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アルミン「僕と皆とこれから」|エレファント速報:SSまとめブログ

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アルミン「僕と皆とこれから」

1 :以下、名無しが深夜にお送りします 2014/01/09(木) 13:16:51 ID:fSCPRbGE

アルミン「心臓は約300グラム、脳は約1300グラム、魂は21グラム…僕は今だいたい55キロ」

ユミル「お前軽いな」

アルミン「小さいからね。筋肉がもう少しあればよかったんだけどな」

ユミル「あんだけ訓練してそれなら頭打ちだろ」

アルミン「…巨人は」

ユミル「は?」

アルミン「わからないことが多いよね」

ユミル「…まあな」

アルミン「臓器はもとより、魂の重さはわからない。魂があるのかすら」



2 :以下、名無しが深夜にお送りします 2014/01/09(木) 13:17:33 ID:fSCPRbGE

アルミン「巨人に魂があるのなら何グラムなんだろう」

ユミル「さあな。そんなことはお前みたいな酔狂なやつしか考えないんじゃねえの」

アルミン「…僕はなんとなく人間と同じ21グラムのような気がするんだ」

ユミル「ほー?乙女な考えだな」

アルミン「乙女かな?もし、そうじゃないなら…」

「………」

ユミル「あぁ、大事な大事な親友様か」

アルミン「…ユミルはまだみてないんだっけ」

ユミル「エレンが巨人だったなんてな。意味がわからなくて傑作だ」

アルミン「巨人って…なんなんだろう」

ユミル「お前なあ」



3 :以下、名無しが深夜にお送りします 2014/01/09(木) 13:18:27 ID:fSCPRbGE

ユミル「魂なんてもんは重さどころか存在すら見たこと無いぞ」

アルミン「うん、魂なんて所詮おとぎ話だよ。重さも眉唾だ。だから不思議なんだ」

ユミル「なにがだ?」

アルミン「僕らは心臓を捧げている。たった300グラム。芋2、3個分程度だ」

ユミル「サシャかよ」

アルミン「でも時に重く、時に驚くほど軽く感じるんだ」

ユミル「魂だの重さだのは感覚の問題ってことか」



4 :以下、名無しが深夜にお送りします 2014/01/09(木) 13:19:26 ID:fSCPRbGE

アルミン「うん。21グラムはどれくらい軽いのかな…目にすらみえない、あるのかさえわからない。でも……」

ユミル「お前にとっちゃ軽くないんだろ」

アルミン「………うん」

ユミル「悪いけどな、慰めを求められても私には無理だぞ」

アルミン「ううん。僕こそ突然こんな話してごめんね」

ユミル「………なあ、なんで私に話した?」

アルミン「なんでだろうね。なんとなく他の人は慰めようと頑張ってくれる気がしたから…かな」

ユミル「じゃあご期待には添えたわけだ」

アルミン「どうだろう?」



5 :以下、名無しが深夜にお送りします 2014/01/09(木) 13:20:12 ID:fSCPRbGE

ユミル「何で疑問系なんだよ」

アルミン「…ユミルがクリスタを怒らせたとして」

ユミル「クリスタがは滅多に怒らねえよ。いいこちゃんだからな」

アルミン「もしもだよ。謝る?」

ユミル「あー?知らねえ。謝らないときもあんだろ。私が正しいと思ってりゃな」

アルミン「じゃあ、笑わせる?」

ユミル「そりゃ泣かれたらな」

アルミン「だから疑問系」

ユミル「……お前、見た目に反してゲスいぞ」



6 :以下、名無しが深夜にお送りします 2014/01/09(木) 13:20:56 ID:fSCPRbGE

アルミン「ユミルのちゃちゃの入れかたがうまいからだよ」

ユミル「勘違い甚だしいな」

アルミン「そう?」

ユミル「あのな、私だって間違えたら謝る。間違えとわかっててすることなんて腐るほどあるしな」

アルミン「正しいことだけじゃコトは進まないからね」

ユミル「正しいことがお好きな正義の味方もお人好しも貧乏くじだからな。私は私が一番好きなように生きたいだけだ」

アルミン「ユミルは…クリスタが大好きなんだね」

ユミル「お前話聞いてたか?」

アルミン「うん。女神も天使も利己的な幸せを望むべきってことは聞いてたよ」

ユミル「…話になんねぇな」



7 :以下、名無しが深夜にお送りします 2014/01/09(木) 13:22:03 ID:fSCPRbGE

アルミン「僕はユミルと話すの嫌いじゃないな」

ユミル「さいですか」

アルミン「あっ!ねえ」

ユミル「んだよ!少しは黙ってブラッシン」バシャッ

ユミル「」

アルミン「…ごめん、後ろに水桶がって言おうとしたんだけど…」

ユミル「だー!今日は厄日かよ!もう馬は任せた!ブーツ乾かして来る!」

アルミン「滑らないように気を付けてね」



8 :以下、名無しが深夜にお送りします 2014/01/09(木) 13:26:56 ID:xUo4oDZs


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9 :以下、名無しが深夜にお送りします 2014/01/09(木) 13:28:05 ID:xUo4oDZs

コニー「おっアルミン!」

アルミン「どうしたの?」

コニー「これ、ミカサのジャケットじゃねえ?」

アルミン「そう…だね」

コニー「やっぱな!馬柵におきっぱなしだったぞ」

アルミン「忘れたのかな?」

コニー「知らねえ。ミカサ、最近ボーッとしてることあるもんな」

アルミン「うん…」

コニー「まあ、エレンがあんなんなっちまったししょうがねえけどよ」



10 :以下、名無しが深夜にお送りします 2014/01/09(木) 13:29:22 ID:xUo4oDZs

コニー「アルミンは大丈夫か?」

アルミン「え」

コニー「?」

アルミン「あ…ごめん。心配されるのちょっと珍しくて」

コニー「はあ?」

アルミン「はは…どっちかっていうと僕がエレンやミカサの心配することが多かったから」

コニー「あーだろうなあ。つーか今も心配してんだろ?」

アルミン「うん…」

コニー「お前頭いいのにバカだよなー」

アルミン「バカなのかな?」

コニー「ミカサはともかくよ、エレンはなるようにしかならないだろ」



11 :以下、名無しが深夜にお送りします 2014/01/09(木) 13:30:27 ID:xUo4oDZs

アルミン「そうなんだけどね」

コニー「…オレさ、調査兵団になるかかなり悩んだんだ。んで色んなやつと話した」

アルミン「僕やアニと話したときのこと?」

コニー「あんときもそーだな。サシャとかジャンとかにも色々聞いたんだ」

コニー「でもな、わかんなかった!」

コニー「考えれば考えるだけごちゃごちゃするしよ」

アルミン「うん…」

コニー「だからオレはなんも考えずに決めたんだ」

アルミン「なにも!?」

コニー「おう、決めるときに足がとどまったから調査兵団に入った」



12 :以下、名無しが深夜にお送りします 2014/01/09(木) 13:31:19 ID:xUo4oDZs

アルミン「それが調査兵団に入った理由?」

コニー「おう!頭じゃわかんなくてもよ、どうしたいか決まってんだ。不思議とよ」

アルミン「…後悔は、してない?」

コニー「わかんねーよ。ただ、オレは決めたから頑張る。そんだけだ」

アルミン「コニーの21グラムは、きっと嘘をつかないんだね」

コニー「は?21グラム?」

アルミン「なんでもないよ」



13 :以下、名無しが深夜にお送りします 2014/01/09(木) 13:32:32 ID:xUo4oDZs

コニー「エレンだってよ、殺されてたって変じゃなかっただろ」

アルミン「僕ですら生きてることが不思議なくらいだよ」

コニー「オレ、巨人は嫌いだけどよ」

アルミン「………」

コニー「あんときにエレンがいなきゃ死んでたってこと位はオレでもわかる。ああなったのはそう勝手になったんだ」

アルミン「コニー…」

コニー「感謝してるんだぜ?エレンに会ったらお礼言わないとなー」

アルミン「そうだね。僕もまだ言ってなかったな…」

コニー「あ!!」

アルミン「?」

コニー「お礼といやアニに本部ん時のまだ言ってねえ!あーくそっまた会えるか?」

アルミン「……ねえコニー、最後にアニと会話したの立体機動の確認のときだよね?」



14 :以下、名無しが深夜にお送りします 2014/01/09(木) 13:34:07 ID:xUo4oDZs

コニー「そーだな」

アルミン「あの時さ、…アニにかわったところ無かった?」

コニー「いや?アイツはいつもあんなもんだろ。人を褒めるのは珍しいけどな」

アルミン「そう…だよね」

コニー「なんだよ」

アルミン「ううん。ただの気のせいだったみたいだ」

コニー「またなんか考えすぎてんのか」

アルミン「そうかも」



15 :以下、名無しが深夜にお送りします 2014/01/09(木) 13:34:58 ID:xUo4oDZs

コニー「ま、オレが言いたいのは……なんだっけか」

アルミン「なるようになる?」

コニー「そうそう、それだ!」

アルミン「…僕は今までなにかを変えようと必死だったけど、コニーみたいな受け入れかたは出来てなかったのかもしれないな」

コニー「そういう難しいのはよくわかんねえけどよ。あんまり考えないの大切だと思うぞ」

アルミン「うん。僕の悪い癖だ」

コニー「んじゃ、オレ先にいくな」

アルミン「ジャケット、ミカサに渡しておくね」

コニー「おう」

アルミン「じゃあ、またあとでね!」



16 :以下、名無しが深夜にお送りします 2014/01/09(木) 13:35:56 ID:xUo4oDZs




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ーーー



.



17 :以下、名無しが深夜にお送りします 2014/01/09(木) 13:50:19 ID:tL7qrK1Y

アルミン「いたいた!ミカサ!ジャケット忘れてるよ」

ミカサ「…気付かなかった」

アルミン「コニーが見つけてくれたんだ」

ミカサ「そう…」

「………」

アルミン「思い詰めた顔してるね。何かあった?」

ミカサ「アルミン、聞いてほしいことがある」

アルミン「…エレンのこと?」



18 :以下、名無しが深夜にお送りします 2014/01/09(木) 13:51:14 ID:tL7qrK1Y

ミカサ「そうだけど少し違う」

アルミン「なに?」

ミカサ「エレンとの子供をつくりたい」

アルミン「え!?」

ミカサ「ただ、いくつか問題や疑問が」

アルミン「待って!」

ミカサ「…まつ」

アルミン「待って、えーっと…結婚するには年齢が」

ミカサ「結婚はしなくても構わない」



19 :以下、名無しが深夜にお送りします 2014/01/09(木) 13:52:06 ID:tL7qrK1Y

アルミン「…付き合いは長いから冗談じゃないことはミカサを見たらわかるけど」

ミカサ「私は本気」

アルミン「なんで、突然?」

ミカサ「…エレンも私もいつ死ぬかわからないから」

アルミン「………ミカサ、座って話そう。ゆっくり話を聞きたいんだ。構わない?」

ミカサ「ええ」



20 :以下、名無しが深夜にお送りします 2014/01/09(木) 13:52:51 ID:tL7qrK1Y

……………


アルミン「ミカサは兵士をやめたい訳じゃないんだよね」

ミカサ「今、やめたくはない」

アルミン「エレンと結婚したいわけでもない」

ミカサ「私の感情はまだ定まっていない。例えエレンに恋愛感情を持っていても子供とは関係ない」

アルミン「関係ない?」

ミカサ「私は考えて子供をつくるのが今一番いいと思っただけ」



21 :以下、名無しが深夜にお送りします 2014/01/09(木) 13:54:25 ID:tL7qrK1Y

アルミン「そうなんだ。ならもう一度、今度は僕と一緒に考えてみようか」

ミカサ「答えあわせのよう」

アルミン「そうだね。嫌?」

ミカサ「…助かる。私一人じゃ見落としがあるかもしれない」

アルミン「じゃあ、切っ掛けは?」

ミカサ「最初はエレンが死んだときいたとき。…私も死んでも構わないと思った」

アルミン「うん
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    コメント一覧

      • 1. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年01月11日 23:15
      • こんばんは
      • 2. 以下、VIPにかわりましてELPHANTがお送りします
      • 2014年01月11日 23:18
      • こんばんは
      • 3. 以下、VIPにかわりましてELEPHANTがお送りします
      • 2014年01月11日 23:43
      • こんばんは

    はじめに

    コメント、はてブなどなど
    ありがとうございます(`・ω・´)

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