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家で埋め尽くされて地面が見えない。世界一人口密度が高い小さな島、アフリカ・ミギンゴ島 : カラパイア

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 アフリカ最大の淡水湖、ヴィクトリア湖の中にあるミギンゴ島は、約1800平方メートルと、サッカー場の4分の1ほどの小さな岩の島である。

 2009年の国税調査によると、この小さな島には131人の人が住んでいるというが、実際には1000人以上いると見られており、波板や木材で作られた小屋がひしめきあっている。こんなむさくるしい環境の中でも、この島には5軒のバー、美容院、薬局、ホテル、ナイトスポットまである。
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 島の住人はほとんど漁師で、魚の取引で生計をたてている。最初にここにやってきたのは、ダルマス・テンボとジョージ・キベベというふたりのケニヤ人漁師で、当時は島は雑草が生い茂り、鳥やヘビしかいなかった。

 続いて、ナイルアカメの豊富な漁場だという噂を聞きつけた漁師たちが60人ほど島へやってきた。その後もケニヤ、ウガンダ、タンザニアの漁師たちが続々と移り住み、島は賑わうようになった。

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 島には毎朝、100隻以上のボートが捕った魚を積んで集まり、重さを量って競りにかけるため、活気があふれる。売買が済んだ魚は、水産加工会社によってケニア本土に運ばれ、ヨーロッパなどへ輸出される。ナイルアカメは需要があり、ウガンダ、ケニア、タンザニア経済にとって、数百万ドル規模の水産業の生命線なのだ。

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 ナイルアカメの豊富な漁場であるミギンゴ島周辺では、島の領有権を主張するウガンダとケニアが縄張り争いをくりひろげている。

 ミギンゴ島はケニアに属しているが、正式な書類や地図には島の中に国境線があるため、2009年、ウガンダ政府はミギンゴ島はウガンダ水域にあるとして、ケニア人がそこで漁をするのは違法だと主張した。

 さらに無法者たちが漁師たちが日に300ドル(約3万円)稼ぐと聞きつけたことから、問題はますます大きくなった。300ドルといえば、東アフリカの内陸に住む人たちの一ヶ月の平均収入の3〜4倍にもなる。ミギンゴ島にさらに多くの人が押し寄せ、魚や現金やエンジンを盗むようになった。

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 2009年、たまりかねた地元の漁師たちがウガンダ人漁師らと共にケニア政府に助けを求め、初めて水上警察が乗り出した。だが、今度はウガンダ人たちが、もともといた漁師たちを徐々に食い物にするようになった。新たな漁場で稼ごうという漁師たちに、漁の許可証や税金が課せられるようになり、ケニア人漁師のものだった船や漁網は、ウガンダ人にたびたび没収されるようになった。所有権争いはいまだに解決していない。

動画で見るミギンゴ島


 ちなみにミギンゴ島の200メートル東に、少し大きなウジンゴという島がある。ところがおもしろいことに、そこには人はまったく住んでいないそうだ。

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via:amusingplanet・原文翻訳:konohazuku

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