男「エスカレーターの手すりに股間をこすりつけると気持ちいい」
- 1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/16(金) 00:48:30.84 ID:7jpyS6R30
~大型スーパーマーケット~
自動ドアが開く。
ガーッ!
男「…………」
店長「いらっしゃいませー!」
店員「いらっしゃいませー!」
男「…………」スタスタ…
店長「また来たな……」
店員「一週間ぶりですね……」
- 3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/16(金) 00:53:18.92 ID:7jpyS6R30
~エスカレーター~
男「…………」
ゴウンゴウン……
エスカレーターとは、人間を上の階や下の階に運ぶ機械である。
階段と手すりが電力によって、絶えず上へ下へと流れている。
ゴウンゴウン……
乗って移動する以外の用途があるはずないのだが──
男は迷うことなく、エスカレーターの動く手すりに股間を押しつけた。
グイッ……
男「あああ~~~~~~~~~~っ!!!」
- 5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/16(金) 00:57:17.46 ID:7jpyS6R30
ゴウンゴウン……
男「あああ~~~~~~~~~~っ!!!」
ゴウンゴウン……
男「いいい~~~~~~~~~~っ!!!」
ゴウンゴウン……
男「ううう~~~~~~~~~~っ!!!」
ゴウンゴウン……
男「えええ~~~~~~~~~~っ!!!」
ゴウンゴウン……
男「おおお~~~~~~~~~~っ!!!」
ゴウンゴウン……
- 7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/16(金) 01:00:26.85 ID:7jpyS6R30
ゴウンゴウン……
男「はうう~~~~~~~~~~っ!!!」
男「たまらぬっ!」
男「たまりませぬっ!」
男「ゴム製手すりの弾力ある硬度が、股間にゴリゴリとした感触を与えてくれるっ!」
男「まるで股間で砂肝を噛んでいるかのようだっ!」
男「ウレタン製じゃ、この絶妙な感覚は味わえませんっ!」
男「ほおわ~~~~~~~~~~っ!!!」
ゴウンゴウン……
- 11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/16(金) 01:03:55.12 ID:7jpyS6R30
ゴウンゴウン……
男「いいい~~~~~~~~~~んっ!!!」
男「さらに特筆すべきはこの微振動!」
男「微振動が、常に股間に新鮮なショックを与え、飽きさせない!」
男「ゴリゴリとブルブル!」
男「略してゴリブル!」
男「このゴリブルが、我が股間に最適かつ究極の刺激を与えているのだ!」
男「わおお~~~~~~~~~~んっ!!!」
ゴウンゴウン……
- 12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/16(金) 01:08:16.76 ID:7jpyS6R30
ゴウンゴウン……
ガタンッ
男「エスカレーターに人が乗った!」
男「人が乗ったことによって生じる、超微妙な手すりの震動と角度の変化!」
男「これがまた楽しい!」
男「新しいゴリブルが、我が股間にやってくるわけですな、コレ!」
男「あうう~~~~~~~~~~んっ!!!」
男「あ、あ、あ、あ、あ~~~~~~~~~~~っ!!!」
男「お、お、お、お、お~~~~~~~~~~~っ!!!」
ゴウンゴウン……
- 13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/16(金) 01:11:32.03 ID:7jpyS6R30
男「あひぃ~~~~~~~~~~んっ!!!」
男「もっと、もっと、もっとぉ~~~~~~~~~~~っ!!!」
ゴウンゴウン……
幼女「ママ~、あれなにしてるの?」
母「シッ、見ちゃいけません!」
子供「ボクもやってい~い?」
母「ダメに決まってるでしょ!」バシッ
子供「びえぇぇぇ~~~~~~~~~~んっ!!!」
- 15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/16(金) 01:16:00.29 ID:7jpyS6R30
女子高生「なにあれ? ヘンタイ?」
主婦「こわいわねぇ~」
老人「ワシも若い頃はよくやったもんじゃ」
サラリーマン「おそらく暑さで頭が……」
中学生「ハハハ、すげーな」
ゴウンゴウン……
男「他人に見られてる、注目されている、という感覚が」
男「さらなるエクスタシーをもたらす!」
男「我、新たなる扉を開けり!」
男「おうぅ~~~~~~~~~~んっ!!!」
- 18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/16(金) 01:18:32.82 ID:7jpyS6R30
店員「店長、いつもいつも思うんですけど……」
店員「止めなくていいんですか?」
店員「お客さん、みんな不気味がってますよ」
店員「ごくわずかに楽しんでる人や共感してる人もいるみたいですけど」
店長「他のお客さんとトラブルにならない限り、彼のことは放っておくんだ」
店長「詳しいことは分からんが、それが上からの命令でね」
店員「はぁ……」
- 19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/16(金) 01:19:32.13 ID:JgHPRuDXi
男何者だよ
- 20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/16(金) 01:21:33.21 ID:7jpyS6R30
ゴウンゴウン……
男「あひゅぅ~~~~~~~~~~んっ!!!」
ゴウンゴウン……
男「もっと、もっと、もっとぉぉぉぉぉ~~~~~~~~~~っ!!!」
ゴウンゴウン……
男「ゴリブルきた! すっごいゴリブルきた!」
ゴウンゴウン……
男「あおおおお~~~~~~~~~~っ!!!」
ゴウンゴウン……
- 22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/16(金) 01:24:03.22 ID:7jpyS6R30
一時間後──
男「ふぅ……」
男「さて、今日のところはこれまでだ」
男「帰るとしよう」スタスタ…
店員「あ、やっと帰っていきますね」
店長「ああ、ジャスト一時間。いつもどおりだな」
店員「……それにしても、あの男はいったい何者なんでしょうか?」
店長「さあな……」
店長「ただのヘンタイ……というだけではないのはたしかだろう」
- 23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/16(金) 01:27:11.12 ID:7jpyS6R30
~自宅~
男(今日も最高に気持ちよかった……)
男(しかし)
男(どんなに刺激的でも、どんなに変化があっても)
男(こう何度も繰り返せば──)
男(次第にゴリブルがどのようにやってくるか予測できるようになり)
男(飽きた……というわけではないが、慣れてきてしまった)
男(どうやらそろそろ、次のステージに進む時が来たようだな)
- 24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/16(金) 01:31:19.89 ID:7jpyS6R30
~最大手エスカレーター会社~
秘書「あの、社長」
秘書「社長にどうしても会いたいという方が来ておりまして」
社長「来客!? 私はなにも聞いていないぞ! すぐに追い返せ!」
秘書「ですが……その……」
社長「なんだ!?」
秘書「もうすでにそこまで……来ておりまして……」
社長「なにい!?」
- 26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/16(金) 01:34:11.91 ID:7jpyS6R30
男「はじめまして」
男「御社のエスカレーター技術をぜひお貸しいただきたいと思いまして」
男「お願いに参りました」
社長「なんだ、君は!?」
社長「悪いが、私は忙しいんだ! この後も予定が入っとる!」
社長「だいたいアポもなしに、いきなり社長である私に会おうなどと……」
社長「常識がないのか、常識が!」
男「ちなみにわたくし、こういうものです」スッ…
社長(名刺……?)
社長「!?」
- 28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/16(金) 01:38:37.53 ID:7jpyS6R30
社長「あ、あなたは……まさか……」ガタガタ…
秘書「どうしました、社長!?」
社長「石油、コンピュータ、軍需産業を支配する世界最大の大企業──」
社長「『ゴリブル・コーポレーション』の総帥でございますか!?」
男「ああ」
秘書「なんですってぇぇっ!?」
秘書「メディア露出が極端に少ないため、一般的知名度こそ低いものの──」
秘書「経済界においてはもっとも恐れられている人物である、あの方ですか!?」
社長「君、何をしている! すぐお茶をお出ししたまえ!」
社長「もちろん最高級のだぞ!?」
秘書「は、はいっ!」
男「いや、おかまいなく」
- 31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/16(金) 01:41:29.34 ID:vXsxH0L1O
凄まじい展開だ
- 32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/16(金) 01:41:53.15 ID:7jpyS6R30
社長「ところで、今日はいったいどのようなご用件で……?」
男「エスカレーター業界最大手である、御社の力を貸して欲しい」
男「金はいくらでも出す」
男「股間をこすりつけるのに最適な、究極のエスカレーターを開発して欲しい」
社長「は……?」
社長「あの……もう一度おっしゃっていただけますか?」
男「股間をこすりつけるのに最適な、究極のエスカレーターを開発して欲しい」
社長(やっぱり聞き間違いじゃなかった!)
- 34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/16(金) 01:46:38.60 ID:7jpyS6R30
社長「えぇ~と、なぜ、でしょうか……?」
男「私はエスカレーターの手すりに、股間をこすりつけるのが趣味なんだ」
社長「!?」ギョッ
男「変か?」
社長「あ、いや、全然! 全然変じゃないっす!」
社長「私ももう、何度やったことか……ハハ。たまんないですよね!」
男「だろう?」ニッ
男「しかし、既存のエスカレーターには徐々に慣れ始めてしまってな」
男「だったら、自分で股間こすりつけ用エスカレーターを作ろうと思い立ったのだ!」
社長「なるほどぉ~~~~~!」
社長(なにひとつ理解できん!)
- 36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/16(金) 01:50:22.23 ID:7jpyS6R30
男「しかし、我が社よりは御社の方がエスカレーター開発には一日の長がある」
男「だから、力を貸して欲しいのだ!」
男「頼むっ! 金ならいくらでも出すっ!」
男「もちろん、開発には全面協力する! というか、させて下さい!」
男「どうか……頼むっ!」
社長「…………」
社長「分かりました」
社長「引き受けましょう!」
男「ありがとう!」
社長(ライオンの頼みを断れるウサギなど、いるはずがない)
- 37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/08/16(金) 01:53:21.73 ID:7jpyS6R30
~技術開発センターコメント一覧
-
- 2014年01月19日 20:14
- ふぅ
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- 2014年01月19日 20:27
- これを読んでて恐ろしいと思った事は、俺ん家の近所のデパートに出現するエスカレーターの手すりの下の方に下半身を押し付けた状態で登り降りしてるおっさんが実在するという事だ…
まさかあのおっさんは……
-
- 2014年01月19日 20:28
- 金持ちってすごいなー
-
- 2014年01月19日 20:59
- ※2wwwwwwwww
-
- 2014年01月19日 21:13
- ずっと前に見たな
-
- 2014年01月19日 21:21
- ※2
ワロタwwwwwwww
-
- 2014年01月19日 21:49
- 文章力に嫉妬
-
- 2014年01月19日 22:08
- 昔に読んだ気がする
-
- 2014年01月19日 22:22
- 『天国への自動階段』で映画化決定
-
- 2014年01月19日 22:56
- もうエスカレーターの手すり触れない…
-
- 2014年01月19日 23:10
- これすき
-
- 2014年01月19日 23:37
- 次はエレベーターのドアだな
-
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