ボリビアに、飼い主の死後5年たった今でも、飼い主が事故で亡くなった場所に毎日訪れる犬がいるという。飼い主亡き後その犬の名を知るものは誰もおらず、人々はいつしか、日本の忠犬ハチ公にちなんでハチト(Huachito)と呼びはじめた。
ハチトの血統については不明だ。ハチトは毎日欠かすことなく、ボリビアの都市コチャバンバの通りで、痛ましい事故で亡くなった飼い主の帰りを待ち続けている。
地元の精肉店の店長によると、飼い主が死んでからもう5年ぐらい経ってるはずだという。それ以来、ハチトはこの通りにやってきて、じっと座っていると言う。
ハチトは若い男性の乗るバイクを追って、毎日この通りの周辺を走っていた。だがある朝、そのバイクにタクシーが衝突し、男性は病院に運ばれる途中で死亡してしまう。以来、ハチトはこの通りをさまよい、飼い主だった男性との再開を待ち続けている。
ハチトは落胆の気持ちを抑えきれなくなり、悲しい鳴き声を出す時がある。そしてまた、バイクが通るたび、きっと飼い主に違いないと、気も狂わんばかりに吠えるという。
「あの犬は隅々まで歩き回って、バイクの男性が亡くなった場所に戻ってくる。そこにもどると、悲しげな声で鳴き始めるの。」 地元で働く女性はそう語る。
そんなハチトの姿に心を揺さぶられた住民らは、いつもハチトを気にかけている。子ども達は彼と遊び、ご近所さんは餌を与え、いくつかの家族は彼を引き取りたがってさえいる。しかしハチトが亡くなった飼い主に忠義を尽くしている限り、新しい主人ができるようなことはまず無さそうだ。
5年たった今でも、飼い主に忠誠を尽くす犬。たとえ生死を超えても、その心はゆるぎないようだ。
via:odditycentral・原文翻訳:R
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コメント
1. 匿名処理班
地域が変わっても犬の忠誠は変わらない(´;ω;`)
2. 匿名処理班
そんなに「忠犬ハチ公」って海外でも有名なのか
それにしても健気に過ぎて…
3. 匿名処理班
犬はいいね
ちょっとブラシかけてあげたいけど
4. 匿名処理班
死んだ飼い主と、もうそろそろ会えそうだな
このワンコの顔見る限り
5. 匿名処理班
ボリビアとボスニアは全然違うぞw
6. 匿名処理班
ううう・・・
7. 匿名処理班
ボリビア人、ハチ公の物語知ってんのか
8. 匿名処理班
ボスニアのあたりまで、忠犬ハチ公の存在が知られているとは夢にも思わなかった
こう言う犬の健気さが、犬好きな人には良くも悪くも堪らないんだろうなぁ
9. 匿名処理班
また似たような話かよと思って読んでたらいつのまにか泣いてた
10. 匿名処理班
動物系は反則
11. 匿名処理班
7回目ぐらいから餌目当てになってると思う
12. 匿名処理班
※11
だよなw
13. 匿名処理班
5年とは凄いね。
しかしこんな記事にさえ馬鹿な反応する奴等が日本にいると思うと情けないな。
14. 匿名処理班
ハチ公物語はハリウッドでリメイクされたから知られてるんじゃないかな
15. 匿名処理班
※13
そんなお馬鹿さんも、実は目が真っ赤になってると思えば
可愛らしいもんじゃない?w
16. 匿名処理班
ほんと犬ってやつは…
簡単に人を信じるからたやすく騙されるし
裏切られてもまた信じるし
馬鹿で単純で哀しくて愛おしい
こんな奴を裏切るなよ飼い主…
残した方と残された方、両方の気持ちを思うとやるせない
17. 匿名処理班
carinoのハチートじゃないかな?
18. 匿名処理班
この犬の身の上を理解した上で、優しく接してくれる人達がいて良かった。
自分の中でボリビアのイメージアップにつながったよ。
19. 匿名処理班
飼い主の方が先に虹の橋、渡っちゃったのか
まあでも時機、再開できそうで何より