明治時代に一世風靡した彩色写真。イタリア人写真家・アドルフォ・ファルサーリの見た日本の風景。
Adolfo Farsari(アドルフォ・ファルサーリ)さんは明治時代に横浜を拠点に活躍したイタリア人の写真家です。肖像写真や風景写真に彩色することで作り出す写真がとても有名です。これらの彩色写真は本や刊行物などで広く流布しています。別名「横浜写真」とも呼ばれています。被写体の多くは日本らしい風景と日本人の風俗や風習です。これは日外国人の趣味嗜好に合わせて選ばれたようです。
ファルサーリは在留外国人と外国人旅行者にこれらのアルバムを多く販売している。彼は、一日あたり2, 3枚の彩色写真を高品質で仕上げることが出来る熟練した職人を雇っていた。 ファルサーリは写真の彩色が実物そのままで、最高の素材を使用して彩色されていることを保証しており、それらは高価であったが、顧客から高い評価を受け、1889年に横浜を訪れたラドヤード・キップリングにも絶賛された。
また、この年にファルサーリは豪華な蒔絵アルバムをイタリア王に献上している。 1890年代には彼のスタジオの評価は日本の皇室御料地の撮影権を独占するまでに高まった
Adolfo Farsari(アドルフォ・ファルサーリ)さんだけではなく、写真の普及により仕事が激減した浮世絵師や日本画家もこぞって彩色写真を制作しています。デイリーポータルZでは実際に白黒写真に色を塗るレポを見ることができますよ!→「自力カラー写真! 手彩色古写真を作る」
こちらでも多くの写真を見ることができます→江戸・明治幻景~館蔵古写真とその周辺
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East Zone. Antonio Beato, Felice Beato e Adolfo Farsari fotografi veneti attraverso l'Oriente dell'Ottocento. Catalogo della mostra. Ediz. multilingue M. Di Siena Antiga Edizioni |