ペットとして人気のあるミドリガメの輸入と飼育が禁止される方針であることがわかりました。
画像:【ミドリガメ】
http://commons.wikimedia.org/wiki/File:Trachemys_Scripta_Elegans_01.jpg
環境省が方針を決定したもので、ミドリガメ(正式名:ミシシッピアカミミガメ)が日本に元々生息していた
イシガメを準絶滅機種に追いやるほど、生命力が強く、生態系を壊しているとみなされたことによります。
画像:【イシガメ】
http://www.hlasek.com/mauremys_leprosa_bg8128.html
ミドリガメはペットショップなどで一匹500円程度で売られており、飼育も簡単なことから全国で飼育者
は数十万人いると見込まれており、環境省はまず輸入を禁止し、飼育については今後詳細を決めていく
予定。
ミドリガメは寿命が40年程度と長く、成長すると30センチ程度になりますが、大きくなった後、飼育に
困った飼い主から川や池に放たれ、増殖してきました。
イシガメと比べ、卵も2倍の量を産み、体も一回り大きく、イシガメのエサや生息場所を奪い、現在、
国内のカメで最も多い種類となっています。
画像:【大きくなったミドリガメ】
http://www.flickr.com/photos/cheloran/4009151822/
2012年にイシガメは「準絶滅危惧種」に指定されました。
環境省は飼い主が許可を得れば飼育は認める方針ですが、担当者は
「すべての飼い主が許可を申請すれば事務処理は追いつかない。
許可手続きの簡略化など手だてを講じなければ」
と飼育禁止には課題も多く、頭を抱えています。
イシガメを保護するために打ち出された緊急方針ですが、現実に即した形でうまく対応して欲しいと
思います。