残る」
「その印が縁になる」
「繋がった縁は切れない」
「相応の対価を払わなければ」
何やらこの「呪い」の先にあるものを見透かしている様な四月一日だったのだが…！？

もはや、完全に店長モードの四月一日。
やはり、この四月一日の正体は侑子を失った後の世界の四月一日なのか？
そんな四月一日を観察している風の百目鬼や侑子たちは何を知っていて、それでいて何故何も言わないのでしょうか…？

四月一日の説明を黙って聞いていた百目鬼。
「で　おまえ　何故、そんなに詳しいんだ」
そんな中、いきなり核心に触れる様な事を言い出す百目鬼だが、あるいは四月一日の様子から頃合いだとでも感じたのか？
「それは…侑子さんの店でバイトしてて…色々…見てきて」
「見てきて」
「色々…あって」
「あって　それからおまえはどうしたんだ」
四月一日自身に考えさせる様に言葉を誘導する百目鬼。
何かすでに出ている結論を出させようとするかの様な百目鬼だったのだが…？

「おれは…おれは」
「おれは…選んで…」
やはり一度だけ行きたいと願うところに案内してくれる「白い先遣」と、一度だけ帰りたいと願うところへ案内してくれる「黒い先遣」のどちらかを確実に選んだらしい四月一日。
そして…そんな四月一日の目に鳥のイメージが？

やはりただ事ではない何かが起きているらしい四月一日。
その何かに気がつく象徴として鳥のシルエットが描かれている様に思えますけど、鳥といえばひまわりちゃんが出たのに一緒にいなければならないはずの蒲公英がいません。
単にそういう時系列だとすればそれまでですが、四月一日が気がつかない様に仕組まれているとも考えられます。
前シリーズ最終回になっても使われなかった「卵」。
もしかするとその「卵」から生まれた何かの「鳥」がこの時間を巻き戻した様な世界を作っているのかも知れません。

そんな何かに気づこうとした四月一日のケータイに電話が入り、受信しようとするもまた切れてしまった様子。
あるいはこの世界が全てまやかしであると理解した時、電話は繋がるのか？
前シリーズ最終回でまともに存在したのは四月一日と百目鬼静の曾孫・清だけでしたし、もしかすると現実の世界で彼が「もうそろそろいいか？」と呼び出しているのかも知れませんね。

今回起きた事件を侑子に話した四月一日。
その侑子によれば百円玉三枚を取り換えるというのは本来の「呪」のやり方ではないが、「三」という数字は合っているのだと言う。
「でも実際、使うのは十円玉よ　銅を使う事に意味があるから百円玉ではちょっと違うわね」
呪いの仕組みについてより詳細な話を聞く四月一日。
取り替える理由も「すごい事が起こる」ではなく、文字通り「相手の運と自分の運を取り替える」のだと言う。
「けれど　多くのひとの手を経れば　それはやはり呪いになるでしょうね」
「何かすごいことが起こることを期待したひとの気持を」
「纏わりつけたまま」
何と、四月一日が百目鬼にした説明と同じ事を言い出したのだ！！

これにはさすがに衝撃を受けたらしい四月一日。
「なんでおれ…侑子さんのように答えられたんだろ…」
侑子の様にというより正に侑子そのものであり、単にバイトをして覚えたからというだけでは説明がつきそうもない四月一日だったのだが…！？

そろそろ何かに気が付きそうなこの状況。
あるいは全ての謎が明らかになる時が迫っているのか？
もはや侑子がいなくても普通に不思議な問題を解決出来る四月一日。
結局、侑子も百目鬼もそんな悩める四月一日を最後までただ静観する事しか出来ないのでしょうか…？

という事で、次回は１回飛んで１／２０発売号との事です。

ウイキペディア：ＣＬＡＭＰ

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