モバP「ラッキースケベ?」
- 2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/05/27(月) 15:49:56.39 ID:90OL+7fAO
時が止まった。
Pの顔は真っ赤に染まり、頭の中は真っ白に染まった。
先ほどまで考えていたことなど全て吹っ飛び、今はただただ止まった時が動き出すことを待っていた。
そんな止まった時の中で心臓だけは悲鳴を上げ、バクバクと体に鼓動を響かせるのであった。
- 3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/05/27(月) 15:51:53.62 ID:90OL+7fAO
どうしてこうなったのか、原因は複数ある。
まず昼食後にベルトを弛めたこと、スラックスのウエストの留め金を外していたこと、チャックが弛かったこと。
そして直接の原因はやはり、彼の足下でこちらを見上げて、やってしまった、というような気まずそうな顔をしている少女、結城晴。
彼女が靴紐につまずいて転んだ拍子に、彼のスラックスのウエストをベルトごと豪快に掴んだことであろう。
- 4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/05/27(月) 15:54:40.12 ID:90OL+7fAO
そう、結果だけ言えばPは、彼は事務所でパンツ(トランクス)をさらけ出していたのであった。
アイドル事務所で、昼間から、しかもまだ事務所内にアイドルが複数いる状況でだ。
このような恥辱に堪えられる人間がいるだろうか。いや、いない。
- 5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/05/27(月) 15:56:21.74 ID:90OL+7fAO
最近プロダクションに入ったばかりの結城晴という少女は、まだアイドルという仕事にも他のアイドル達にも、プロデューサーであるPにもあまり馴れた様子ではなかった。
どこでだって新人は大抵そうだ。だからPは打ち解けるために、積極的にコミュニケーションをとっていた。
今日もレッスンが終わり事務所に帰ってきた晴に、自分から歩み寄り話しかけようとした。
そしてこのざまである。哀れ、いつの時代でも不幸はいつ襲ってくるかわからないものだ。
- 6:キャラ崩壊注意を書き忘れてた:2013/05/27(月) 15:58:18.12 ID:90OL+7fAO
そんな辛く長い止まった時が再び動き出したのは、まったくの第三者による、突拍子もない行動によるものだった。
カシャッ
静寂に響きわたるシャッター音。
Pの後ろのソファ
売れっ子アイドルトリオ、トライアドプリムスの一人でありプロダクションきっての大物、渋谷凜であった。
- 7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/05/27(月) 15:59:26.37 ID:90OL+7fAO
凛「うへへ」
少しばかり頬を赤く染め口元を緩め、あまつさえ涎を垂らしながら、彼女はスマホでPの写真を撮っていた。
その様はまさに変態。
彼女の両隣にいた同じくトライアドプリムスの加蓮と奈緒は、彼女の行動にいつものことだと思いながらどこか遠い目をしていた。
- 8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/05/27(月) 16:01:03.55 ID:90OL+7fAO
ヤバい。
Pの動き出したの脳が、直感が彼に告げた。
ヤバいと。
そこからはスムーズで無駄のない行動であった。
素早くスラックスを履き、チャックを上げ、留め金をし、ベルトをおもいっきりきつく締め、晴を起こして、やさしく声をかけた
P「大丈夫だったか?」
- 9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/05/27(月) 16:02:56.78 ID:90OL+7fAO
晴「いや、その、わりー」
P「ん?気にすんな、お前の方こそ怪我はないか?」
晴「あぁ、大丈夫だけどよ」
P「ほら、靴紐ちゃんと結ばないから転ぶんだぞ」
晴「あ、わりー」
罪悪感からか、少しばかりしょげている彼女の靴紐を結ぶ。
P「気にすんな、失敗を重ねて子供は大人になるんだよ」
そういうと彼女の肩をポンッと叩き、微笑みかけた。
- 10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/05/27(月) 16:04:16.43 ID:90OL+7fAO
P「今日はもう何も無いだろ?まだ元気か?」
晴「レッスン軽かったし、まだまだ余裕だぜ」
P「うっし、後でサッカーの練習しようぜ」
途端に表情が明るくなる彼女を見て、Pは内心、うまくいったなと安堵していた。
晴「オレも誘おうと思ってたんだ!」
P「お、奇遇だなぁ……んじゃ、少し待ってろすぐ行く」
そういってポケットからコーラ味の風船ガム取り出し、彼女に渡すと今度はクルッと後ろを向いて凛に微笑みかけた。
- 11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/05/27(月) 16:05:26.09 ID:90OL+7fAO
思わず胸が高鳴る凛
P「おい、凛」
…あっ、もしかして…告白かな?
まったくもって見当はずれのことを考える彼女の脳内は、もはや恋に毒されたお花畑であった。
凛「何?プロデューサー」
彼女自身は平静を保っているように見せているが、端から見ればバレバレである。
そんな彼女に無慈悲な一言が突き刺さる。
P「写真、消そうか」
- 12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/05/27(月) 16:07:00.62 ID:90OL+7fAO
凛「……何のこと?」
眉間に皺を寄せて何も知らないという表情で白を切る、しかしPにはバレバレというか、事務所にいる誰もがわかっていた。
Pはため息を吐き、呆れた表情をし、凛の隣にいた加蓮と奈緒に目を向ける。
二人ともいつものことだよという目を彼に向けた。
そうすると彼はまたため息を吐き、凛の手をとり給湯室に移動した。
- 14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/05/27(月) 16:11:22.01 ID:90OL+7fAO
少しすると、二人して乱れた格好で出てきた。
Pはゲッソリした表情で、凛にいたってはうっとりとした表情をしており、何も知らない人なら勘違いさせかねない状況であったが、周りはいつものじゃれ合いだと気にした様子もなく、皆いつもの日常に戻り始めた。
凛はその日一日ずっとニマニマしていた。
- 16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/05/27(月) 16:16:52.48 ID:JTzhrIydo
結城晴(12)
渋谷凛(15)
神谷奈緒(17)
北条加蓮(16)
- 30: ◆iBVmgna6Qfaz:2013/05/29(水) 00:00:51.74 ID:X0Tgy0SAO
事務所の中心で男がパンツを晒した次の日。
今日も仕事が一段落ついたのを機に晴とPはサッカーをしていた。
といっても二人しかおらず、時間も限られているのでパス練習などしかできないのだが、それでも晴は満足そうであった。
サッカーへの感情と同じような感情がアイドルへも向いてくれればな、とPは思うが何も言わず晴に付き合った。
- 31:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/05/29(水) 00:02:06.60 ID:X0Tgy0SAO
晴「やっぱサッカーしてる方が楽しいな」
ロングパスを出しながら彼女は笑顔で言った。
P「アイドルは楽しくないのか、なっと」
パスを胸で受け、パスを止めボールを足にキープして彼は聞く。
P「レッスン、楽しそうに受けてたじゃないか」
晴「なっ、覗き見かよ。悪趣味だな」
P「ま、お前のプロデューサーだからな、様子は気になるもんさ」
少しムッとしてる彼女に彼は再びパスを出した。
晴「別に。いつも、はやく終わんねーかなーって思ってるぐらいだ」
- 32:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/05/29(水) 00:03:22.14 ID:X0Tgy0SAO
パスを受け止め、足下にあるボールを拾うと、彼女は近くのベンチへ歩き出した。
後を追うように彼も歩きつつ考えを聞き出す。
P「まだ、アイドルになる気はねー、か?」
晴「アイドルに興味ねぇしな、レッスンだってしょうがなく受けてるだけだ」
二人してベンチに並んで腰掛ける。
本人が乗り気でないのならアイドルはうまくいかないだろうとPは思う。
だが彼は結城晴という少女にティンとくるものがあった。
だからここで諦めるわけにはいかなかった。
- 33:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/05/29(水) 00:05:17.44 ID:X0Tgy0SAO
レッスンに関しては割と嫌そうな感じではなかった。
うまくいけば彼女も乗ってくれるだろうが。
それをどうするか……。
腕がなるな。
真っ赤な夕日に照らされる中、Pは一人、心を高ぶらせていた。
その後、二人はしばらくイカとかタコみたいに足がいっぱいあったら最強だの、キャプ翼なみに手足長くなればモテるだの、他愛のない話をしていたが、時間がきたので今日はお開きにして事務所へ帰ることにした。
- 34:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/05/29(水) 00:06:28.56 ID:X0Tgy0SAO
事務所に着いてからPはちひろに事務的に話しかけた。
P「連絡とかありました?」
ちひろ「何もないですね」
P「そうですか。じゃあ着替え次第に晴を送っていきますので」
ちひろ「はい、わかりました」
用件が終わると、ソファに座っていた晴に待っているように声をかけて彼は部屋から出た。
ちひろからため息が漏れる。
- 35:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/05/29(水) 00:07:47.56 ID:X0Tgy0SAO
彼は仕事をキッチリこなすし、アイドル達との交流を大切にするスタンスも別に文句は無い。
ただ、同じ会社の社員同士であるし、一年以上一緒に仕事しているのに味気のない会話ばかりしているのも、恋愛感情があるわけでは無いにしても彼女には心にくるものがあった。
ちひろ「気にしすぎかしら」
凛「何が?」
ちひろ「ひゃっ!」
いつの間にか真後ろに立っていた凛に驚く。
ちひろ「お、お帰りなさい。凛ちゃん」
凛「うん、ただいま。ちひろさん。」
ちひろ「加蓮ちゃんと奈緒ちゃんは一緒じゃないの?コメント一覧
-
- 2014年01月12日 22:17
- しぶりんがナニをしようとキャラ違うだの崩壊だの言われない
-
- 2014年01月12日 22:18
- タイトル見て期待してたらアイドルの皆さん微妙に狂ってたよチクショウ!
やっぱり普通が一番ですよね、プロデューサー!!
-
- 2014年01月12日 22:21
- 素晴らしいな(白目)
-
- 2014年01月12日 22:24
- ありがとうございますありがとうございます
-
- 2014年01月12日 22:25
- ※3
尻揉ませろ嶋村ァ!!
-
- 2014年01月12日 22:27
- いつも通りのCGプロじゃないか(白目)
それよりもプロデューサー、私と一緒に村祭りに行きませんかー?
-
- 2014年01月12日 22:34
- 無駄に読ませる文章だったw
クールって皆変態なのかな……(遠い目)
-
- 2014年01月12日 22:43
- ※3
部屋汚ねぞ、ちゃんと掃除しろやしまむらぁ!
※8
そもそもクールはぴにゃこら太からしてブサイク変態だからなぁ…
-
- 2014年01月12日 22:53
- 番外編が出てきたあたりで切ったが最後までこんなん?
-
- 2014年01月12日 22:56
- そこはかとなく筒井臭の漂う作品であった。
後はもう、行く所まで行ってくれw
-
- 2014年01月12日 22:59
- あいさん...
-
- 2014年01月12日 23:00
- ふーん、悪くないかな
-
- 2014年01月12日 23:07
- 毎日こんなんされちゃあ、そりゃPも疲れて諦めるわ(´・ω・`)
-
- 2014年01月12日 23:10
- PaP編も書いて、どうぞ
あっCuP編は怖いので別にいいです
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- 2014年01月12日 23:14
- つまりcoは変態の巣窟で、唯一の救いは木馬さんだけということですねわかります
ということでcu編を全力でお願いします
-
- 2014年01月12日 23:19
- チリのチリソースって、まんまじゃないか
-
- 2014年01月12日 23:25
- どうしょーもねー熱意がひしひしと感じられてよかった
-
- 2014年01月12日 23:36
- Pの痴態がこれでもかと拝めるSSかと思ったら違った
違ったんだ……
-
- 2014年01月12日 23:45
- 毎回晴をホテルに連れ込む作者かと思ったけど違ったか…
-
- 2014年01月12日 23:46
- Pの精神が心配
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- 2014年01月12日 23:49
- (…本気で突っ込んだら負けだよなこれ)
なんだいつも通りのCGプロじゃないすかw
-
- 2014年01月12日 23:57
- あれ?チッヒへの罵倒が少ない?
-
- 2014年01月13日 00:02
- ここまで連続でヤバいSSを載せる管理人が悪い
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どうしてこうなった…特に凛
やはりプロデューサーには晴さんではなく、同い年で論理的に行動できる娘が一番ですね。