オニヤンマ♂「誰だお前?」
- 2014年01月13日 15:10
- SS、神話・民話・不思議な話
- 13 コメント
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- 1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/13(月) 10:46:47.79 ID:Fc415v1x0
オニヤンマ♂「今日もいい天気だな~。こういう日は散歩に尽きるな~。・・・ん?何か上から・・・」
ヒューーーーーーーーーーードスン!!!!
オニヤンマ♂「あちゃ~~こりゃ派手に落ちてきたな」
????「うう・・・・」
オニヤンマ♂「おいおい大丈夫か?って・・・・・誰だお前?」
アブ♂「うう・・・僕はアブです」
オニヤンマ♂「アブ・・・・か・・・・でも何でまた落ちてきたんだよ」
アブ♂「飛ぶ練習してたんです。僕はまだ成虫になったばかりなんですが全然飛べなくて・・・」
オニヤンマ♂「飛ぶなんて楽勝だろ?」
アブ♂「無理なんです。どうしても落ちてしまって・・・」
オニヤンマ♂「情けねえな。じゃあ俺が稽古をつけてやるよ!!」
アブ♂「え・・・稽古って・・・」
オニヤンマ♂「いいから・・・このスーパー昆虫であるオニヤンマ様に任せておけ!!」
- 3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/13(月) 10:47:51.99 ID:Fc415v1x0
オニヤンマ♂「よし!とりあえずこっちに来い!」
アブ♂「は・・・はあ・・・」
オニヤンマ♂「よしっ!じゃあここだな!ここから飛び降りるんだ!!」
アブ♂「無理ですよぉ・・怖いです・・・」
オニヤンマ♂「情けねえな!いいから飛ぶんだよ!おらぁ!!」ドスン!!
アブ♂「あ~~~~~~~~れ~~~~~~~」ヒュ~~~~~・・・・・ドカン!!!!
オニヤンマ♂「ありゃ~・・・・ダメだったか・・・」
- 4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/13(月) 10:49:22.05 ID:Fc415v1x0
~一時間後
オニヤンマ♂「どうしたもんかな~~~~~」
アブ♂「いた・・いです」ボロボロ
スカシバ♀「あら?もしかしてオニヤンマくん?久しぶり!!」
オニヤンマ♂「おお!スカシバかぁ!久しぶりだなあ」
スカシバ♀「ええ。その子は?新しいお友達?」
オニヤンマ♂「おぅ!さっき知り合ったんだ!」
アブ♂「あ・・あの・・・はじめまして・」
スカシバ♀「うん!よろしくね!何してたの?」
オニヤンマ♂「こいつ飛べないらしくてよ。飛ぶ特訓をしてたのさ!」
スカシバ♀「へぇ~~!それで?飛べるようになったの?」
オニヤンマ♂「それが全然・・・」
アブ♂「うぅ~~~~すみません・・・」
オニヤンマ♂「・・・・・・・そうだ!!あそこにいってみるか!!」
- 5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/13(月) 10:49:58.31 ID:jolVaF4F0
なにこれ
- 6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/13(月) 10:50:26.43 ID:Fc415v1x0
アブ♂「どこですか?」
オニヤンマ♂「俺たちの集会所だよ。スカシバも行こうぜ」
スカシバ♀「ええ・・・久しぶりだけどね」
アブ♂「えっと・・・それはどんな・・」
スカシバ♀「この森に住む虫たちが集まって話し合いをしたり・・
巣がなくなった虫の一時的な寝床になったりする場所よ」
オニヤンマ♂「とにかく、行ってみるのが早いぜ」
- 8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/13(月) 10:51:29.41 ID:kFK73SuN0
これは昆虫博士の立てたスレだな
- 9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/13(月) 10:51:43.92 ID:Fc415v1x0
オニヤンマ♂「到着!!!」
アブ♂「ここ・・・ですか」
スカシバ♀「ええ・・・この中よ。入りましょう!」
オニヤンマ♂「おじゃましまーす」
アブ♂「うわっ!!いろんな虫がいる!!怖そうなのも!」
スカシバ♀「大丈夫よ!この中では捕食は禁止。天敵とも仲良くするのがルールよ」
コガネグモ♂「よぉ~オニヤンマか~後ろの奴は新入りか?」
オニヤンマ♂「おう!俺の友達だ!!」
ベッコウバチ(親)「どうぞ、ゆっくりしていってくださいね」
ベッコウバチ(子)「あんまりおいしそうじゃないね」
ベッコウバチ(親)「そんなこと言ってはいけません!!」
アブ♂「・・・・ほんとにいろいろいますね・・・ 」
- 11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/13(月) 10:52:29.26 ID:Fc415v1x0
オニヤンマ♂「どうだ?ここなら上手く飛ぶ秘訣が聞けるかもしれねぇだろ?」
アブ♂「は・・はい。でもこの建物は・・どうやって作ったんですか?」
オニヤンマ♂「こいつはダンボールの中だよ」
アブ♂「ダン・・・・ボール?」
スカシバ♀「ヒトって生き物知らない?」
アブ♂「さ・・・さあ?聞いたこと無いです」
オニヤンマ♂「・・このダンボールはその生物がこの森においていったものなんだよ」
アブ♂「へぇ~~親切な生物なんですね」
- 12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/13(月) 10:53:01.36 ID:Tp/Lyagj0
NHK教育かな?
- 13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/13(月) 10:53:33.71 ID:Fc415v1x0
オニヤンマ♂「おいおい・・・あいつらは要らないから置いていっただけ。親切なんかじゃねえ」
スカシバ♀「そうよ。それにヒトはとても怖い生物なの。森の木をどんどん破壊していくの。
この森も既に半分以上被害にあってるわ」
オニヤンマ♂「ああ・・・・住んでいる生物のことはお構いなしだからな・・・
この近くに大きなニホンミツバチの巣があったんだが・・・それも壊されてたよ」
アブ♂「そんな生物が・・・・」
オニヤンマ♂「ミツバチだけじゃねえ・・・あのスズメバチもヒトにかかれば巣ごと破壊される」
アブ♂「ひぃ~~~~~~僕絶対に会いたくないです!!」
- 18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/13(月) 10:54:56.11 ID:Fc415v1x0
オニヤンマ♂「でもまぁ・・・・・こんな山奥にはめったに来ないから安心しろよ」
オニヤンマ♂「それよりも・・・・飛び方を誰かに聞きたいんだが~」
スカシバ♀「あなた以上の飛行能力がある虫なんて思いつかないんだけど」
オニヤンマ♂「でも・・・俺は教えるのが苦手なんだよなぁ~」
スカシバ♀「そうだ!あの秀才君ならどうかしら?」
オニヤンマ♂「ああ!あいつか!さっそく呼んでくるぜ!」
- 19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/13(月) 10:55:45.97 ID:Fc415v1x0
ケラ「はじめまして。ケラです」
スカシバ♀「彼は飛行も水泳も穴掘りもできる秀才よ」
オニヤンマ♂「よしっ!!ケラ!こいつに飛び方を教えてくれ!!」
アブ「あ・・あの・・・よろしく・お願いします・・」
ケラ「はい!頑張りましょう!!」
- 20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/13(月) 10:56:31.94 ID:Fc415v1x0
オニヤンマ♂「よし!!これで大丈夫だな」
ケラ「翅の構造とはこうなっており・・・・ペラペラ」
アブ♂「はい!!」
ケラ「あなたの羽は二枚ですから・・・・・ペラペラ」
アブ♂「は・・・はい!!」
ケラ「平均棍が・・・・ペラペラ」
アブ♂「は・・・・・はい!?」
ケラ「ペラペラペラペラ・・・・・」
アブ♂「あたふたあたふた・・・・」
オニヤンマ♂「・・・・・・・・・なんの問題もなさそうだな」
- 24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/13(月) 10:57:48.44 ID:Fc415v1x0
~数時間後
アブ♂「では!行きます!!先生!!」
ケラ「はい!私の計算では100パーセント大丈夫でしょう」
オニヤンマ♂「よっしゃぁぁ!がんばれぇ!!」
アブ♂「うおぉぉぉぉ!!!!」バサッ!!
オニヤンマ♂「おおっ!」
アブ♂「え~と、確か僕の羽は二枚だから平均棍があってそれで調節して・・・ペラペラペラ」ヒュ~~~~~~~
オニヤンマ♂「なんか・・・・ものすごい考え事しながら落ちていったな・・・・」
ケラ「おかしいですね。私の計算ではハエなら100パーセント飛べるはずなのですが・・」
オニヤンマ♂「・・・・・・・・・・・・・アブ・・・・なんだけど」
- 26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/13(月) 10:58:33.75 ID:Fc415v1x0
アブ♂「ダメでした・・・・」
オニヤンマ♂「ま・・まだ他にも先生は・・・・・って飛ぶのが上手そうな奴全然来てないなぁ」
バッタ「僕に任せてください!!!!」
オニヤンマ♂「お前はトノサマバッタか!!?」
バッタ「はいっ!!!少し僕にお任せください!」
オニヤンマ♂「そんなに言うなら・・・任せるぞ!」
バッタ「ええ。アブくん!!よろしくね!」
アブ♂「はいっ!!!」
- 27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/13(月) 10:59:50.21 ID:Fc415v1x0
オニヤンマ♂「だいぶ時間たったな・・・行ってみるか」
オニヤンマ♂「お~~~い、どんな感じだ?って・・・・」
アブ♂「489・・・490・・・491・・・492・・ハァハァ」
バッタ「そうです!その調子!!」
オニヤンマ♂「何・・・してんだ・・・・」
バッタ「スクワットです。これで脚力を強くしてピョーーーーんとジャンプします!!」
オニヤンマ♂「アホか!!無理だろ!お前と一緒にすんなよ!!」
バッタ「良かれと思ってやりました!!」
オニヤンマ♂「思うなよ!!なんだコイツ!!天然なのか!!おい!!アブ!しっかりしろ!!」
アブ♂「501・・・502・・・・」
- 29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/13(月) 11:00:44.67 ID:Fc415v1x0
スカシバ♀ 「結局ダメだったのね・・・」
アブ♂「僕は・・・・才能がないんですよ」
オニヤンマ♂ 「あきらめんなよ。あきらめたらそこで試合終了だ。飛べないアブはただのアブだ。」
スズメバチ♀「お~い、そいつか?飛べないアブってのは?ここで噂になってるんだけど」
アブ♂「ひぃ~~~~スズメバチだぁ~殺されるぅ~~~」
スズメバチ♀「おいおい・・・怖がるなよ。何でみんなアタシを見るとそんな反応するんだよ・・」
アブ♂「南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏・・・・」
スカシバ♀「大丈夫よ。アブ君。ここで争いはないって言ったでしょ」
スズメバチ♀「ああ、そうだよ。だから安心しろよ。アタシは何もしない」
アブ♂「ほんと・・・ですか?」
オニヤンマ♂「ったく・・・どんだけビビリなんだよ」
オニヤンマ♂「こいつも俺の友達でスズメバチだ」
スズメバチ♀「正確にはキイロスズメバチなんだけどさ。よろしくな!」
アブ♂「はい・・・よろしくお願いします」
- 31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/13(月) 11:01:45.68 ID:Fc415v1x0
アブ♂「それで・・・なんでここでは争いがないんですか?」
オニヤンマ♂「ここでケンカした奴はつまみだされる。そんで出入り禁止になるんだよ」
スカシバ♀「ほら・・・あれ!!ちょうどケンカしてる虫がいるわよ!! 」
スズメバチ♀「あれは・・・・甲虫・・・・かな?」
カブトムシ「おいっ!!てめぇ!!そこは俺の席だぞ!!どきやがれ!!」
オオクワガタ「フッ・・・馬鹿が。この私の方が先に座っていたぞ」」
- 32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/13(月) 11:04:07.92 ID:Fc415v1x0
カブトムシ「んだとぉ?この人気者の俺様に逆らうのかぁ!?ムシキングやってねぇのか?」
オオクワ「フンッ!貴様が人気?笑わコメント一覧
-
- 2014年01月13日 15:21
- ポケモンSSかと思って開いたらえらいマニアックなSSだったでござる
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- 2014年01月13日 16:01
- ゴキブリ一瞬テラフォーマーになりかけてんじゃんwww
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- 2014年01月13日 16:13
- じょうじwww
-
- 2014年01月13日 16:19
- この人の前作のスズメバチの読んだけどそっちも面白いな
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- 2014年01月13日 16:20
- 真ゲスかよwww
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- 2014年01月13日 16:37
- 面白かったし泣けた
オニヤンマにイタズラしたら噛まれて血が出たから好きじゃなかったが格好イイな
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- 2014年01月13日 17:29
- シオヤさん途中でシモンに見えた
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- 2014年01月13日 18:16
- 万全のオニヤンマなら大雀蜂にだって勝てたのに…!
しかしオニヤンマが囮になってシオヤアブが奇襲とか、勝てる昆虫いないな。
ってか空中戦でオニヤンマにタイマンで勝てる昆虫自体いないか
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- 2014年01月13日 18:21
- この人の虫ss全部読んだけどどれも面白かった
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- 2014年01月13日 20:02
- タイトルで蜂の人ってわかったぜ
次も楽しみや
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- 2014年01月13日 22:15
- 真ゲスがいたぞw
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- 2014年01月13日 22:24
- 個人的にはこれが一番好きだ、前と比べてパッとイメージが出ない虫も居たが
スカシバってどんな虫だっけと思ってググったら蜂みたいな蛾なんだな
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- 2014年01月13日 23:09
- スズメバチさんかわいいヤバイ
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