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1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/04/05(日) 17:12:36.24 ID:XSX/MZ370
魔王「ふはははは!よく来たな勇者よ!」
魔王「だが残念ながらお前の旅もここまでだ!」
魔王「だまれ!今日おれはお前を倒す!」
魔王「ふはははは!威勢だけは良いな!」
魔物1「魔王様、夕食が・・・」
魔王「部屋の前に置いておけといつも言ってるだろ!」
魔物1「左様で」
魔王「フヒヒ・・・」
2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/04/05(日) 17:14:34.65 ID:XSX/MZ370
魔王「ふはははは!よくきたな勇者よ!」
魔王「・・・よく、来たな!」
魔王「・・・よくぞ来たな!」
魔王「・・・」
魔王「よくぞ来たな!」
魔王「・・・うん、こっちのがしっくりくるな」
魔物1「魔王様風呂が」
魔王「部屋に入ってくるな!」
魔物1「左様で」
魔王「フヒヒ・・・」
魔王「食事は部屋の前に置いておけといつも言ってるだろ!」【前編】【中編】【後編】
3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/04/05(日) 17:16:52.02 ID:XSX/MZ370 魔王「だまれ!今日おれはお前を倒す!」 魔王「・・・お前を殺す!」 魔王「・・・」 魔王「・・・殺されたくはないか」 魔王「・・・いやでも・・・」 魔物1「魔王様風呂が」 魔王「今忙しいんだ!風呂は後で入る!」 魔物1「左様で」 5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/04/05(日) 17:20:26.98 ID:XSX/MZ370 魔王「魔王は爆発の呪文をとなえた!」 魔王「ちゅどーん!!」 魔王「勇者に290のダメージ!」 魔王「・・・」 魔王「・・・290はデカすぎるか・・・」 魔物1「180前後が妥当かと」 魔王「!!・・・おれも今そう考えていたところだ!」 魔物1「左様で」 9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/04/05(日) 17:24:02.29 ID:XSX/MZ370 魔王「勇者のこうげき!」 魔王「魔王に170のダメージ!」 魔王「・・・」 魔王「・・・」 魔王「・・・」 魔物1「妥当なダメージです」 魔王「!!・・・言われなくてもわかってる!!」 魔物1「左様で」 10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/04/05(日) 17:26:19.21 ID:yFeXb1oZO なにこの自衛隊の演習………… 11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/04/05(日) 17:27:24.91 ID:XSX/MZ370 魔王「魔王のこうげき!」 魔王「魔王は氷の呪文を唱ええた!」 魔王「ぴきーん!!」 魔王「勇者に160のダメージ!」 魔王「・・・」 魔王「・・・」 魔物1「勇者のHPを500と考えるとそろそろ勇者は回復するでしょう」 魔王「・・・勇者は回復の呪文を唱えた!!」 13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/04/05(日) 17:31:50.26 ID:XSX/MZ370 魔王「勇者のこうげき!」 魔王「かいしんのいちげき!」 魔王「魔王に280のダメージ!」 魔王「魔王はたおれた!」 魔王「・・・」 魔物1「・・・」 魔王「風呂入る」 魔物1「左様で」 16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/04/05(日) 17:35:56.01 ID:XSX/MZ370 魔物2「魔王様は?」 魔物1「風呂だ」 魔物2「今日も部屋で引きこもって1人お遊びしてたんだろw」 魔物1「・・・」 魔物2「クズだなw」 魔物1「・・・」 17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/04/05(日) 17:39:34.07 ID:QcT7RHws0 遊んでただけなのか ガチでイメトレってかシミュレーションしてんのかと思ったのに 18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/04/05(日) 17:40:11.51 ID:XSX/MZ370 魔王「魔王は水の呪文を唱えた!」 魔王「ざばー!!」 魔王「・・・」 魔王「・・・いや、水の呪文はないか・・・?」 魔物1「あまりないですね」 魔王「!!・・・シャンプーなら足りてるぞ!」 魔物1「そろそろ上がらねばのぼせてしまいます」 魔王「そろそろ上がろうと思っていたところだ!」 20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage :2009/04/05(日) 17:42:56.34 ID:QEZ9QIep0 これで魔王が女だったらなぁ・・・・・・ 魔物2なんて こうして!こうして!こうしてやるのに! 21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/04/05(日) 17:42:57.49 ID:yFeXb1oZO 魔物1が遠回しなカーチャン…… 22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/04/05(日) 17:45:22.97 ID:XSX/MZ370 魔王「ふはははは!」 魔物1「魔王様」 魔王「夕食は部屋の前に置けと言ってるだろ!」 魔物1「勇者が来ました」 魔王「!!・・・」 魔王「・・・そうか」 魔物1「いかがいたしましょう」 魔王「・・・」 魔物1「・・・いつも通りでよろしいですか?」 魔王「・・・」 魔王「・・・ああ」 25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/04/05(日) 17:51:05.25 ID:XSX/MZ370 勇者1「お前が魔王か!」 魔物1「そうだ」 勇者1「今日お前を倒して平和を取り戻す!」 魔物1「・・・」 勇者1「うおおおおおおお!!」 魔王「ふはははは!よく来たな勇者よ!!」 魔王「ふはははは!」 魔王「ふはは・・・」 魔王「・・・」 27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/04/05(日) 17:55:51.13 ID:XSX/MZ370 勇者1「ううっ・・・」 魔物1「話にならん」 勇者1「ちくしょう・・・」 魔物1「出直して来い」 勇者1「うう・・・」 魔王「・・・」 魔王「・・・」 魔王「・・・ふう」 魔王「・・・」 魔王は賢者になった! 29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/04/05(日) 18:00:52.17 ID:XSX/MZ370 魔物1「返り討ちにしました」 魔王「そうか」 魔物1「・・・」 魔王「・・・」 魔物1「・・・」 魔王「・・・夕食は部屋の前に置けよ」 魔物1「・・・左様で」 30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/04/05(日) 18:05:44.60 ID:XSX/MZ370 魔物2「お疲れ」 魔物1「・・・」 魔物2「また魔王様の代わりに勇者を倒したんだろ?w」 魔物1「・・・」 魔物2「一度魔王様と手合わせしてみたいもんだw」 魔物1「・・・」 魔物2「お前が魔王に・・・」 魔物1「黙れ」 魔物2「・・・」 魔物1「・・・」 31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/04/05(日) 18:07:13.78 ID:LmwzmwS+0 魔物1いいなwww 32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/04/05(日) 18:07:45.67 ID:QcT7RHws0 実はまだ弱っちくて努力家か いいよいいよー 33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/04/05(日) 18:08:25.29 ID:1EiC0SvG0 魔王さん、魔物1さんを僕にください! 男でも女でもいいからとりあえずください! 34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/04/05(日) 18:10:36.82 ID:XSX/MZ370 魔王「・・・」 魔王は炎の呪文を唱えた! テーブルは燃え尽きた! 魔王「・・・」 魔王「・・・まだ使えるもんなんだな」 魔物1「・・・魔王様」 魔王「!!・・・」 魔物1「・・・夕食、置いておきます」 魔王「・・・」 37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/04/05(日) 18:14:32.31 ID:XSX/MZ370 魔王「ふはははは!さあ姫よ!こっちに来るがいい!!」 魔王「やめて!勇者様助けて!」 魔王「くっ・・・やめろ魔王・・・」 魔王「ふはははは!無駄だ!」 魔王「いやー!!」 魔物1「魔王様」 魔王「邪魔をするな!!」 魔物1「はい」 魔王「くそっ・・・もう少しだったのに」 39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/04/05(日) 18:20:27.48 ID:XSX/MZ370 魔王「いやー!!」 魔王「そして1ヶ月後・・・」 魔王「姫よ!ここがいいのか!!」 魔王「はい!もっと・・・もっとお願いします!!」 魔王「・・・うっ・・・」 魔王「・・・」 魔王「・・・ふう」 魔王は賢者になった! 魔物1「・・・」 41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/04/05(日) 18:25:27.94 ID:XSX/MZ370 魔王「ふはははは!なかなかやるようだな勇者よ!」 魔王「だが残念だったな!」 魔王「魔王は静かに目を閉じめいそうした!」 魔王「魔王のHPが300・・・いや」 魔王「400・・・」 魔王「・・・」 魔物1「約500です」 魔王「・・・約500回復した!」 43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/04/05(日) 18:30:56.03 ID:XSX/MZ370 魔王「ZZZ・・・」 魔物1「魔王様」 魔王「ZZZ・・・」 魔物1「魔王様、もう15時です」 魔王「ZZZ・・・うう・・・おれが殺したのか・・・ZZZ」 魔物1「・・・」 魔王「ZZZ・・・うう・・・」 魔物1「・・・」 44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/04/05(日) 18:35:08.58 ID:XSX/MZ370 魔王「ぐあああああああ!!やられたああああ!」 魔王「うわああああああ!!」 魔王「・・・」 魔王「・・・ぬわー!!」 魔王「・・・どっかの親父かよ」 魔王「・・・ぷっ」 魔物1「・・・」 魔王「!!・・・」 魔物1「・・・」 魔王「・・・」 45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/04/05(日) 18:39:45.32 ID:XSX/MZ370 魔王「くそ・・・」 魔王「あと・・・」 魔王「あと少しで世界が我が手に・・・」 魔王「・・・」 魔王「・・・別に世界は欲しくないけどな・・・」 魔物1「一応世界征服を目標にしていた方が魔王らしいかと」 魔王「・・・」 魔王「・・・風呂か」 魔物1「はい」 46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/04/05(日) 18:46:07.20 ID:XSX/MZ370 魔物1「魔王様」 魔王「なんだ」 魔物1「1つお聞きしてよろしいでしょうか」 魔王「・・・なんだ」 魔物1「なぜ・・・魔王様と勇者が戦って・・・」 魔物1「いつも・・・魔王様が敗れるという設定なのでしょうか」 魔王「・・・」 魔物1「一度くらい勝たれても・・・」 魔王「・・・」 47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/04/05(日) 18:49:53.59 ID:XSX/MZ370 魔王「・・・」 魔物1「・・・」 魔王「・・・」 魔物1「・・・失礼しました、今の質問は忘れていただいて・・・」 魔王「魔王は負けるもんだろ」 魔物1「!」 魔王「・・・」 魔物1「・・・」 魔王「・・・お前だって知ってるだろ?」 魔物1「・・・失礼致しました」 48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/04/05(日) 18:50:33.28 ID:XZBaEl8uO 魔物1が秘書的な位置で可愛い もう側近になっちゃいなよ 50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/04/05(日) 18:56:46.07 ID:XSX/MZ370 魔物2「よう」 魔物1「なんだその紙は」 魔物2「署名だよ」 魔物1「・・・?」 魔物2「魔王軍、お前以外全員の分の」 魔物1「・・・何を・・・?」 魔物2「今の魔王は認めないっていう内容のな」 魔物1「・・・!!」 51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/04/05(日) 19:01:32.38 ID:XSX/MZ370 魔物1「貴様等何を・・・」 魔物2「それと」 魔物2「新しい魔王はお前がふさわしいっていう内容の署名でもある」 魔物1「!!!!」 魔物2「魔王様に渡してくるぜ」 魔物1「・・・」 魔物2「よろしく頼むぜ、新魔王様」 魔物1「・・・魔王様は今風呂だ」 魔物1「おれが渡しておく」 53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/04/05(日) 19:05:24.41 ID:XSX/MZ370 魔王「さてさっぱりしたし今日は姫をどうするかなー」 魔王「フヒヒ」 魔物1「魔王様」 魔王「・・・今忙しい」 魔物1「今どうしても読んでいただきたいものが」 魔王「・・・なんだ」 魔物1「これです」 魔王「・・・署名?」 魔物1「今の魔王様は認めない、と・・・」 魔王「!!・・・」 56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/04/05(日) 19:10:03.47 ID:XSX/MZ370 魔王「・・・」 魔物1「・・・」 魔王「・・・次の魔王には魔物1が適格である・・・」 魔物1「・・・」 魔王「・・・」 魔物1「・・・魔王様」 魔王「・・・お前の名前がないぞ」 魔物1「・・・私は・・・」 魔王「・・・」 58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/04/05(日) 19:15:12.22 ID:XSX/MZ370 魔王「・・・」 魔物1「私は・・・」 魔王「・・・ここにこれ以上いるわけにはいかないな」 魔物1「!!」 魔王「・・・最悪殺されかねない」 魔物1「・・・魔王様」 魔王「出て行くよ」 魔物1「・・・」 61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/04/05(日) 19:22:07.36 ID:XSX/MZ370 魔物2「ん」 魔物3「・・・いないな」 魔物4「逃げたのか」 魔物2「ふん、最後まで腑抜けだったか」 魔物3「せっかくだから最後に手合わせ願おうと思ったんだがな」 魔物4「手合わせっていうよりリンチになってただろうけどなw」 魔物1「・・・」 魔物1「・・・」 64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/04/05(日) 19:27:37.65 ID:XSX/MZ370 魔王「・・・」 魔王「・・・この姿でうろつけないよな・・・」 魔王は変身の呪文を唱えた! 魔王は魔物の姿になった! 魔王「これでひとまず魔王城を離れよう」 魔王「・・・」 66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/04/05(日) 19:32:40.58 ID:XSX/MZ370 戦士「貴様魔物だな!覚悟!!」 魔王「うわ!」 魔王は体が強張って動けない! 魔王に50のダメージ! 魔法使い「待て!逃げるな魔物!」 魔王「うう・・・」 魔王に80のダメージ! 魔王「か、回復を・・・」 魔王は体が強張ってうまく呪文を唱えられない! 武道家「待て!魔物め!!」 魔王「うう・・・」 67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/04/05(日) 19:37:37.58 ID:XSX/MZ370 魔王「そうだ・・・人間に変身すれば・・・」 魔王は変身の呪文を唱えた! 魔王は人間に変身した! 魔王「こ、これで・・・」 魔物38「人間だ!」 魔物39「やっちまえ!」 魔王「!!」 68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/04/05(日) 19:42:23.63 ID:XSX/MZ370 魔王「ダメだ・・・」 魔王「おれには・・・こうげきできない・・・」 魔王はこうげきができない! 魔物38「なんだこいつ!」 魔物39「びびってんのか!!」 魔物38は炎を吐いた! 魔王に80のダメージ! 魔物39は吹雪を吐いた! 魔王に90のダメージ! 魔王「うう・・・」 魔王「・・・」 71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/04/05(日) 19:47:43.26 ID:XSX/MZ370 魔王「・・・」 魔王「・・・」 魔王「・・・」 魔王「・・・」 魔王「・・・ん」 女「あ!気が付いた?」 魔王「!?」 77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/04/05(日) 19:58:25.97 ID:XSX/MZ370 女「良かったーボロボロだったのよ!」 魔王「人間・・・!?」 女「人間って・・・普通、人間が人間に人間って聞く?」 魔王「・・・?」 魔王「!・・・そうか・・・人間に変身したまま・・・」 女「?」 魔王「あ・・・い、いや、なんでも・・・ない」 78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/04/05(日) 20:02:03.40 ID:XSX/MZ370 女「よほど大変な目にあったんだね・・・随分うなされてたよ」 魔王「・・・ここは?」 女「ここは○○のまち!」 魔王「○○のまち・・・」 女「まちの近くで倒れてたあなたを私が偶然見つけたの」 魔王「・・・」 80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/04/05(日) 20:07:21.52 ID:XSX/MZ370 魔王「・・・」 女「あ、起きちゃだめ!まだ怪我完治してないわ!」 魔王「・・・」 魔王は回復の呪文を唱えた! 魔王は完全に回復した! 女「・・・」 魔王「・・・?」 女「あ、いや、そんな上級魔法使えるのになんであんなボロボロになってたんだろって思って・・・」 魔王「・・・MPが尽きてたんだよ」 女「ふーん・・・」 81 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/04/05(日) 20:11:15.29 ID:XSX/MZ370 女「まあ何がともあれ良かったわ・・・もうあんな無茶な旅しちゃだめだよ?」 魔王「・・・ああ」 女「で、どこへ向かってたの?」 魔王「・・・」 女「・・・?」 魔王「・・・」 女「・・・もしかして目的のない旅・・・とか?」 魔王「・・・まあ、そんなところだ」 女「ふーん・・・」 82 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/04/05(日) 20:17:13.52 ID:XSX/MZ370 魔王「世話になったな」 女「これからどこいくの」 魔王「・・・それは・・・」 女「行くあてもないんでしょ」 魔王「・・・」 女「じゃー決まりね!」 魔王「?」 女「丁度部屋もひとつ空いてたところだししばらくうち住みなよ!」 魔王「!?」 84 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/04/05(日) 20:22:32.61 ID:XSX/MZ370 女「決まり!」 魔王「おい・・・」 女「どうせ行くあてないんでしょ?」 魔王「・・・」 女「ちょうど仕事の手伝いが欲しかったところなのよね」 魔王「しかし・・・」 女「食事の当番とか決めなきゃね!」 魔王「おい、おれの話を・・・」 女「♪」 魔王「・・・」 86 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/04/05(日) 20:28:54.00 ID:XSX/MZ370 女「どう?おいしいでしょ、そのスープ」 魔王「・・・これは・・・たね?」 女「ちからの種入りスープ!」 魔王「・・・しもふりにくはないのか」 女「しもふりにく!?そんな贅沢なものあるわけないじゃん!」 魔王「・・・おれは肉のほうが好きなんだ」 女「肉好きなんてまるで魔物みたい」 魔王「!!・・・」 女「あ、今の冗談だからね」 魔王「・・・」 魔王のちからが3上がった! 89 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/04/05(日) 20:32:05.80 ID:XSX/MZ370 女「あなたの部屋はここね!」 魔王「・・・」 女「布団も出しといたしなんかあったら言って!」 魔王「・・・ああ」 女「ありがとうくらい言ってほしいんだけど」 魔王「あ、ありがとう」 女「ご飯も気に入らなさそうに食べるし」 魔王「・・・す、すまん」 女「そこはおいしかったって言うところだと思うけど」 魔王「お、おいしかったぞ」 女「別に今更言われてもだけどね」 魔王「・・・」 91 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/04/05(日) 20:37:27.42 ID:XSX/MZ370 女「あ、そーいえば」 魔王「?」 女「名前、まだ聞いてなかった」 魔王「・・・あ、えーと」 女「?」 魔王「・・・」 女「・・・もしかして」 女「記憶喪失とか・・・?」 魔王「!!・・・あ、ああ、まあそんなとこだ」 93 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/04/05(日) 20:41:24.18 ID:XSX/MZ370 女「あの大怪我のせいで?」 魔王「・・・おそらく」 女「やっぱり・・・変だと思ったのよね」 魔王「・・・」 女「きっと旅の目的もほんとはあったんだけど忘れちゃったんだわ」 魔王「・・・かもな」 女「・・・思い出すまで」 魔王「?」 女「記憶、戻るまでここにいていいからね」 魔王「あ、ああ・・・」 95 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/04/05(日) 20:45:56.67 ID:XSX/MZ370 女「じゃあ思い出すまでどうやって呼ぼう・・・」 魔王「・・・」 女「・・・」 魔王「・・・」 女「まあ、いいか、ねえとかあなたとか呼んどくね」 魔王「・・・ああ」 女「じゃあ、おやすみ」 魔王「・・・おやすみ」 100 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/04/05(日) 20:52:13.76 ID:XSX/MZ370 魔王「・・・」 魔王「・・・」 魔王「・・・外に出てもまたやられるのがオチ・・・」 魔王「・・・」 魔王「・・・しばらくここにいるか」 魔王「・・・」 魔王「・・・」 102 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/04/05(日) 20:56:55.43 ID:XSX/MZ370 魔王「ZZZ・・・ZZZ」 女「朝だよ!!!」 魔王「ZZZ・・・んー・・・」 女「ほら起きて!!」 魔王「・・・朝食はいらんと言ってるだろ・・・魔物1・・・」 女「何寝ぼけてんの!」 魔王「!!・・・あ・・・そうか・・・」 女「?ほら早く起きて!」 魔王「むー・・・」 女「仕事始まっちゃうから!」 魔王「・・・仕事・・・?」 103 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/04/05(日) 20:58:11.56 ID:7qx7WQV9O ニートwwwwww 105 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/04/05(日) 21:03:02.51 ID:XSX/MZ370 女「はい!朝食!」 魔王「・・・また種入りスープか・・・」 女「今日は肉も少しだけ入れたから!」 魔王「・・・ほねつきにくか」 女「しもふりにくじゃなくて悪かったわね!」 魔王「・・・すまん」 女「じゃなくて、おいしいぞって言うところでしょ?」 魔王「・・・」 女「ほらさっさと食べて!仕事始まるから!」 106 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/04/05(日) 21:09:02.58 ID:XSX/MZ370 子供1「せんせー!おはようございます!」 女「あー!来ちゃった!早く食べて!」 魔王「・・・?」 子供2「おはようございます!」 子供3「せんせー!」 女「はーい!今行くねー!!」 女「ほらいくよ!」 魔王「おれも行くのか・・・?」 女「当たり前でしょ!仕事手伝ってもらうって昨日言ったじゃん!」 魔王「・・・言ったっけ・・・?」 107 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/04/05(日) 21:13:41.63 ID:84cvWKrx0 魔王と言われればいつでもゾーマ様で脳内変換してしまう 109 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/04/05(日) 21:15:32.12 ID:e50h7QAjO >>107 よう俺 110 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/04/05(日) 21:16:53.04 ID:XSX/MZ370 女「私の仕事はね」 女「未来の勇者を育てることなの」 魔王「!」 女「このまちで勇者になりたい、強くなりたいって子に基本的な戦い方を教えてるの」 魔王「・・・そ、そうなのか」 女「中には女の子もいるのよ」 魔王「・・・」 112 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/04/05(日) 21:21:02.76 ID:XSX/MZ370 女「いい?炎の呪文はね、こうやるの」 女は炎の呪文を唱えた! 丸太は燃え尽きた! 子供1,2,3「すごーい!」 女「じゃーみんなもやってみて!」 子供1「うーん」 女「まずね・・・」 魔王「・・・」 113 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/04/05(日) 21:27:48.05 ID:XSX/MZ370 魔王「・・・」 女「ほら突っ立ってないで子供たちを見てやってよ」 魔王「見ると言っても・・・」 女「コツを教えたりだとか・・・」 魔王「・・・」 女「まさか戦い方も忘れたなんてことないわよね?」 魔王「・・・そ、それは覚えてはいるが・・・」 女「じゃあお願い!」 魔王「・・・」 114 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/04/05(日) 21:30:18.07 ID:p5jl5oAkO メラをメラゾーマと勘違いさせるコツとかか 116 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/04/05(日) 21:32:02.57 ID:XSX/MZ370 子供1「せんせーさようならー」 子供2「さようならー」 子供3「ばいばーい」 女「また明日ねー」 魔王「・・・」 女「・・・結局突っ立ってただけ・・・」 魔王「・・・すまん」 女「明日はしっかりやってもらうからね!」 117 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/04/05(日) 21:34:46.20 ID:XSX/MZ370 魔王「・・・」 魔王「・・・」 魔王「戦い方か」 魔王「・・・」 魔王「・・・戦いなんて」 魔王「・・・苦しいだけなのにな」 魔王「・・・」 魔王「・・・寝るか」 魔王「・・・」 118 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/04/05(日) 21:38:32.52 ID:XSX/MZ370 子供1「えいっ!」 魔王「・・・」 子供1「うーん・・・」 魔王「・・・」 子供1「・・・」 魔王「・・・」 子供1「・・・おにいさんはせんせーのこいびと?」 魔王「・・・ただの手伝いだ」 子供1「ふーん」 魔王「・・・」 121 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/04/05(日) 21:41:45.27 ID:XSX/MZ370 子供2「つまんない」 魔王「?」 子供2「つまんないからなんかおはなしでもしてよー」 魔王「・・・話か・・・」 子供2「うん!」 魔王「・・・」 子供2「・・・」 魔王「・・・そ、そうだな・・・」 子供2「・・・もういい、せんせーのとこいく」 魔王「・・・」 122 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/04/05(日) 21:42:17.90 ID:84cvWKrx0 この子供達がいつか自分を倒しに来るかもしれないと思えば複雑だろうな 123 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/04/05(日) 21:44:42.10 ID:XSX/MZ370 子供3「うえーん!」 魔王「・・・」 子供3「えーん!」 魔王「・・・」 女「どうしたの子供3ちゃん!」 子供3「えーん!」 女「あなた何したの!?」 魔王「いや特には・・・」 子供3「このおにーさんのかおこわいー!」 女「・・・」 魔王「・・・」 子供3「うえーん!」 124 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/04/05(日) 21:47:06.44 ID:XSX/MZ370 女「子供たちがあなたを怖がってる」 魔王「・・・どうしたらいい」 女「・・・うーん・・・」 魔王「・・・」 女「まずは仲良くなることから始めないとだめね」 魔王「仲良くなること?」 女「うん、なんかお話してあげたり」 魔王「・・・話か・・・」 126 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/04/05(日) 21:50:02.53 ID:XSX/MZ370 魔王「・・・」 魔王「・・・話か」 魔王「・・・」 魔王「・・・」 魔王「・・・あれしかないな」 魔王「・・・よし・・・」 133 :◆AK/VZdOeZs :2009/04/05(日) 22:06:58.23 ID:XSX/MZ370 魔王「・・・」 女「あら、今日は早いわね」 魔王「・・・」 女「・・・?どうかした?」 魔王「・・・今日の授業は」 女「?」 魔王「・・・おれにやらせてほしい」 女「!・・・」 魔王「ちょっとでもだめだと思ったらすぐに途中で代わってくれて良い」 女「・・・」 魔王「・・・」 女「わかった」 135 :◆AK/VZdOeZs :2009/04/05(日) 22:13:24.89 ID:XSX/MZ370 女「今日はいつもお手伝いをしてもらっている・・・」 女「このお兄さんに授業をしてもらいます!」 魔王「・・・」 子供1「・・・」 子供2「えー・・・」 子供3「・・・ぐすっ」 魔王「・・・」 女「・・・」 魔王「・・・よろしく」 143 :◆AK/VZdOeZs :2009/04/05(日) 22:24:07.91 ID:XSX/MZ370 魔王「お前達・・・いや、みんなは・・・将来勇者になって」 魔王「魔王といずれ戦うことになる」 女「・・・?」 魔王「その時に・・・」 魔王「・・・魔王に言うセリフを考えたことがあるか?」 女「・・・はあ?」 子供1「・・・?」 子供2「せりふ?」 子供3「・・・」 145 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/04/05(日) 22:27:55.89 ID:a46sPAR90 魔王は形から入るタイプかw 147 :◆AK/VZdOeZs :2009/04/05(日) 22:30:33.70 ID:XSX/MZ370 魔王「例えば魔王が」 魔王「ふはははは!よくきたな勇者よ!」 魔王「残念ながらお前の旅はここまでだ!」 魔王「と、言ってきたらみんな魔王にどう言ってやるか考えたことあるか?」 子供1「・・・」 子供2「・・・うーん・・・」 子供3「・・・ない」 魔王「ないだろ?」 魔王「これも戦いを学ぶ中で大事になってくると思うんだ」 女(なるかしら・・・) 148 :◆AK/VZdOeZs :2009/04/05(日) 22:39:15.49 ID:XSX/MZ370 子供1「たたかいにかんけいないとおもうけど」 魔王「何て言おうか考えてる間に魔王にやられるかもしれない」 子供2「まおうはぜったいたたかいのまえになんかいってくるの?」 魔王「ああ、必ず言うな」 子供3「じゃあおにいさんならなんていうの?」 魔王「おれか?・・・そうだな」 魔王「だまれ!今日おれはお前を倒す!」 魔王「って感じで言うかな」 子供1,2,3「ふーん・・・」 魔王「で、魔王が」 魔王「ふはははは!威勢だけは良いようだな!」 魔王「って言って戦いが始まるんだ」 149 :◆AK/VZdOeZs :2009/04/05(日) 22:45:02.60 ID:XSX/MZ370 魔王「今日はみんなが魔王と戦うときに困らないように」 魔王「何て魔王に言ってやるか考えてみよう」 子供1「・・・」 子供2「えー・・・」 子供3「うん!わたしおもいついた!」 魔王「よし、じゃあおれが魔王の役やるから言ってみろ」 子供3「うん!」 女「・・・こういうやりかたもあるのね・・・」 女「・・・ふふっ」 150 :◆AK/VZdOeZs :2009/04/05(日) 22:47:52.11 ID:XSX/MZ370 子供1,2,3「せんせーさようならー」 女「はーいさようなら」 子供1「あ、おにいさん!」 魔王「!・・・ん?」 子供1「あしたはちゃんとかんがえてくるからね!」 子供2「あ、おれも!」 子供3「きょうのおにいさん、こわくなかったよー」 女「・・・」 魔王「・・・」 女「ほら、なんか言ってあげなきゃ!」 魔王「・・・そ、そうか、楽しみにしておくよ」 子供1、2,3「うん!」 151 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/04/05(日) 22:49:11.44 ID:AVyO7+g/0 ほのぼのしてるなw 152 :◆AK/VZdOeZs :2009/04/05(日) 22:52:14.21 ID:XSX/MZ370 女「やればできるじゃない」 魔王「・・・戦い方、じゃないけどな」 女「でも大事だと思うんでしょ?」 魔王「あ、ああ、もちろんだ」 女「ふふっ、ならいいじゃない」 魔王「・・・」 女「明日からもよろしくね?」 魔王「・・・あ、ああ・・・」 155 :◆AK/VZdOeZs :2009/04/05(日) 22:55:15.16 ID:XSX/MZ370 魔王「ふはははは!よくきたな勇者よ!」 魔王「だが残念ながらお前の旅はここまでだ!」 子供1「うるせえ!まおうめ!!」 魔王「・・・」 子供1「・・・どう?」 魔王「勢いはいいと思うがもう少し長いセリフのほうがいいな」 子供1「ながく・・・うーん」 魔王「例えばおまえなんかすぐにたおしてやる!だとか・・・」 子供1「ふむふむ」 161 :◆AK/VZdOeZs :2009/04/05(日) 23:04:37.94 ID:XSX/MZ370 魔王「ふはははは!よくきたな勇者よ!」 魔王「だが残念ながらお前の旅はここまでだ!」 子供2「お、おまえなんか・・・おまえなんか・・・」 魔王「・・・」 子供2「・・・えーと・・・」 魔王「無理に考えようとしなくていいんだ」 子供2「えー・・・でも」 魔王「自然と口から出てくる魔王への思いをぶつければいい」 子供2「うーんむずかしい・・・」 魔王「最初からできなくてもいいさ」 子供2「うーん・・・」 162 :◆AK/VZdOeZs :2009/04/05(日) 23:07:49.71 ID:XSX/MZ370 魔王「ふはははは!よくきたな勇者よ!」 魔王「だが残念ながらお前の旅はここまでだ!」 子供3「まおう!いまならまだまにあう!」 子供3「わたしといっしょにしろへかえろう!」 魔王「・・・」 子供3「まおうはね!ほんとはいいひとだとおもうの!」 魔王「・・・そ、そうか」 子供3「うん!」 魔王「でもだな、一応これから戦うわけだし・・・」 子供3「えー・・・」 女「そろそろ私の授業始めるわよー」 166 :◆AK/VZdOeZs :2009/04/05(日) 23:12:20.58 ID:XSX/MZ370 魔王「今日はおれが食事作るのか?」 女「そうよ!当番決めたじゃない!」 魔王「料理か・・・初めてだな・・・」 女「なにこの毒のような色の物体は!?」 魔王「どくけしそうスープだ」 女「・・・・」 魔王「・・・」 女「・・・めちゃめちゃ不味い・・・」 魔王「そうか?」 169 :◆AK/VZdOeZs :2009/04/05(日) 23:17:40.75 ID:XSX/MZ370 女「今日は実戦をしてもらいます!」 女「このお兄さんを魔王だと思っておもいっきりやっちゃって!」 魔王「・・・なに!?」 女「防御くらいできるでしょ?」 魔王「ちょっと待て・・・」 女「はーい、じゃあ子供1くんからー!」 子供1「はい!」 魔王「待てー!!」 子供1「うおー!!」 170 :◆AK/VZdOeZs :2009/04/05(日) 23:19:32.58 ID:XSX/MZ370 魔王「いてて・・・」 女「防御くらいしないと・・・」 魔王「・・・戦いは苦手なんだ」 女「上級呪文使えるのに?」 魔王「・・・」 女「あんまり子供だからってなめてちゃだめよ?」 魔王「あ、ああ・・・」 172 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/04/05(日) 23:21:58.48 ID:Jh8+SDjm0 やっぱ呪文使えるだけで弱いのか・・・ 173 :◆AK/VZdOeZs :2009/04/05(日) 23:24:26.70 ID:XSX/MZ370 子供2「おれはきょうおまえをころす!」 魔王「・・・ころすはよくないんじゃないか?」 子供2「えー?だってまおうだよ?」 魔王「魔王だって殺されたくないかもしれないだろ」 子供2「そんなまおういないよー」 魔王「・・・まあ、勢いは良いと思うぞ」 子供2「ころーす!」 魔王「・・・」 魔王(殺されたくないだろ・・・常識的に考えて・・・) 176 :◆AK/VZdOeZs :2009/04/05(日) 23:26:55.33 ID:XSX/MZ370 魔王「ZZZ・・・ZZZ・・・」 魔王「うう・・・おれが・・・ZZZ」 魔王「おれが・・・ZZZ」 魔王「うう・・・ZZZ・・・」 魔王「!・・・」 魔王「・・・夢か・・・」 女「だいじょうぶ・・・?」 魔王「!・・・いたのか」 女「うなされてた」 魔王「・・・」 178 :◆AK/VZdOeZs :2009/04/05(日) 23:30:18.99 ID:XSX/MZ370 女「魔物に襲われる夢?」 魔王「・・・」 女「・・・」 魔王「・・・いや」 女「・・・」 魔王「・・・昔な」 女「うん」 魔王「・・・人を殺してしまったことがあるんだ」 女「人を・・・?」 魔王「・・・ああ」 179 :◆AK/VZdOeZs :2009/04/05(日) 23:32:55.84 ID:XSX/MZ370 魔王「・・・それから・・・」 魔王「戦うのが怖くなってな」 女「過失だったんだ・・・?」 魔王「・・・ああ」 女「・・・」 魔王「毎晩のように夢に出てくる」 女「・・・」 魔王「・・・」 女「・・・辛かったね」 180 :◆AK/VZdOeZs :2009/04/05(日) 23:36:25.03 ID:XSX/MZ370 女「・・・」 魔王「・・・」 女「ずっと誰にも言えなかった・・・?」 魔王「・・・ああ」 女「だから魔物にもやられちゃった・・・?」 魔王「・・・・・・ああ」 女「子供たちのときも・・・」 魔王「笑えるだろ、子供相手でもうまく動けなくなる」 女「・・・」 魔王「・・・」 女「ごめんね・・・そんなことがあったなんて思わなかった」 魔王「・・・」 181 :◆AK/VZdOeZs :2009/04/05(日) 23:40:34.29 ID:XSX/MZ370 女「今夜は」 魔王「・・・」 女「傍にいるから」 魔王「・・・」 女「・・・だいじょうぶ」 魔王「・・・」 女「・・・」 魔王「・・・ありがとう」 女「・・・うん」 183 :◆AK/VZdOeZs :2009/04/05(日) 23:45:02.68 ID:XSX/MZ370 子供2「じゃあつぎおれのばんね!」 子供2「ゆうしゃはばくはつのじゅもんをとなえた!」 子供2「どごーん!」 魔王「待て待て、そこはちゅどーんだろ」 子供2「どごーんだよ!」 子供3「わたしもどごーんだとおもうよー」 魔王「お前ら実際に音聞いたことないだろ?」 子供2,3「あるよー」 魔王「むう・・・」 188 :◆AK/VZdOeZs :2009/04/05(日) 23:53:02.67 ID:XSX/MZ370 女「・・・」 子供1「せんせーあのおにいさんのことすきなの?」 女「ええ!?な、なにいきなり・・・」 子供1「だっていまずーっとおにいさんのことみてたもん」 女「ち、ちがうわよ、子供2くんと子供3ちゃんが怪我してないか見てただけ!」 子供1「えーぜったいおにいさんのことみてたよー」 女「ちがーう!」 192 :◆AK/VZdOeZs :2009/04/05(日) 23:58:32.64 ID:XSX/MZ370 女「じゃーん」 魔王「これは・・・まさかしもふりにくか?」 女「食べたいってうるさいからふんぱつして今日買ってきました!」 魔王「おお・・・うまそうだ・・・ありがとう」 女「さー食べよう!」 魔王「やっぱりおいしいな」 女「まあ最高級のお肉だからね」 魔王「この種入りスープもおいしいぞ」 女「!!・・・あ、ありがと」 魔王「うまいうまい」 194 :◆AK/VZdOeZs :2009/04/06(月) 00:04:19.76 ID:4t+xuUVv0 女「両親のこと覚えてる?」 魔王「・・・いや・・・」 女「だよね、名前も思い出せないんじゃ・・・」 魔王「・・・お前はどうなんだ」 女「え?」 魔王「1人暮らしのようだが・・・両親は?」 女「・・・」 197 :◆AK/VZdOeZs :2009/04/06(月) 00:10:36.08 ID:4t+xuUVv0 女「・・・魔王軍に殺された」 魔王「!!・・・」 女「・・・勇者が何人も魔王に戦いを挑んでるらしいけど」 女「全く敵わない」 女「それどころか人々は殺されてる」 魔王「・・・」 女「まともな勇者なんかいやしない」 女「だったら私が世界を平和にできる勇者を育てようって思ったの」 魔王「・・・」 198 :◆AK/VZdOeZs :2009/04/06(月) 00:15:43.80 ID:4t+xuUVv0 魔王「・・・魔王が・・・」 魔王「・・・憎いか」 女「うん」 女「できることなら私の手で殺してやりたい」 魔王「・・・」 女「・・・」 魔王「・・・」 女「あなたをぼろぼろにしたのだって魔王軍のせいでしょ?」 魔王「・・・」 200 :◆AK/VZdOeZs :2009/04/06(月) 00:21:33.87 ID:4t+xuUVv0 子供2「せんせー!きょうねー!」 女「うん、どうした?」 子供2「つちほってたらうしのふんひろった!」 女「あちゃーそれは臭いねー!!」 魔王「・・・」 子供3「おにいさん、せんせーのことすき?」 魔王「・・・なぜそう思う?」 子供3「だってずーっと見てるもん」 魔王「・・・」 子供3「わたしはせんせーだいすきー」 205 :◆AK/VZdOeZs :2009/04/06(月) 00:27:02.85 ID:4t+xuUVv0 魔王「・・・」 魔王「人間達は」 魔王「このような暮らしをしているんだな・・・」 魔王「・・・」 魔王「このまま人間でいるのも・・・」 魔王「悪くないかもしれないな」 208 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします sage :2009/04/06(月) 00:31:40.53 ID:Y4jS49HJO すでに魔王が普通の魔王な件 209 :◆AK/VZdOeZs :2009/04/06(月) 00:33:47.14 ID:4t+xuUVv0 悪くない。 むしろこのままが良かった。 子供たちとふれあい。 女と笑い。 女と暮らす。 この暮らしが気に入っていた。 しかし、このままで良いわけがなかった。 許されなかった。 魔王「食事は部屋の前に置いておけといつも言ってるだろ!」【中編】へつづく 引用元 魔王「食事は部屋の前に置いておけといつも言ってるだろ!」 http://takeshima.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1238919156/ SS宝庫最新記事50件 コメント一覧
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