カナダ、マニトバ州のナルシスという村から、北に6キロほどの所に「ナルシススネークの穴」と呼ばれるヘビ密集スポットがある。
ここは、ナミヘビの一種、レッドサイデッド・ガータースネークの世界最大の巣穴と言われており、冬の間、彼らはここの石灰岩の洞窟で冬眠する。4月末から5月はじめ、雪が溶けると何千と言うヘビたちが目覚めて穴から外へ這い出し、交尾を始める。おびただしい数のヘビが折り重なって絡まっている光景はなんとも不気味だ。
まずはその、うごめくヘビのカーペットとやらの映像を見てみよう。
たいていオスが先に長い冬眠から目覚めて外に出る。そして、メスが出てくるのを根気よく待つ。メスが出てくるとオスは、まだ寝ぼけているメスに襲いかかって交尾しようとする。
1匹のメスに50匹以上のオスが群がり、くんずほずれつしながら、ヘビの交尾ダンゴがうごめいている。。こんな巨大なヘビダンゴが、岩棚、木の枝、地面の草の上などいたるところにでき、もつれた糸玉のようにゆっくりと転がっていく。
オレゴン大学の動物学教授のメイソン氏は、ひとつの巣穴だけでおよそ35000匹、この地域全体では25万匹以上にもなると見積もっている。
ナルシス野生動物管理地域では、ヘビのおもな巣穴は4つあり、それぞれ3キロに渡る登山道によってつながっていて、世界中からヘビを見に観光客がやってくるという。穴の近くには観察用のデッキが作られていて、多くの科学者もこの無害なヘビの観察を続けている。
年2回ヘビが冬眠に入るときと、目覚めたときに移動に使うルートが近くの17号線を横切っているため、毎年、車に轢かれてたくさんのヘビが死ぬ事故が多発していた。
ナルシス付近に生息するガータースネークの数は、約7万匹と言われていて数が多いため、たくさん死んでも問題にはならなかったが、1999年の悪天候で冬眠の巣穴にたどり着くまでにさらに多くが死んでしまったため、その数の減少が懸念されるようになった。
そこで国営企業のマニトバハイドロとボランティアたちが対策に乗り出した。高いスノーフェンスを建てて、ヘビたちが道路を横切るのを遮り、17号線の下に作った直径15センチのトンネルに誘導して移動させることにしたのだ。
それでも、フェンスの下を抜けて道路に入ってしまうヘビもいるため、移動のシーズンになると、減速してヘビを轢かないよう、ドライバーたちに注意喚起の看板を立てた。こうした措置が功を奏してか、今では道路で轢かれるヘビの数は減ったという。
via:amusingplanet・原文翻訳:konohazuku
ガータースネークは全長60センチほど。胎生で、一度に数十匹の子を産む。
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コメント
1. 匿名処理班
レイダース 失われたアークや
2. 匿名処理班
なにこれ怖い
3. 匿名処理班
うじゃうじゃし過ぎw
でも可愛いなぁ、ちょっと飼ってみたい
4. 匿名処理班
蟲毒ならぬ蛇毒が作れそう。
5. 匿名処理班
子供の頃、近所の旧家の空堀の一角にここと同じ様なヘビの巣穴があった
いつみても4,5匹のヘビがいて学校帰りに木の枝でちょっかい出すのが日課だったわ
6. 匿名処理班
封神演義思い出した
7. 匿名処理班
イモトが大絶叫してた奴だなw
8. 匿名処理班
食べ物に困らないのだろうか
9. 匿名処理班
考えてみるとワニ以外で社会性のある爬虫類は珍しい。
イワトカゲぐらいしか思い付かない。
10. 匿名処理班
うはあ これだけいるとヘビOKでも気持ち悪いわ
動画はムリだったー
11. 匿名処理班
こういう大勢で冬眠するヘビが
一斉に起きて辺りを見回そうと背伸びするのが凄いかわいい
12. 匿名処理班
撫子じゃないか!