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最近は日本でも、猛禽ラヴ属性の人が増え、各地に猛禽たちと触れ合えるカフェなるものができているそうで、行ったことのある人も多いんじゃないかと思う。
さてフクロウだが、フクロウの生態には興味深いものがある。ここでは、海外サイトに特集されていた、フクロウに関しての興味深い10の事実を見ていくことにしよう。
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10.驚異的な血流適応
フクロウには様々な種類がいるが、首が270度まわるという点で共通している。フクロウ以外の他の鳥類は椎骨が7本程度あるのだが、フクロウの椎骨は14本程度あり、それがこの首の驚異の動きを可能にしている。
フクロウのこの能力に注目した科学者たちは、フクロウが頭をまわす際に、脳や目の機能に必要な血液を貯蔵できるシステムが働いていることを発見した。激しい頭部の動きにも耐えられるように、血管がふくらむようになっているフクロウなどもいるらしい。
9.疑似カニバリズム
カニバリズムとは生物学用語では種内捕食のことをさす。猛禽ラヴの人々がフクロウも共食いをすると知ったらショックをうけるかもしれない。
しかしながら実際に、ワシミミズクは自分より少し小さなアメリカフクロウを捕食し、そのアメリカフクロウはさらに自分より少し小さなフクロウを捕食することかある。
アメリカフクロウの分布は北アメリカ南西の沼地が主であったが、フクロウ同士のカニバリズムにより、ニシアメリカオオコノハズクが減少し、生態域が太平洋南西部に広がりはじめた。
8.驚異的視力
フクロウの視覚は驚異的である。彼らの瞳は非常に大きく、眼球は頭蓋骨に固定されていて、筒型なので「眼球」とは呼び難い形をしている。
フクロウのように頭部の前面に瞳を持つものは双眼視の視野を持ち、その視野の広さで獲物をしっかりととらえ、かつ奥行きを計ることもできるが、瞳が動かない為他のフクロウや捕食者たちに攻撃されやすい。だが
フクロウの頭部は270度回転するので、その回る首がこの動かない瞳を補っている。
7.フクロウの草食系
フクロウは猛禽類であり、純粋な肉食である。弱肉強食の世界の中で、この夜のハンターがごみ箱をあさることなどはおきないだろう。
だがそんなフクロウの中でも、サボテンフクロウは、小動物以外にもペアベリーやタサジロサボテンなど、果物や種も餌として食べている。このフクロウの糞に含まれる種は地へもどり、その糞を求めフンコロガシが地を耕し肥料となる。
6フクロウの鳴き声
フクロウの鳴き声といえば「ホーホー」が定番であるが、中には全く鳴かない種類のものもいる。遠く北の地方に住むシロフクロウは、定番のフクロウの鳴き声とはだいぶ異なり、海鳥の鳴き声のような声で鳴く。
スズメフクロウのような小さなフクロウはピイピイと小鳥のような声で鳴く。鳴かないフクロウといえば、アメリカオオコノハズクであろう。彼らは鳴き声は全く発さず、ピューピューと口笛のような音を出す。若いアメリカワシミミズクの鳴き声が、アメリカオオコノハズクの鳴き声と間違って認識されることもある。
5.巨大な獲物を捕食
ワシミミズクはその大きさ、獰猛さなどから地球上で最も大きなハンターとして知られている。彼らは雑食でなんでも食べ、捕食のために手段は選ばない。
クロワシミミズクはベルベットモンキーやイボイノシシの子供さえ連れ去ってしまう。彼らは自分たちとほぼ同サイズの魚も餌としている。ユーラシアワシミミズクはアフリカの猛禽類の仲間たちと負けず劣らず凶暴だが、大体最強の存在イヌワシに殺されてしまうことが多い。
ある報告によるとフクロウに若いオオカミが攻撃された事例もあるようだ。特殊な例だと、クロワシミミズクが、毒蛇を食べるヘビクイワシを殺した例もある。サギが食べられた例もあるが、フクロウはハリネズミの肉を好んで食べるそうだ。
多くの動物がハリネズミの針だらけの姿にひるんでしまうが、フクロウはその強力なつめを使ってハリネズミのハリをはがしてしまうのだ。
4.サボテンに住むフクロウ
北アメリカにあるソノラ砂漠で育つサグアロサボテンは10メートル近くまで伸び、森に林立している。ここに住む黄色い瞳のサボテンフクロウは、ヒラキツツキがサボテンに開けた穴を巣として使う。その他、アカスズメフクロウがサボテンに住み着く。
ヒラキツツキは巣を横取りされた上に食べられてしまうわけで大変お気の毒なわけだが、他にワシミミズクもサボテンの股に巣を作る姿が目撃されている。
3.フクロウと人間
フクロウが知の象徴だというのはすっかり定着したイメージだが、西洋では他にも、フクロウは悪魔の象徴や死の前兆としても知られている。魔法使いとの関係もよく知られているが、最近ではハリー・ポッターシリーズに出てくるシロフクロウのヘドウィグなども有名である。
一般的にフクロウは夜行性でしつけが難しく、猫のような一面のある動物とされているが、人類は狩りの為にフクロウを使用していた。狩用フクロウは手袋に止まり、広域に渡りウサギなどの獲物を探しに飛び立つ。
かつてヨーロッパでは、大型フクロウを、鷹狩りのお供としてではなく、鷹狩り用のテコイ(おとり)として使用していたという歴史がある。タカをおびき寄せるためにフクロウたちは止まり木につながれ天敵を誘惑する役目を担っていたのだそうだ。
2.変わった親戚
フクロウは猛禽類として知られているが、他のタカやワシやハヤブサなどの昼行性の猛禽類とは特に何の繋がりもないらしい。
シブリーアールキスト鳥類分類によると、フクロウはタカなどよりカワセミやハチドリやヒバリのような鳴禽類に近く属しているという。その他の昼行性猛禽類たちは、ツルやサキなどといった鳥類の起源になる、先史時代的な外見の鳥に近いとされた。
また、タカのような精悍な外見とは裏腹に、フクロウはあのヨレヨレしたヨタカと関連があるという。夜行性猛禽類と昼行性猛禽類は狩りを行う時間帯が重ならないので、争わずに自然界で共存できるのである。
1.静かなる殺し屋
フクロウの狩りのスキルの高さは、音を出さずに移動する能力と、卓越した聴力によるものだ。フクロウたちはその為、いくつかの興味深い適応をしながら進化してきた。
例えばそれは消音機能付きの羽である。フクロウの羽のふちにあるセレーションがフクロウの羽音を消し、獲物たちに気づかれずに狩りを行える。そして最新鋭の聴覚。フクロウの種類によっては耳の位置が左右でずれた位置にあり、非対称な耳をもつものがいる。
この左右非対称な耳が多方面から出る音を正確にとらえ、獲物の位置を正確につかみ、フクロウの狩りをより確かなものにするのだ。
フクロウのハンティング映像
via:listverse・原文翻訳:Yucaly
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コメント
1.
2. 匿名処理班
私は森のー見張り役ー
3. 匿名処理班
やっぱり美しい生き物だ