掘り出しました！

昨今、テック企業がCESじゃなく自前イベントで新製品発表する傾向ができてきて、CESはかつてほどハイテンションじゃなくなってます。そんな中でも、僕らをヒャッハーさせてくれた掘り出し物がいくつかあったので、ここに8点まとめます。

最新Oculus Rift「Crystal Cove」

Oculus Riftはまだコンシューマー向けになってませんが、ベータ版が更新されるたびにどんどんどんどん没入感が高まってます。今年のベータモデルには頭の位置を追跡してビューに反映する技術が搭載され、今までに輪をかけて圧倒的でした。完成品でなくたって、今回のCESでは一番面白いガジェットでした。
　

ニコン　xxArrayパーソンスキャナ

写真家のアレックス・ヘンリー氏がニコンとタッグを組んで、このxxArrayのシステムを作りました。xxArrayでは64台以上のカメラを使って、人物の詳細な3Dモデルを完ぺきに作り上げます。その3Dモデルをビデオゲームに埋め込むと、自分の分身を3Dで動かしながらプレイできるってわけで、そりゃもう夢そのものです！

WWEのデジタル番組ネットワーク

プロレス団体WWEが自前のデジタルTV番組ネットワークを構築したことも、CESで見た興味深いもののひとつでした。月額10ドル（約1040円、最低6ヵ月契約）で、WWEの持つコンテンツをオンデマンドで、PCやRoku、iOSやAndroidのタブレットやスマートフォンから無制限に視聴できるんです。このやり方は、未来のTVであらゆるチャンネルとか興味ジャンルがこうなればと思える仕組みです。なのでレスリングファンならずとも、要注目！です。

アウディ・クアトロのレーザーヘッドライト車

レーザーヘッドライトの車なんて、ワクワクです。アウディの狂おしくも美しいスポーツ・クワトロ・レーザーライトはコンセプトカーで、いつか公道を走るとしてもいつになるかわかりませんが、でもすごく楽しみです。このクアトロ自体はCESの前からありましたが、レーザーヘッドライトの真の美しさは実際見るまでわかりませんでした。

iPhoneがサーマルカメラに！　FLIR ONE

FLIR ONEを使えば、iPhoneで映画『プレデター』みたいなサーモグラフィ映像が見られます。サーモグラフィ自体は新しいものじゃありませんが、iPhoneにケースとして付けるという実装の仕方は手軽で便利で、つい手に入れたくなります。ただ価格は350ドル（約3万7000円）とややハードルがありますが、機能を考えれば比較的安価です。これが今回のCESのキラーガジェットじゃなければ、他に何があった？って感じです。

Mophieのストレージ付きバッテリーパック

microSDスロットはiPhoneには搭載されてないし、Android端末でもどんどんなくす傾向になっています。でもMophieのストレージ付きバッテリーパックがあれば、急に追加ストレージが欲しくなったときに使えます。16GB版が150ドル（約1万5600円）、32GB版が180ドル（約1万8700円）と安くはありませんが、ストレージとバッテリーっていう不可欠な2大リソースが合体してるだけに、その価値はありそうですね。

Razerのモジュラー式自作PC

自作PCはもうずっと前からありますが、今でも少し敷居の高い趣味みたいなものでした。でもRazerのコンセプトPC「Project Christine」では、自作PCがもっとずっと簡単になってます。レゴみたいにパーツを組み合わせるだけで楽しげだし、各モジュールが（液冷式なだけに）クールです。これまたコンセプト製品で、今は市場の反応を見てるだけだと思われますが、商品化への期待大です。

ソニーの超短焦点4Kプロジェクター

曲面型にフラットにフレキシブルに、といろんな4KTVがあって、どれも美しいんですが、やっぱりTVはTVです。でもソニーの超短焦点4Kプロジェクター「Life Space UX」は4Kの新しい形を提案しています。壁際にローボードみたいな箱をおくだけで147インチの4K映像が見られるなんて、斬新だけどすごく良さげです。予定価格約3万～4万ドル（約315～420万円）と高価ですし、本当に発売されるのかも実はわかりませんが、でも今！すぐ！欲しい！と思わせるガジェットでした。

Eric Limer（原文／miho）