人気子役・芦田愛菜(あしだまな 9才)さん主演で、児童養護施設を舞台としたドラマ
「明日、ママがいない」(日本テレビ系 水曜夜10時)の過剰演出をめぐる騒動で、
番組スポンサーがCMを自粛することがわかりました。
画像:【「明日、ママがいない」】
http://www.ntv.co.jp/ashitamama/index.html
この騒動では、ドラマの題材になっている「赤ちゃんポスト」(※)に関連し、芦田さん演じる主人公
が「ポスト」とあだ名を付けられ、施設ではペット扱いされるなどの過剰演出で物議をかもし出して
います。
…諸事情で育児ができない母親が匿名で養子に出す施設とシステム。
設置目的は赤ちゃんを「殺害」や「中絶」から守ること。
日本では唯一、熊本県熊本市にある慈恵病院がこのシステムを採用しているが、同病院では「こうのとりのゆりかご」という名称を用いており、「赤ちゃんポスト」とは俗称である。
また海外ではアメリカ、ドイツ、イタリア、中国などが同様のシステムを採用している。
騒動を受け、同番組では22日に放送された第2話からすでに3社(エバラ食品工業、JX日鉱日石
エネルギー、キユーピー)がCM放送を見合わせていましたが、24日、さらに2社(日清食品、富士
重工業)が29日に放送予定の第3話からCMを自粛することを決定したとのこと。
富士重工業の広報担当はスポーツ紙取材に
「お客さまの声や、社会的な影響を考慮した」
と返答しています。
これで番組スポンサー8社のうち、5社がCMを自粛したことになりますが、残る3社(花王、小林
製薬、三菱地所)は今後もCMを放送する予定としています。
なお、空いたCMにはACジャパン(公共広告機構)のCMが流されています。
この問題をめぐり、「こうのとりのゆりかご(赤ちゃんポスト)」を運営する慈恵病院(熊本市)や、全国
約600施設でつくられる全国児童養護施設協議会が制作側に抗議しています。
また同番組に出演し、施設の少女があこがれるセレブな家の主人・東條を演じている俳優の城田優
(しろたゆう 28才)さんは25日、取材陣に
「色んなご意見があると思う」
「1、2話では伝えたいことが全部出ていない。全部見てから判断してほしい。
感動や愛のはかなさ、尊さ、親子関係の理想や現実などのメッセージをテーマに、エンターテインメントの力で愛情を伝えようとしている」
と主張しています。
番組への抗議は止みそうになく、このまま行くとスポンサー全降板で番組中止もありえますね・・