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http://japanese.engadget.com/2014/02/04/20-lifebook-th90-poqet-pc-1990/


富士通タブレット20年の完成形 LIFEBOOK TH90 技術解説。始祖はPoqet PC (1990) - Engadget Japanese


2014年2月4日に富士通が開催した製品発表会で、GRANNOTE とともにもう一つの主役となったのがコンバーチブルノート LIFEBOOK TH90/P です。基本的な特徴はLIFEBOOK TH90/P製品紹介記事をご覧いただくとして、ここでは発表会での展示と解説から、Engadget読者的に興味のありそうな点をかいつまんで紹介します。




TH90/PはノートPCとタブレット状態を兼用できる、いわゆるコンバーチブルタイプのモバイルノートPC。富士通が長年投入し続けてきた画面回転ヒンジ搭載モデルの集大成的機種とされており、新構造の「Shift Hinde」(シフトヒンジ)機構と、そしてヒンジの軸部を小型化した「省スペースヒンジ」機構がポイントです。




発表会ではTH90/Pのヒンジの小ささを解説すべく、2005年モデルをはじめとする、5世代分のヒンジ部品を出展。TH90/Pのヒンジのスマートさを見ただけで理解できるような展示となっていました。



また、Shift Hindeの語源ともなっている、「回転させると液晶パネルの軸がずれる(ように見える)」機構も解説。ノートPC状態で閉じると段差のないツライチ状態だけれど、タブレット状態で閉じると段差ができ、そこに音量スイッチが出てくるという構造をアピールしました。



合わせて、ベースモデルのひとつLIFEBOOK UH90シリーズから継承する高耐久性構造「超圧縮ソリッドコア」の解説モデルとして、アルミ削り出しのキーボードフレームと、その基となるアルミの塊も展示。キーボードフレームでは、高い剛性を実現する工夫である裏面の大型リブなども確認できました。



そして見逃せないのが、富士通のタブレット(とモバイルPC)の歴史が刻まれた展示パネル。TH90/Pはタブレット(兼用モバイルノート)の集大成的なモデルとして位置づけられていますが、それを表現するための資料です。

ここにはなんと「Origin of Fujitsu Tablet」として、1990年の名機「Poqet PC」まで引っ張り出してくる気合いの入れよう(タイトル画像をもう一度ご覧ください)。「いわゆるパームトップPC系とタブレットは違うだろう」とツッコミを入れつつも、TH90/Pに対する意気込みは十二分に感じられました。

また、右下の「本体は置いたまま変形できる!」(ので落とさない、壊さない)といった、レノボYogaシリーズなどに向けたであろう優位点アピールも、一瞬吹きつつも確かに上手いところを突いています。


実際に触れてみた印象ですが、まずはヒンジの軽快さが印象的でした。左右ともに回転可能で、部品の小ささを見たあとでは耐久性が心配なのですが、見た目以上にガッチリした動きです。薄型モバイルPCとして見た場合の性能は、店頭予想価格が21万円強なのにストレージがHDDのみという点はバランスに欠けると感じますが、そこを除けば2014年春モデルとしての水準以上で、実用性も十分。富士通の気合いは十二分に感じられるモデルです。