厚生労働省が介護用の宿泊サービス「お泊まりデイサービス」での事故を把握して
いなかったことがわかりました。
画像:【厚生労働省】
http://ja.m.wikipedia.org/wiki/中央合同庁舎第5号館
「読売新聞」の取材で判明したことで、全国の政令市と県庁所在地、東京特別区の計74市区にある通所
介護事業所(デイサービスセンター)の宿泊サービス「お泊まりデイ」で、2010年以降少なくとも296件
の事故が起きており、うち26人が死亡していました。
「お泊まりデイサービス」は介護保険の”適用外”となっており、施設側に事故の報告義務がないため、
厚生労働省は実態を把握していませんでした。
死亡事故の内容は、食べ物をのどに詰まらせる窒息死、体調急変、認知症患者の誤飲、徘徊して外出中
に死亡などがあり、事故では転倒や骨折、薬の誤投与、食中毒などがありました。
同省は2015年から「お泊まりデイサービス」を都道府県への届出制とし、事故も報告させるように指導
する方針です。
また別の取材では、一部の施設が狭い場所に利用者を雑魚寝させたり、大声を出さないように口に粘着
テープを貼り付けていたケースも判明しています。
画像:【利用者への虐待などが発覚した広島県福山市の「お泊まりデイサービス」ゆかりの家北本庄】
http://news.livedoor.com/article/image_detail/8446481/?img_id=5927401
老人大国の日本では今や介護は大きな問題となっていますが、制度の抜け穴とそれに対するずさんな実態
把握が明らかとなっています。
介護施設もピンキリで、中には利用者の都合よりも施設の利益を最優先しているところもあります。
個人でも十分に調査した上での利用をお勧めします。