KDDIは、auの通話網(回線交換網)を使ってSkypeが利用できるサービス
Skype|au を6月末で終了します。2010年11月に「
禁断のアプリ」として登場したSkype|au でしたが、約3年半でその役目を終えます。KDDIに終了する理由を聞きました。
言わずと知れた
Skypeは、VoIPによる通話機能とビデオ通話機能、メッセージチャットができるコミュニケーションサービスです。Skype|au は、この通話に関し、auの通常の通話網、つまり回線交換網を利用してSkypeが利用できる点を最大の売りにしてきました。auのAndroidスマートフォンや、一部のフィーチャーフォン向けに提供しています。
インターネット網(IP網)を使った音声通話は、
LINE や
Viber、050番号を付与する
SMARTalk や
050 plus といったように、今でこそさまざまなサービスが登場し、利用シーンが広がっています。しかし、少なくとも2010年当時、携帯網でVoIPサービスを利用すると、通常の音声通話のようなやりとりとは言いがたい品質のものでした。
そこで Skype|au は、Skypeでしっかり通話できるよう、インターネット網ではなく、より安定して通話できる回線交換網でSykpeが利用できるようにしました。利用料も指定のプランに加入していると無料です。当時KDDIでは、「
禁断のアプリ」として大々的にアピールしました。
Skype|au の終了について、KDDIでは「
LTEネットワークの高速化、エリアの拡充によって、通常のSkypeでも、Skype|au と同等に安定して通話できるようになりました。また、TwitterやFacebook、LINEなど、コミュニケーションも多様化しており、一定の役割を終えたというのが理由です」とコメント。なお、残念ながら Skype|au のユーザー数などは非公開としており、禁断のアプリの効果について、判断材料がありません。
KDDIはSkype|au の終了までに、利用者に通常版への移行を促していく方針。なお、ユーザーは通常版Skypeでも同じIDが利用可能です。