madoka

マミ「喫茶店ティロ・フィナーレ」


宮子「我が家では先乗せが定番で」
亀山「う、右京…さんッ!!」右京「おやおや、だらしないですよ」
モバP「女子寮に住むことになったんだけど」




1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/03(日) 18:17:03.24 ID:r0FjlSL90




マミ「さて、開店準備ができたわね!」



マミ「今日はどんなお客さんが来てくれるかしら」



マミ「毎日色々なお客さんと一緒に紅茶やコーヒーを飲んで」



マミ「ケーキを食べてお喋りして」



マミ「ほんとに、毎日楽しいわね」



マミ「今日も色んなお話できると、いいなあ」








7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/03(日) 18:21:49.49 ID:r0FjlSL90




カランカラン



マミ「あ、いらっしゃいませ」



杏子「ふーん、中々きれいな店じゃん」



マミ「さ、佐倉さん?」



杏子「久しぶりじゃん、マミ」



マミ「あなた、どうして…」



杏子「別に、私が来たっていいじゃん」



杏子「それとも何、私は紅茶を飲んじゃダメっていうのかい」



マミ「そんなことないけど、ちょっと意外ね」








11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/03(日) 18:25:18.45 ID:r0FjlSL90




杏子「ここ、いいかな」



マミ「あ、ええ」



杏子「ふーん、結構メニューしっかりしてんじゃん」



マミ「色々な紅茶やコーヒー、ケーキは日替わりで3種類出してるわ」



杏子「なんか、本物の喫茶店見たいだな」



マミ「ちょっと失礼ね、本物の喫茶店です」



杏子「はいはい。えーとじゃあ、この本日のテ・ポメリアーノ?っての一つ」



マミ「はーい」








16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/03(日) 18:28:13.86 ID:r0FjlSL90




杏子「これ、どういう意味だ?」



マミ「本日の午後の紅茶って意味よ」



杏子「へっ、相変わらずだねマミは」



マミ「ちょっとどういう意味?」



杏子「いや、マミはそれでいいんだよ、うん」



マミ「何よ、気に障る言い方ね」



杏子「悪気はないんだよ、ほんと」



マミ「ほんとかしらねぇ」








17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/03(日) 18:30:25.65 ID:r0FjlSL90




マミ「はい、おまたせ」



杏子「待ってました」



マミ「はいこれも」



杏子「え?いいの?」



マミ「せっかく来てくれたんだもの、ケーキはサービス」



杏子「さっすがマミさん!」



マミ「もう、調子がいいんだから」



杏子「へへー、いただきまーす」



マミ「はい、どうぞ召し上がれ」








19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/03(日) 18:33:59.78 ID:r0FjlSL90




マミ「どう?おいしいかしら」



杏子「うん、すっげえうまいよ!」



マミ「ふふ、よかった」



杏子「この紅茶も今まで飲んだことない味でさ、でもすっごいうまい」



マミ「それ、私の自信作なのよ」



杏子「へぇ」



マミ「こだわりの茶葉をブレンドして、ケーキに合うようにしてるんだから」



杏子「そういう所も、ほんと変わってない」








20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/03(日) 18:37:44.73 ID:r0FjlSL90




マミ「ところで佐倉さん」



杏子「ん?」



マミ「今日は一体どうしたの?」



杏子「別にー。ただマミがさ…」



マミ「私が?」



杏子「マミが…その、喫茶店開いたって聞いたから」



杏子「だから、一回くらい顔出してもいいかなって思って」



マミ「そう」



杏子「迷惑だったか?」








21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/03(日) 18:41:18.43 ID:r0FjlSL90




マミ「ううん、嬉しいわ」



杏子「へへ、よかった」



マミ「佐倉さん、最近は何をしているの?」



杏子「別に、いつも通りだよ」



マミ「だめよ、いつまでもふらふらしてちゃ」



杏子「いや、ちゃんとやることはやってるって」



マミ「もう、佐倉さんもそろそろ将来をちゃんと考えないと」



杏子「はいやめやめ!せっかくおいしいケーキ食べてるんだから!」



マミ「またそうやって」








22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/03(日) 18:44:51.89 ID:r0FjlSL90




杏子「マミは…」



マミ「え?」



杏子「マミこそ、最近どうなんだよ…」



マミ「私?見ての通り、夢だった喫茶店を開いて」



マミ「毎日紅茶とケーキに囲まれて、すごい幸せよ」



マミ「昔、みんなでお茶会してたのを思い出すわね」



杏子「そう、か…」



杏子「これが、マミの夢だったんだな」



マミ「そうよー?知らなかったの?」








24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/03(日) 18:49:06.20 ID:r0FjlSL90




杏子「はは、全然知らなかったよ」



杏子「思えばそういう話、したことなかったもんな」



マミ「あら、そうだったかしら」



杏子「毎日忙しくて、そんな暇なかったもんなー」



マミ「佐倉さんは、遊ぶのに忙しかっただけじゃないかしら」



杏子「お、おいマミ!」



マミ「うふふ」



杏子「へへ、全く…」








25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/03(日) 18:51:28.60 ID:r0FjlSL90




杏子「そういえばさ、私以外に誰か来た?」



マミ「え?」



杏子「いや、さやかとか…さ」



マミ「いえ、来てないわよ」



杏子「そっか、一番だったか」



マミ「美樹さん、最近どうしてるのかしら」



杏子「それは本人から聞けばいいさ」



マミ「え?」



杏子「近いうちにさやかもここに来るからさ」








26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/03(日) 18:55:56.08 ID:r0FjlSL90




マミ「ふふ、そんなのわからないわよ」



杏子「いや、来るさ」



マミ「え?」



杏子「さてと、長居しちゃったかな」



マミ「あ、もう帰るの?」



杏子「ああ、マミの邪魔しちゃ悪いしね」



マミ「そんなこと気にしないでいいのよ」



杏子「結構繁盛してるんだろ?ここ」








27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/03(日) 18:59:24.54 ID:r0FjlSL90




マミ「ええ、おかげ様でお客さんがそれなりに入ってくれるわ」



杏子「すごいじゃん、マミにはやっぱ才能があったんだよ」



マミ「もう、今日の佐倉さん何か変よ」



杏子「いや、本当に…マミは頑張ってるよ…」



マミ「佐倉さん?」



杏子「あはは、今日はおいしいケーキと紅茶ありがとう」



杏子「また来ても、いいよな?」



マミ「ええ、もちろんよ」



杏子「それじゃマミ、がんばって」



マミ「うん、佐倉さんも」





カランカラン








29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/03(日) 19:04:28.85 ID:r0FjlSL90




マミ「ありがとうございました」



マミ「ふぅ、今日もたっくさんお話したわね」



マミ「色んな人が、色んな理由で私のお店に来てくれる」



マミ「受験中の学生、散歩中のおじさん」



マミ「デートの途中に来る大学生、仕事の休憩中のサラリーマン」



マミ「ふふ、ほんとに、お話するのって楽しいわ」



マミ「今日は佐倉さんも来てくれたし、こんな毎日がずっと、ずっと続くといいな」








33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/03(日) 19:08:42.51 ID:r0FjlSL90




カランカラン



マミ「いらっしゃいませ」



さやか「あ、マミさん」



マミ「あら、美樹さん!」



さやか「その、お久しぶりです」



マミ「ほんっとに久しぶりね!元気だった?」



さやか「ええ、なんとか…」



マミ「さ、座って座って!」








35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/03(日) 19:13:15.55 ID:Z/PbP1lG0




マミ杏は癒し









36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/03(日) 19:13:16.57 ID:r0FjlSL90




さやか「マミさんらしい素敵なお店ですねー」



マミ「ふふ、色々こだわりがあるのよ」



さやか「お店の名前も、まさにマミさんですよね」



マミ「え?喫茶店ティロ・フィナーレ?」



さやか「うん、マミさんならこれしかないって感じ」



マミ「そう、かしら?なんとなく思いつきで付けた名前だったんだけどなぁ」



さやか「あはは、でもいい名前です」



マミ「そう、ありがと」



さやか「えーっとメニューは」








38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/03(日) 19:16:29.47 ID:r0FjlSL90




さやか「メニュー、充実してますね」



マミ「うん、紅茶もコーヒーもケーキも、後カレーもあるのよ」



さやか「喫茶店の定番を抑えつつ、色んなメニューから選べるなんて」



さやか「ほんとに、理想のお店ですね」



マミ「ふふ、そんなに褒めて」



マミ「もしかしてケーキのサービスなんか、期待してるんじゃないの?」



さやか「マミさんにはかなわないなあ」



マミ「もう、しょうがないわねぇ」



マミ「はい、これサービス」








40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/03(日) 19:19:10.75 ID:r0FjlSL90




さやか「やったあ!さっすがマミさん」



マミ「ふふ、せっかく久しぶりに会えたんですもの」



マミ「それで、飲み物はどうするの」



さやか「うーん、私紅茶はよくわからないから、マミさんのお薦めで」



マミ「もう、美樹さんはケーキも紅茶も何でもいいのね」



さやか「おいしければ何でもいいんだよーん」



マミ「全く、ふふふ」



さやか「えへへ」








41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/03(日) 19:22:42.27 ID:r0FjlSL90




さやか「わー、やっぱりマミさんの紅茶とケーキは最高だなあ」



マミ「調子いいこと言って、もうサービスはないわよ?」



さやか「もう、そんなんじゃないってー」



マミ「ふふ、でもありがとう」



さやか「こんな日が、ずっと続けばよかったのに」



マミ「え?」



さやか「ううん、なんでもないです」



さやか「ところでマミさん、お店の調子はどうなんですか?」








43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/03(日) 19:25:44.10 ID:r0FjlSL90




マミ「うん、調子いいわ」



さやか「よかった、ですね」



マミ「ええ、毎日色んな人とお茶会できて、私今すごい充実してるのよ」



さやか「それがマミさんの夢、だもんね」



マミ「でも、これからが本番よ」



マミ「夢は叶えるまでが夢じゃない」



マミ「叶えてからが始まりなのよ!」



さやか「マミさん、その意気です」








44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/03(日) 19:28:48.75 ID:r0FjlSL90




マミ「美樹さんこそ、上条君?っていう子とどうなの」



さやか「え、あはは。まぁその、ぼちぼち…」



マミ「だめよ、どうせ曖昧な関係が続いてるんでしょ」



さやか「いやあ…」



マミ「もう、お互い奥手なんだから、美樹さんから積極的にいかないと」



さやか「あはは…」



マミ「そういえばこの間佐倉さんが来たわ」



さやか「杏子が?」








45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/03(日) 19:31:23.75 ID:r0FjlSL90




マミ「ええ、いきなりだったから驚いたけど」



さやか「そっか、あいつもう先に来てくれてたんだ」



マミ「佐倉さん、近いうちにあなたがここに来るって断言してたけど」



マミ「あなたたち最近会ってるの?」



さやか「いえ、そういうわけじゃないんですけど」



マミ「そう?それなら何で佐倉さんにはあなたが来るってわかったのかしら」



さやか「さ、さあー?超能力でも手に入れちゃったのかなー?」



マミ「もう、そんなわけないじゃない」



さやか「あはは」








47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/03(日) 19:37:35.09 ID:r0FjlSL90




さやか「マミさんは、今幸せ?」



マミ「え?どうしたの急に」



さやか「いや、何だか充実してるなーって思って」



マミ「ふふ、そうね。夢だったもの、充実してるし、すごい幸せよ」



さやか「そう、だよねぇ」



マミ「美樹さんも早く上条君とくっつかないとね」



さやか「ちょ、マミさん!」



マミ「うふふ」



さやか「もう、叶わないなあ、ほんと…」








48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/03(日) 19:40:49.91 ID:r0FjlSL90




さやか「そういえばマミさん」



マミ「ん?」



さやか「杏子は来たって言ってたけど、ほむらはまだ来てないんだよね」



マミ「暁美さん?」



マミ「ええ、まだ来てないわね」



さやか「そっかー」



マミ「なあに?あなたもまさか、暁美さんが近いうちに来るって言うんじゃ」



さやか「うん、来るよ」



マミ「え?」








50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/03(日) 19:44:59.45 ID:r0FjlSL90




さやか「あいつも、マミさんのこと気に掛けてたから」



マミ「暁美さんが?」



さやか「驚くのも無理はないよね」



さやか「普段のあいつ、そんな風にちっとも見えないから」



マミ「でも、どうしてそんなことがわかるの」



さやか「え、いや、まあ」



さやか「さやかちゃんの勘、てやつかなあ」



マミ「もう、からかってるの?」



さやか「えへへ」








51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/03(日) 19:49:47.42 ID:r0FjlSL90




さやか「さてと、そろそろ行こうかな」



マミ「そんな、もう少しゆっくり」



さやか「ううん、楽しい時間は永遠じゃないんだよ」



さやか「苦しみも、楽しみも、全部含めて私達の人生なんだよね」



マミ「美樹…さん?」



さやか「マミさんごちそうさま!」



さやか「すっごいおいしかったよ」



さやか「また、絶対来るから」



マミ「あ、ええ、また」





カランカラン








53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/03(日) 19:54:45.73 ID:r0FjlSL90




マミ「美樹さん、あんな悟ったようなこと言う子だったかしら」



マミ「何か、佐倉さんも少し大人になったみたいだし」



マミ「みんな、知らないうちに成長しているのね」



マミ「……あら?」



マミ「あの猫、どこかで見たような」



カランカラン



マミ「あ、ちょっと待って」



マミ「行っちゃった」



マミ「ふう、そろそろお店片付けなきゃね」








55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/03(日) 20:00:19.79 ID:r0FjlSL90




マミ「ありがとうございましたー」



マミ「ふぅ、今日もたっくさんお話したなあ」



マミ「こんなに充実して、まるで夢でも見てるみたい」



マミ「こんなふうに毎日誰かとお茶会を開くのって、私がずっと望んでいたことだもの」



カランカラン



マミ「あ、いらっしゃいま…」



マミ「暁美…さん?」



ほむら「久しぶりね、いいかしら」



マミ「ええ」








57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/03(日) 20:04:35.74 ID:r0FjlSL90




マミ「本当に久しぶりね」



ほむら「ええ、ちょっと色々と用事があって」



マミ「でも、驚きはしなかったわ」



ほむら「あら、もっと驚くと思ったのに」



マミ「美樹さんがね、あなたがそろそろ来るって言ってたのよ」



ほむら「美樹さやかが……」



ほむら「そう、彼女はもう来てたのね」



マミ「美樹さんの前に、佐倉さんも来てくれたわ」








58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/03(日) 20:08:07.34 ID:r0FjlSL90




ほむら「……あの子たちも、あなたが心配なのね」



マミ「え?心配?」



ほむら「いえ、何でもないわ」



マミ「?」



ほむら「そういえばここ、喫茶店よね」



ほむら「何か頼まなくちゃ失礼よね」



マミ「失礼ということはないけど、ぜひ何か味わってほしいわ」



ほむら「ええ、そうさせてもらうわ」



ほむら「それじゃこの…円環の理セット1つ」



マミ「はい、円環一丁!」








63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/03(日) 20:12:41.57 ID:r0FjlSL90




マミ「はいおまたせ」



ほむら「紅茶にチーズケーキにクッキー」



ほむら「おいしそうだわ」



マミ「見た目だけじゃなくて、味も自信あるのよ」



ほむら「いただくわ」



マミ「どう?」



ほむら「ええ、おいしいわ」



マミ「それだけ?」








67:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/03(日) 20:16:23.59 ID:r0FjlSL90




ほむら「それだけって…」



マミ「もっとほら、おいしいにも色々表現があるでしょ」



マミ「はぁ…相変わらず暁美さんはそういうの疎いわよね」



ほむら「その…」



マミ「例えばそうね、円環の理だけに」



マミ「ああ、おいしすぎて円環の理に導かれて、天国に行きそうなくらいおいしいわ」



マミ「とか、そういう風に言ってもらわないと」



マミ「作ってる方も、そういうことを言われると嬉しいのよ?」



ほむら「そ、そう…。ごめんなさい」








68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/03(日) 20:19:49.87 ID:r0FjlSL90




ほむら「ところで巴さん」



マミ「ん?」



ほむら「最近何か違和感とか、そういうの感じたことは?」



マミ「え?いきなりどうしたのよ」



ほむら「いえ、何となく」



マミ「そうね、別にこれといって」



ほむら「そう」



マミ「でも、どうしてそんなことを?」



ほむら「このお店はいつから?」








70:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/03(日) 20:22:12.28 ID:r0FjlSL90




マミ「えーっと…いつだったかしら」



ほむら「最近この喫茶店から出かけたことは?」



マミ「うーん、そういえば最近外出てない…かな」



マミ「って、暁美さん?一体なんなの?」



ほむら「いえ、ごめんなさい」



ほむら「気に障ったなら謝るわ」



マミ「別に怒ってないけど、でも急に変なこと聞くから」



ほむら「……」








71:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/03(日) 20:25:37.17 ID:r0FjlSL90




ほむら「この喫茶店が、あなたがやりたかったことなのね」



マミ「ええ、毎日お茶会を開いて、楽しくお喋りして」



マミ「私今、すっごく幸せなのよ」



ほむら「そう…」



マミ「暁美さんは最近どうなの?」



ほむら「私は別に、いつも通りよ」



マミ「暁美さんのいつも通りって、そういえば暁美さんが何が好きとか」



マミ「どんな夢を持ってるとか聞いたことなかったわね」



マミ「暁美さん、夢はあるの?」








74:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/03(日) 20:28:31.96 ID:r0FjlSL90




ほむら「ええ」



マミ「そう、どんな夢?」



ほむら「会いたい人が、いるんです」



マミ「へぇ、何だか素敵な夢ね」



ほむら「でも、会えるかどうか」



マミ「きっと会えるわよ。そう信じて生きていかなきゃ!」



ほむら「そう、ですね」



マミ「あ、紅茶のおかわりいる?」








75:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/03(日) 20:30:47.39 ID:r0FjlSL90




ほむら「いえ、おいしかったです」



マミ「ふふ、円環の理セットは私の一番のお薦めだからね」



ほむら「円環に、導かれそうな気持ちでした」



マミ「え?うふふ、もう!」



ほむら「それじゃあ、私はこれで」



マミ「あ、もうこんな時間ね」



ほむら「今日は、ごちそうさまでした」



マミ「ううん、また来てね!」



ほむら「はい」



カランカラン








76:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/03(日) 20:34:34.22 ID:r0FjlSL90




マミ「今日は暁美さんともお喋りできたし、楽しかったな」



マミ「こんな日が、ずっとずーっと続いてくれれば」



マミ「あ、あの猫また」



カランカラン



マミ「あ、待って!」ダッダッ



マミ「はぁはぁ」



マミ「見失っちゃった」



マミ「……あれ」



マミ「どうして外に家も人も、何もないの?」








79:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/03(日) 20:39:09.52 ID:r0FjlSL90




マミ「おかしいわ、こんなこと」テクテク



マミ「どうして?何が起こっているの?」テクテク



マミ「歩いても歩いても、暗闇ばかり」テクテク



マミ「あ!あそこに明かりが!」ダッダッ



マミ「…………」



マミ「私の、喫茶店…」



カランカラン



マミ「一体ここはどこなの…」



マミ「私の喫茶店は、見滝原の」



マミ「見滝原の…どこ?」








83:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/03(日) 20:43:41.41 ID:r0FjlSL90




マミ「一度…整理しましょう」



マミ「私は巴マミ、見滝原中学に通う」



マミ「……」



マミ「そう、私は中学生。なのに…」



マミ「何で中学生が喫茶店を?」



マミ「い、いつから私は喫茶店を開いて…?」



マミ「まさか、全部夢なの?」



マミ「ふふ…そっか、夢だったんだ」



マミ「楽しい夢、だったなー」








84:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/03(日) 20:47:50.40 ID:r0FjlSL90




カランカラン



QB「夢という表現は、少し違うね」



マミ「あ、あなたはさっきの猫」



QB「マミはボクのことを忘れちゃったのかい」



マミ「あなたの…こと…」ズキ



QB「マミ、君はボクと契約したんだ」



QB「それで魔法少女になって、魔獣と戦っていたんじゃないか」



マミ「契約…魔法少女…魔獣…うぅっ」ズキン








86:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/03(日) 20:52:33.62 ID:r0FjlSL90




マミ「そう…だ…」



マミ「私、魔法少女になって魔獣と戦って」



マミ「それなのに、どうして喫茶店なんか」



マミ「やぱり夢、夢じゃない」



QB「違うよマミ、この世界は君が作り出したんだ」



マミ「あなたは何を言って…」



QB「君のソウルジェムが濁りきった後、君がソウルジェムの中にこの世界を創りだしたんだよ」



マミ「うぅ…ううう」








88:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/03(日) 20:57:09.18 ID:r0FjlSL90




QB「ソウルジェムが濁りきったとき、君たちが円環の理と呼んでいる現象によって消滅する」



QB「その現象どのようにして起こるのか、何が原因なのか」



QB「それを確認したくてね」



QB「それで君のソウルジェムが濁りきったとき、外部からの影響を遮断する結界を張ったのさ」



QB「そうしたら面白い現象が確認できた」



QB「濁りきったソウルジェムの中で、新たな世界が創りだされた」



QB「それがこの喫茶店だよ、巴マミ」



マミ「うぅぅ…」








89:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/03(日) 21:00:39.62 ID:r0FjlSL90




QB「暁美ほむらが色々と言っていたけど」



QB「これこそ彼女が言う魔女の結界そのものじゃないか」



カランカラン



ほむら「QB!」



杏子「おいあんた、マミに何してんだ!」



さやか「また余計なことしてるんだね」



QB「遅かったね。でも巴マミは全てを知ってしまった」



QB「後は崩壊を待つまでだ」








91:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/03(日) 21:06:00.95 ID:r0FjlSL90




杏子「マミ!」



さやか「マミさん!」



マミ「…………」



QB「無駄だよ、彼女は真実に気づいてしまった」



QB「後はボクがこの遮断フィールドを解放し、円環の理が来るのを待つだけだ」



QB「さあ、どんな現象が起こるのか、何がソウルジェムを消滅させるのか」



QB「しっかりとこの目で見させてもらうよ」



ほむら「QB、あなた観測して一体何を……」



QB「……」








92:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/03(日) 21:08:09.68 ID:r0FjlSL90




ほむら「まどかを支配するつもりね!!!」



QB「否定はしないよ。さあ、遮断フィールド解放だ」



ほむら「待ちなさい!」



パキイイイイイイン



さやか「QB!あんた!」



杏子「おいマミ!しっかりしろ!」



マミ「…………」



ほむら「まど……か」








93:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/03(日) 21:10:09.05 ID:r0FjlSL90




まどか「待たせちゃってごめんね」



ほむら「まどか…うぅ…ぐす…」



さやか「だめ、今来たらQBに!」



まどか「ううん、いいの、大丈夫」



まどか「今日までずっと頑張ってきたんだよね」



まどか「マミさん、もう大丈夫だよ」



杏子「あれが、円環の理…なのか」



QB「……」








96:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/03(日) 21:12:08.67 ID:r0FjlSL90




まどか「さあ、行こう」



マミ「……」



まどか「これからは、ずっと一緒だよ」



マミ「ええ……」



マミ「ずっと、みんなとずっと一緒…」



マミ「そうよ……」



マミ「みんなで毎日…」



マミ「お茶会をするのよ!!!!!!」



ガシ



まどか「え?」








99:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/03(日) 21:16:52.81 ID:r0FjlSL90




グワアアアアアアアア



杏子「ちょ、なんだよこれ!」



さやか「マミさん、あんた何を!」



ほむら「巴マミが私達を閉じ込めようと結界を作っている!」



マミ「ふふふ、ふふふふふ」



マミ「ずっと、ずっとお茶会をするのよ」



マミ「私と、一緒に!」



まどか「やめてマミさん!私が閉じ込められたら、また魔女が復活しちゃう!」



マミ「うふふふ、ふふふふふふふふ」



ガシーン








103:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/03(日) 21:23:39.04 ID:r0FjlSL90




QB「世界が書き換えられていく」



QB「巴マミ、君は一体何をしてしまったんだ」



QB「何を変えてしまったんだ」



マミ「QB、あなたには一生わからないことだわ」



マミ「人間はね、一人ぼっちじゃ生きていけないの」



マミ「誰かにね、ずっと囲まれながら、一緒にお喋りしながら生きていきたいの」



QB「巴マミ…君は一体…」



マミ「そうね、宇宙の理を変えてしまった存在なんて」



マミ「それはもう、悪魔」



マミ「いえ、イタリア語でディアボロ、とでもいうしかないんじゃないかしら」








104:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/03(日) 21:26:15.07 ID:r0FjlSL90




QB「これでわかったよ」



QB「君たちの感情エネルギーを利用するにはあまりに危険すぎる」



QB「ボクたちは他の方法でエントロピーの回収を考えることにするよ」



マミ「だめよ、あなたも私のお茶会仲間に入っているんだから」



マミ「ふふ、これから毎日が楽しみだわ」



シュウウウウウウウ








107:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/03(日) 21:30:40.61 ID:r0FjlSL90




杏子「マミおかわりー」



さやか「あ、私もー」



まどか「ティヒヒ、私も」



マミ「はいはい、ちょっと待っててね」



ほむら「あの、私もいいかしら」



QB「ボクも!」



マミ「うふふ、みんな食いしん坊なんだから」



マミ「いいわ、とっておきのケーキ持ってきてあげるんだから」



「「「わーい!!!」」」



マミ「ふふふ…うふふふふふふふふ」



マミ「これから毎日毎日、ずっとずーっとお茶会だからね」





~Fin~








109:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/03(日) 21:31:47.20 ID:m2HBz0Fj0






俺もお茶会にお呼ばれしたいどす









110:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/03(日) 21:32:01.62 ID:xICddRDA0




ある意味ハッピーエンド

ある意味な









112:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/03(日) 21:32:50.17 ID:ci98oU2x0




5人と一匹で引きこもりエンド







エレン「俺は憲兵団に入って内地で暮らす!」
ちなつ「今回だけですよ!京子先輩!!!」
ちなつ「あかりちゃんキスの練習しよ?」