ステルス戦闘機F-22 やF-35 の開発で知られる米国の軍需産業大手ロッキード・マーチンが、米陸軍および米海兵隊向けに開発した自律運転システム AMAS プログラムについて、デモンストレーション走行を完了したと発表しました。
このデモ走行は、AMAS プログラムの試験の一環として米テキサス州の都市部と郊外の両方の環境で実施。M915 トラックやPLS (パレット化搭載装置)車両にAMAS を搭載し、交差点や歩行者、停車中の車両などがある中を走行するといった各種試験をおこないました。
AMAS とは Autonomous Mobility Appliqué System の略で、直訳すると「自律移動アップリケシステム」。システムは高性能なLIDAR センサ、GPS、専用アルゴリズムなどで構成する単体のキットとして開発され、アップリケの名の通りほぼすべての戦闘車両に搭載できるのが特徴です。
AMAS プログラムの責任者はテスト結果について、「システムはハードとソフトの両方が設計通りに機能し、障害物に対して本物のコンボイのように対応できた」と述べています。
この技術が進化することで、将来的に自律走行に加えて、「私にいい考えがある」と作戦を立案するコンボイが開発される日が来るのかもしれません。
なおLIDAR センサ搭載の自律運転自動車といえば、
フォードが走行中の車両の周囲360度をリアルタイムに3D マップ化するシステムを開発中です。