2014年01月22日

文庫本サイズでまるまる１冊赤城＆加賀「2隻の空母。その変遷を図版と写真で見る」

文庫サイズの書籍「航空母艦"赤城""加賀"―大艦巨砲からの変身」【AA】が21日に発売になり、メロン秋葉原1号店で見かけた。航空母艦「赤城」・「加賀」の誕生時の３段空母や大改装での１段構造化したそれぞれの解説、艦載機などの装備、各種改装、戦歴を紹介し、オビは『2隻の日本空母。その変遷を図版と写真で見る』。

「航空母艦"赤城""加賀"―大艦巨砲からの変身」【AA】
「主力艦改造の2隻の日本空母。その変遷を図版と写真で見る」

大正１４年　「竣工間もない"赤城"、着艦時の全力航走中」
飛行甲板が３つある三段空母着陸のための装置が未発達だったため

昭和13年に飛行甲板を１枚に　「一段式飛行甲板航空母艦"赤城"」

「改装で艦橋が左舷中央に置かれた"赤城"」

大内建氏の文庫サイズの書籍「航空母艦"赤城""加賀"―大艦巨砲からの変身」【AA】が、21日に発売になり、メロンブックス秋葉原1号店で見かけた（公式発売日は31日）。

オビの謳い文句は『新兵器の飛躍的発展を担った主力艦改造の2隻の日本空母。その変遷を図版と写真で見る』、『"戦艦・巡洋戦艦として完成した姿とは""異業な多段式飛行甲板はなぜ必要なのか""近代化改造はどのように行われたのか"』で、「1章日本の航空母艦の黎明」「2章軍縮条約と八八艦隊」「3章航空母艦"赤城"と"加賀"の誕生」「4章近代化改造された"赤城"と"加賀"」「5章 "赤城"と"加賀"に搭載された艦上機」「6章航空母艦"赤城"と"加賀"の戦歴」の全6章を収録してる（もくじ※・※）。

また、裏表紙は『図版・写真百四十点で見る巨艦の変遷』、『実戦の結果からも、多段式飛行甲板には多くの問題が存在することが明確となり、「赤城」と「加賀」は一段式飛行甲板型の航空母艦に大改造されることになった。改造に際して得られた様々なノウハウはその後建造された日本海軍の航空母艦の設計に活かされることになったのである』になっていて、日本初の空母「鳳翔」など日本の航空母艦の黎明期や航空母艦「赤城」・「加賀」の誕生から、「赤城」「加賀」構造や問題点、艦載機などの装備、改装、日中戦争などの戦歴、沈没までを文庫サイズ１冊まるまるで紹介してる。

航空母艦「赤城」と「加賀」については、その誕生から大改造を経て終焉までのありさまを紹介する資料が意外に少ない。本書ではこの両艦の誕生のいきさつや構造、問題点、各種装備および大改造、またその後の実戦での概略を紹介した。本書を読者の皆様の両艦の理解への概要資料としていただければ幸甚であります。 まえがきより

なお、「航空母艦"赤城""加賀"―大艦巨砲からの変身」【AA】のあとがきで、著者：大内建ニ氏は『一段式飛行甲板の航空母艦に改造された「赤城」と「加賀」は一流の近代的航空母艦に進化していた。勿論、この両航空母艦にもいくつもの欠陥は存在した。しかしそれはより高性能な航空母艦を知ったからこそできる評価であり、一段式飛行甲板の航空母艦としては当時では第一級で最強の航空母艦であったはずである』、『「もし」という言葉は戦争を語るときには禁句であるが、あえて、もし、「赤城」と「加賀」がミッドウェー海戦で沈没をまぬかれていれば、その後のソロモン諸島をめぐる戦況には、たとえ一時であれ、興味深い展開が見られたかもしれないと思うのは、あながち筆者ばかりではなかろうと思う。興味の尽きない話である』などを書かれている。

赤城 / 加賀 - Wikipedia