SF映画に出てきそうな。

足を踏み入れたとき、思わず息を飲むようなスタジアム。なかなかあるものじゃありません。例えばリオデジャネイロのマラカナンはそんなスタジアムの1つ。

そしてもう1つ素晴らしいスタジアムなのが、サンティアゴ・ベルナベウ。20世紀最高のクラブ、レアル・マドリードのスタジアムです。この有名なスタジアム、このたび大掛かりな改装を行うことになりました。完成予想図はまるで人類をさらっていく宇宙船のよう！

比喩的な意味ではそれも当たらずとも遠からずかも。子供の頃、初めてこのスタジアムに足を踏み入れたときのこと、今でも忘れられません。まるで何十億もの魂が同時に叫んでいるかのような、あふれんばかりの音響。音の壁に体が押し戻されるような感覚を味わいました。今でも試合を観戦しに行くたびに、あの音響と圧倒的な光景には鳥肌が立ちます。それぞれのチームを応援し、感動を共有し、五感はすでにオーバーロード。まさに感覚が「さらわれる」体験です。

新しいサンティアゴ・ベルナベウでは、さらに素晴らしい体験ができそうです。観客席数は今よりも多くなり、動画を見ていただければ分かる通り、スタジアムの天井部分にはぐるっと360度LEDディスプレイが設置される模様。まるでエイリアンの母艦のインテリアみたいでわくわくしちゃいます。

外装は全く新しくなり、全面チタニウムで覆われます。レアル・マドリードによると「スマートスキン」とのことで、動的に変化して外的要素からスタジアムを守るそう。画像をプロジェクトすることもできるんだそうです。これはますます心さらわれそうです。

JESUS DIAZ（原文／mana yamaguchi）