アメリカを襲っている大寒波
火災現場で放水をしていると、どんどん凍ってしまう
アメリカはこの20年で最強とされる寒波に見舞われ、これまでに少なくとも20人が死亡しました
アメリカ中西部から東部の広い範囲で7日、気温が平年より14度から19度低くなり、過去20年で最も厳しい寒さになりました
米当局は「命を奪う寒さ」と警戒を呼びかけている
あまりの寒さに各地がとんでもない事になっている
・ナイアガラの滝が凍りつく
スライドショー:米国に記録的寒波 bit.ly/1gb7g2N ━━写真は米国側のナイアガラの滝(8日撮影) pic.twitter.com/Kdq2FjQJ3R
冬季にナイアガラの滝が凍るのは、そんなに珍しくないそうですが、ここまで凍るのは滅多にないらしい
・あまりの寒さに脱走した受刑者が出頭してきた
凍り付いたシカゴの地下鉄
自首したのは、ロバート・ビック受刑者で、五日、ケンタッキー州の刑務所から脱獄し、警察が行方を追っていた
脱獄当時の気温は六度だったが、翌朝には急激に降下し、氷点下に。六日朝、刑務所から約五キロ離れた民宿に駆け込み、「警察を呼んでくれ。凍えて死にそうだ」と訴えた
受刑者は破れたジーンズと薄いシャツを着ているだけだった
・南極より寒くなってしまった
1月6日の最高気温を表している。
ミネアポリス等を、ピンク色の領域(華氏マイナス10度から19度:摂氏マイナス23度から28度)が広く覆っていることがわかる。
シカゴやデトロイト、ミネアポリスなどの都市は、南極点より寒くなった
1日の「最高気温」が、華氏マイナス9度(摂氏マイナス23度)より低くなったのだ
最低気温じゃなくて、「最高気温」がマイナス23度。ヤバすぎる…。
シカゴでは6日の最低気温が零下26度まで下がったため、動物園がホッキョクグマを屋外に出すことをやめた
こんなに寒くなってしまった原因は「極渦」にある
この現象を理解するうえで重要なキーワードは「極渦」と「北極振動」だ
極渦は文字通り、北極と南極の上空で反時計回りに渦巻くジェット気流
今回の寒波は北極上空に寒気を閉じ込めている「極渦」の勢力が弱まり、寒気が南下してきたことが原因
こうした変動を北極(南極)振動と呼ぶ。振動は1年に何周期かのペースで繰り返されている
このような現象が起こるのは「温暖化」が原因か?
GettyImages Photo by Chad Baker / Photodisc
米海洋大気局(NOAA)は、極渦が南下した背景には、気候変動が関係しているとみている
過去5年間、北極圏は記録的に温暖だった。それが北極圏周辺の気候に影響している可能性がある」と、NOAAは指摘した
「極渦は、北極圏とその外側の中緯度地域との気温差によって発生する。昔は気温差が大きかったが、近年は北極圏の気温が世界平均の2倍の上昇を記録したことで、気温差が縮小。その分、気流も弱まりやすくなった」
ベルリン近郊にあるポツダム気候変動研究所のディム・カウマウ上級研究員
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