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ちなつ「京子先輩は優しい」



恒一「いないものになってから逆セクハラが凄い」
P「どうやら響に嫌われたみたいなんだが……」
一夏「性欲を持て余す」




1: ◆Tina2b6i.2 :2013/11/06(水) 15:40:19.77 ID:Hxt0cqC70




-駅前-



ちなつ「……」



ちなつ「…遅い」



ちなつ「遅い遅い遅い…」



ちなつ「むー………」








2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/06(水) 15:44:38.06 ID:Hxt0cqC70




「…だーれだ?」ピトッ



ちなつ「……」



「……」



「だーれだ?」



ちなつ「…もうっ!」バッ



ちなつ「だーれだ? じゃないですよ!」



ちなつ「京子先輩、思いっきり遅刻してるじゃないですか!」



京子「いやー、ごめんごめん…」








4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/06(水) 15:48:43.49 ID:Hxt0cqC70




ちなつ「10時集合って先輩が言ったんですよ!」



ちなつ「5分も遅刻…」



京子「ちなちゅー!」バッ



ちなつ「わっ!? 何するんですか!」



京子「ちなつちゃん、今日は誕生日おめでとう!」



ちなつ「あ、ありがとうございます…」



京子「あと遅刻してごめん!」



京子「昨日からずっと楽しみで全然寝れなかったから寝坊しちゃって…」








5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/06(水) 15:53:27.51 ID:Hxt0cqC70




ちなつ「はぁ…もういいですよ、気にしないで下さい」



ちなつ「私だって…その…」



ちなつ「…楽しみにしてなかった訳じゃないですし」



京子「…!」



ちなつ「それよりもうすぐ…」



京子「ちなちゅー!」バッ



ちなつ「…ってまたですか!?」



京子「ほらっ、もうすぐ電車来ちゃうよー!」



ちなつ「わ、わかってますって! だからそんなに引っ張らないでくださいよー!」



京子「~♪」








7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/06(水) 15:58:22.00 ID:Hxt0cqC70






-遊園地-



京子「大人2枚~!」



ちなつ「すいません、わざわざ…」



京子「いいって別に! せっかくのちなつちゃんの誕生日なんだからさ!」



京子「…はい、チケット!」



ちなつ「えへへ、ありがとうございますっ」



京子「それじゃ、行こっか!」



ちなつ「はいっ!」








8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/06(水) 16:01:12.51 ID:Hxt0cqC70








京子「結構広いなぁー…」



ちなつ「そうですねー」



京子「どこから回りたい?」



ちなつ「京子先輩が決めていいですよ」



京子「いやいや、今日の主役はちなつちゃんなんだから!」



ちなつ「そう…ですか?」



京子「うん、遠慮しないでいいよ!」








9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/06(水) 16:04:29.37 ID:Hxt0cqC70




ちなつ「わかりました!」



ちなつ「じゃあまずは…」



グー



京子「……」



ちなつ「…ご飯、行きましょうか」



京子「面目ない!」








12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/06(水) 16:08:48.30 ID:Hxt0cqC70




-レストラン-



京子「ちなつちゃん何にする?」



ちなつ「まだ決まってないです」



ちなつ「京子先輩は?」



京子「私はこのカレーにしよっかな」



ちなつ「うーん…じゃあ私はハンバーグセットにします」



京子「じゃあ私もハンバーグセットにしよーっと」



ちなつ「えっ、カレーはいいんですか?」



京子「それも捨てがたいけど、ちなつちゃんと一緒のものが食べたい!」








13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/06(水) 16:13:11.16 ID:Hxt0cqC70




ちなつ「先輩の好きなものを頼むといいですよ」



ちなつ「少しぐらいなら分けてあげますから」



京子「ほんとっ!?」



ちなつ「はい」



京子「私ちなつちゃんが食べたい」



ちなつ「やっぱり分けません」



京子「ああっ! 嘘! カレーにします!」








14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/06(水) 16:15:37.88 ID:Hxt0cqC70








京子「お腹いっぱいだー」



ちなつ「食べ過ぎですよ…」



ちなつ「…で、次はどこに行くんですか?」



京子「んー…あっ! あれ行こう!」



ちなつ「あれって…?」



京子「ほら、あそこ」



ちなつ(! お、お化け屋敷…!)








15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/06(水) 16:20:33.85 ID:Hxt0cqC70




ちなつ「き、京子先輩! それより…えーっと…」



ちなつ「…あれ! コーヒーカップ行きましょうよ!」



京子「コーヒーカップ?」



ちなつ「はい! あっちの方が面白そうですし!」



京子「そっか、わかった!」



ちなつ(ふー…)



京子「じゃあお化け屋敷終わったら行こっか!」



ちなつ「ってなんでそうなるんですか!?」








16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/06(水) 16:24:22.78 ID:Hxt0cqC70




京子「大丈夫大丈夫! 怖くないって!」



ちなつ「べ、別に怖くなんかないですよ!」



京子「なら行けるよね!」



ちなつ「でも…」



京子「大丈夫だって! 私が付いてるからさっ」



ちなつ「……」



ちなつ「…絶対、離れたりしないで下さいね…?」



京子「任せて!」








18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/06(水) 16:30:06.27 ID:Hxt0cqC70






-お化け屋敷-



ちなつ「暗い…暗いです…」ギュー



京子「ち、ちなつちゃん…くっついてくれるのは嬉しいんだけど…」



京子「ちょーっと力が強くないかい…?」



ちなつ「うぅー…」



京子「……」



京子「大丈夫、ちなつちゃん」



京子「私の命に変えても、ちなつちゃんは私が守るから!」



ちなつ「京子先輩…」








21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/06(水) 16:34:13.95 ID:Hxt0cqC70




京子「だからさ、もうそんなに怖がら」



『ヴオオオォォォォォォ!!』



ちなつ「ひいぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」



ギューーーーー



京子「ぬぎゃああああぁぁぁぁぁ!!」



ちなつ「! いやぁぁぁぁぁぁぁ!!」



ギューーーーーーー



京子「ぐああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」








23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/06(水) 16:38:16.04 ID:Hxt0cqC70








ちなつ「本っ当にごめんなさい!」



京子「大丈夫…大丈夫だから…」



京子「それより、他のところも回ろっか…」



ちなつ「あ、歩けますか…?」



京子「一応…」



ちなつ「…掴まって下さい。 肩ぐらいなら貸しますから」



京子「ありがと…それじゃ、お言葉に甘えて…」








24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/06(水) 16:42:12.46 ID:Hxt0cqC70




京子「ちなちゅー!」バッ



ちなつ「わーっ!? 全然元気じゃないですか!」



京子「ふっふっふ!」



ちなつ「離れてください!」



京子「ああん」



ちなつ「もうっ! 置いてますよ!?」スタスタ



京子「ま、待ってよ~!」タッ








26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/06(水) 16:47:49.06 ID:Hxt0cqC70








京子「えーっと…」



京子「コーヒーカップにジェットコースターは乗ったから…」



京子「まだ乗ってないのあるかな?」



ちなつ「もうほとんど乗りましたね」



京子「そっかー」



京子「じゃあ次は売店とかにも行ってみよう!」



ちなつ「わかりました!」








27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/06(水) 16:51:53.51 ID:Hxt0cqC70






-売店-



京子「おー、変わったお菓子!」



ちなつ「なんですかそれ…」



京子「えーっと…クッキーだって! くらげ…」



京子「…味の」



ちなつ「形じゃなくて味!?」



ちなつ「なんか全然美味しくなさそうなんですけど…」



京子「たしかに」








28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/06(水) 16:56:02.16 ID:Hxt0cqC70




ちなつ(……)



ちなつ(…あっ、この猫のストラップ可愛いなぁ)



京子「ちなつちゃん、外だいぶ暗くなってきてるよ!」



ちなつ「え? あ、ほんとだ…」



京子「私、最後に乗りたいのあるんだけどいいかなっ?」



ちなつ「乗りたいものですか? いいですよ」



京子「やった! それじゃあ早速行こー!」タッ



ちなつ「ま、待ってくださいよっ!」タッ








29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/06(水) 17:00:23.79 ID:Hxt0cqC70








京子「…あっ」



ちなつ「? どうかしましたか?」



京子「忘れ物した」



ちなつ「えぇっ!? 何を忘れたんですか!?」



京子「ちょっと…ね」



ちなつ「どこに忘れたんですか?」



京子「場所はわかってるから取りに行ってくる!」



ちなつ「じゃあ私も…」



京子「いいっていいって! すぐ戻るから待ってて!」タッ



ちなつ「わ、わかりました…」








30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/06(水) 17:03:53.64 ID:Hxt0cqC70








京子「お待たせ! ごめんねっ!」



ちなつ「私は別にいいですけど…忘れ物は見つかりましたか?」



京子「あ、うん! バッチリ!」



ちなつ「それなら良かったです」



京子「それじゃ、行こっか!」



ちなつ「はい」








32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/06(水) 17:09:31.60 ID:Hxt0cqC70




ちなつ「ところで、乗りたいものって何ですか?」



京子「観覧車!」



ちなつ「観覧車…ですか」



京子「うん! ダメ?」



ちなつ「いえっ、全然大丈夫です」



京子「よっし!」



京子「…ねっ、ちなつちゃん、手繋いでいい?」



ちなつ「……」



ちなつ「きょ、今日だけですよっ」



京子「やったー!」



ギュッ








35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/06(水) 17:14:40.98 ID:Hxt0cqC70




京子「たしかこの前の時もそうだったよね」



ちなつ「何がですか?」



京子「ちなつちゃんの『今日だけ』!」



ちなつ「う…」



京子「優しいね、ちなつちゃん」



ちなつ「や、優しいって…」



ちなつ「…変な事言ってないで早く行きますよ!」



京子「はーい」








36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/06(水) 17:18:03.25 ID:Hxt0cqC70






-観覧車-



京子「うおー! 地面がどんどん遠ざかってく!」



ちなつ「はしゃぎすぎですよ…」



京子「えへへ、ごめんごめん」



京子「~♪」



京子「ちーなつちゃん!」



ちなつ「なんですか?」



京子「誕生日おめでとっ!」



ちなつ「はぁ、ありがとうございます」








38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/06(水) 17:23:20.52 ID:Hxt0cqC70




京子「それでね…」ゴソゴソ



京子「…これ! プレゼント!」



ちなつ「えっ? プ、プレゼント…?」



京子「開けてみて!」



ちなつ「…わかりました」



ちなつ「……」ガサガサ



ちなつ「…!」



ちなつ「これって…ストラップ!?」



京子「うん、さっきの売店で欲しそうにしてたからさ」



ちなつ(京子先輩…私の事、そこまで見てくれてたんだ…)








41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/06(水) 17:27:36.44 ID:Hxt0cqC70




京子「あ、私の勘違いだったらごめんね?」



ちなつ「そんな事ないですよ!」



ちなつ「すっごく嬉しいですっ!」



京子「へへっ、それなら良かった!」



ちなつ(いつの間に買いに…)



ちなつ(…なんて、聞かなくてもわかるか…)



ちなつ(全く…本当に優しいのは、私じゃなくて京子先輩の方ですよ…)








43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/06(水) 17:31:12.36 ID:Hxt0cqC70






-帰り道-



京子「ちなつちゃん、来年も来れたらいいね」



ちなつ「来年ですか?」



京子「そう! また誕生日のお祝いに!」



ちなつ「誕生日のお祝い…」



ちなつ「…それなら、もう一回ありますね」



京子「えっ?」








44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/06(水) 17:35:23.48 ID:Hxt0cqC70




ちなつ「誕生日があるのは私だけじゃないって事です」



京子「それって…!」



ちなつ「…ほら、早くしないと電車来ちゃいますよ!」



京子「そ、そうだった!」



ちなつ「少し急ぎましょう!」



ギュッ



京子「あ…」



ちなつ「走りますよ、京子先輩!」



京子「……りょーかいっ!」



終わり








45: ◆Tina2b6i.2 :2013/11/06(水) 17:36:07.87 ID:Hxt0cqC70




ありがとでした



ちなつちゃん誕生日おめでとう!








46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/06(水) 17:36:50.56 ID:e8zmJ4y80




乙!









47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/06(水) 17:39:41.55 ID:Uq5gewYg0




おつりん









鈴乃「ルシフェルが…バイトだと!?」
紬「御嬢様と呼びなさい」
タモリ「世にも奇妙なニートの物語」