響「プロデューサーがラノベ馬鹿にしてくる」
- 1 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/02/08(土) 17:38:25.97 ID:MVpYeoyV0
- 響「~♪」
小鳥「あら、響ちゃん。何読んでるの?」
響「これか? これは、昨日発売の『歌姫の都-ARCADIA OF DIVA-』5巻だぞ! このシリーズお気に入りなんだ!」
小鳥「ライトノベル? 良いわよね、時間がなくても割とサクッと読めるし」
響「フェブアリア・ミーコストゥムとスケイスィー・スプリュートの恋の行方が気になって夜も眠れないぞ」
小鳥「お気に入りの本って、続きが気になると止まらなくなるわよね」
響「だから新刊がでるとすぐ買っちゃうんだー」
ガチャ
P「只今戻りました」
響「」ビクッ
小鳥「あら、プロデューサーさん。おかえりなさい」
P「外は寒いですね、雪も……ん? 響、何を隠してるんだ?」
響「な、なんでもないぞ!」
P「……またラノベか?」
響「だったらなんだよ! 自分が読むものは自分の勝手でしょ!」
P「ラノベなんて豚が読むモノだろwwwwwww」
響「」カチン
響「なんだよ! いっつもいっつも自分が好きな本馬鹿にして!」
P「どうせ「○○くん好きー!」「え?なんだって?」みたいな難聴主人公のハーレムものなんだろ?wwwww」
P「そんなもんブヒブヒ言いながら読んでる奴らしか居ねえよwwwwwまともなやつはそんなもん読まねえもんwwwww」
小鳥「」 - 3 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/02/08(土) 17:49:40.04 ID:MVpYeoyV0
- 響「作者とファンに失礼だぞ! 第一これはハーレムものじゃないし! ちゃんとしたファンタジー小説だぞ!」
P「小説?wwwww パードゥン?wwwww ただ気取ってるだけで文章に何の説得力もない薄っぺらい下品な作品ばっかじゃねえかラノベなんてwwwww」
響「プロデューサーはラノベの何がわかってるんだよ! 一回でも読んだことあるのか?」
P「読まなくても気持ち悪いのはわかるしwwwww」
響「……ッ!」ギリギリ
響「もういい! 自分レッスン行ってくるからな!」
ガチャ バタン
小鳥「」
P「さて、仕事するか」
小鳥「……え?」
響「ムカつくぞ!」
真「なんでプロデューサーって響にだけはあんな感じなんだろうね」
春香「真が少女漫画読んでても特に反応しないのにね」
響「自分が馬鹿にされるのもムカつくけど、自分が好きなもの馬鹿にされると余計にむかつくぞ……!」
真「ところで僕もよく分からないんだけど、ラノベってなんなの?」
春香「そういえば私も詳しくは知らないかも」
響「ラノベっていうのは、ライトノベルの略だぞ。実は定義が曖昧で、どういう小説をラノベと呼ぶかは厳密に決まってないんだ」
真「そうなの?」
春香「じゃあ、なんでプロデューサーさんがあんなに毛嫌いしてるのかよく分かんないね」
響「一応、世間一般的には、若い人向けで表紙や挿絵にアニメ系の絵が使われてるもの、って思われてるぞ」
春香「本屋で良く見かけるよね」
真「でもその考え方だと、表紙や挿絵を変えるだけでラノベになったりそうじゃなくなったりするよね」
響「そうなんだよね。だから、きっとプロデューサーは中身も見ずに絵とか評判とかで言いがかりを付けてるんだぞ!」 - 4 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/02/08(土) 18:03:15.75 ID:MVpYeoyV0
- 真「……なんでプロデューサーはそこまでムキになるんだろうね?」
響「分かんないぞ……もしかしたら、自分が嫌いだから適当に理由つけておちょくってるだけかも知れないし……」
春香「それは……ないんじゃないかな?」
響「今の間は何だ?」
春香「無いと思うよ」
響「いや、改めて断言されても困るんだけど」
真「とりあえず、今の説明じゃあんまり分からなかったからさ、今度なにか貸してくれない?」
響「お、いいぞ! ファンタジーとか恋愛ものとかリクエストある?」
真「恋愛ものが良いなあ」
春香「あ、私も借りていい? 出来ればどこにでも居る普通の高校生が主人公のやつがいいなあ」
響「春香、実はラノベ知ってたりしないよね?」
春香「え? どういうこと?」
響「いや、分からないならいいんだけど……」
春香「?」
響「じゃあ、明日持ってくるね!」
真「うん! 楽しみにしてるよ」
~数日後・事務所~
真「この間借りたやつ、面白かったよ」
響「でしょ?」
真「オータムン・リッチーがかっこ良すぎるよ……!」
響「死闘の末倒した敵組織の女幹部が、実は女装したイトコだって分かったシーンは絶望感でゾクゾク来たぞ」
真「続きは?」
響「あるぞ!」
真「やーりぃ! じゃあ、また借り――」
ガチャ
P「只今戻りました」
響「」ビクッ
真「!」サッ
P「ん? なにやってるんだ、二人とも」
響「ぷ、プロデューサーには関係ないでしょ!」
P「……まさか、真にラノベの話してたんじゃないだろうな」
真(なんで無駄に勘がいいんだよこの人……)
響「だったらなんだ! 趣味の話してちゃ悪いのか?」
P「趣味?wwwww ラノベ読むのが?wwwww 読んでる頭がピンク色の豚ばっかり読んでる本が趣味なんて高尚なもんになるわけないだろwwwww」
真「」
真(思ったよりもプロデューサーはひどかったようだ……) - 8 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/02/08(土) 18:17:37.91 ID:MVpYeoyV0
- 響「人の趣味なんて人それぞれだろ! いいかげんにしてよ!」
P「教養ない奴は読んで面白いかもしれないけど、ある程度読書したり教養ある人にはつまんないんだよwwwww全体的に薄っぺらいし、言葉がそれっぽい雰囲気だそうとしてます!感がすげえ鼻につくしwwwww」
響「楽しんでる人は楽しんでる人で良いだろ! プロデューサーが気に入らないだけで読んでるファンまで貶すなんて最低だぞ!」
P「馬鹿のくせにナルシズムが文章ににじみ出てて臭い作者のファンなんてろくな奴らじゃないだろwwwww」
響「」カチン
真「」カチン
真「……プロデューサー」
P「なんだ? 真。ああ、そこのラノベ豚から離れたほうがいいぞー」
響「なっ……!」
真「いい加減に……」ガチャ
春香「響ちゃーん! これの続き貸して! 早急に!」
春香「……あれ、何この空気。もしかして私、やっちゃった……?」
真「……いや、ある意味ナイスタイミングだったよ。ありがと――」
P「Haaaaaaaaaaaaaaaaaan!?」
響「!?」
春香「!?」
真「今まで聞いたことのない声が!?」
P「春香までラノベなんて人生経験皆無のリアルじゃ陰キャの癖にちょっとばかし萌え豚にチヤホヤされて自分は才能があると勘違いしてそうな薄っぺらいナルシズム丸出しの文章読んでるのかよぉおおおおおお!!!」
P「失望したぞ、春香」
春香「え、えぇ?」
響「プロデューサーのこのラノベに対する異様なまでの執着はなんなんだ……」
真「段々怖くなってきたんだけど、僕」
P「どうせ「俺はどこにでも居る普通の高校生!」とか言っておきながら実は最強でしたとか、何もろくな事やってないのに周りから「好き好きー!」言われるハーレムものなんだろ?」
P「あーあ……くっだらね……そんなもん本屋に並べんなよ……喜ぶのラノベしか読んだこと無い中学生ばっかりだぞ……」
春香「…………」
春香「それはそうと響ちゃん、続き貸してー」
響「えっ」
真「えっ」
春香「え?」
響「いや、うん、良いけど……持ってきてるし」
春香「もう続きが気になっちゃって、ネットでネタバレ読みそうになっちゃったよー」
真(……? プロデューサーが動かない?)
春香「また読み終わったら続き貸してね」
響「う、うん」チラッ
- 9 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/02/08(土) 18:26:41.00 ID:MVpYeoyV0
- P「…………」
響(なんでプロデューサーは喋らなくなったんだ……?)
真「あ、そうだ。実はこの間借りたやつ読み終わってから、一冊だけ自分で買ってみたんだ」
響「そうなのか? どんなの?」
真「なんかアニメにもなったっていう有名っぽいやつ」
P「あぁん?」
響「」ビクッ
真「」ビクッ
P「アニメ?wwwww ラノベ原作のアニメとか誰得だよwwwwwそれだったら昔の糞画質のアニメ再放送した方がよっぽどマシだろwwwww」
響(さりげなく昔のアニメまで貶し始めたぞ)
真「」ムカッ
真「アニメになるってことは一定の人気があるってことなんですから、作品のファンが得するじゃないですか!」
P「ラノベ読んでブヒブヒ言ってるだけのファンなんて相手にしてどうすんだよwwwwwどうせ女が男に「好き好きー」って言って男が「なんて言ったんだ?」とか難聴こじらせて」
P「どんどん話を先延ばしにしてれば、文章が稚拙でも喜ぶな奴ばっかだぞ?wwwww」
真「またそうやって決めつけて――」
春香「あ、そうだ。今日私クッキー焼いてきたんだー」ドジャァーン
春香「はい、真あーん」
真「え、ちょ、春香?」
春香「あーん」
真「……あーん」パクッ
P「…………」
春香「はい、響ちゃんもあーん」
響「えっ、あ、あーん……」モグモグ
春香「プロデューサーさんも一個どうですか?」
P「え、あ、お、おう」ヒョイパク
響(? またプロデューサーが騒がないぞ) - 11 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/02/08(土) 18:34:29.46 ID:MVpYeoyV0
- 春香「あ、そろそろ時間ですね。じゃあプロデューサーさん、レッスン行ってきますね」
春香「ほら、二人とも、行こ?」
響「う、うん」
真「あ、響、これ持ってったほうが」ガサ
響「そうだね。置いていったら危なそうだし」
ガチャ バタン
P「……仕事するか」
真「それにしても、なんで突然クッキーの話なんか……」
春香「プロデューサーさんの話に一々反応してたら駄目だよ?」
真「え?」
響「どういうことだ?」
春香「プロデューサーさんはね、多分『読者様』『評論家様』なんだと思う」
響「読者様?」
真「なにそれ」
春香「読者様とか評論家様っていうのは、ネットとかで的はずれな批評とか、作品に関係ない誹謗中傷を感想と称して発言したりする人のことなんだけど」
春香「大体そういう人って、無視されるとそれ以上続けないんだよ」
響「あ、だからさっきも……」
春香「うん、私が反応しなかったから途中から突っかかってこなくなったし、真の時も話が別の話題に移ったからそれ以上続かなかったでしょ?」
真「ってことは、今度からあんな風に話しかけられたら」
響「全力でスルーすればいいってこと?」
春香「そうだね」
春香「ネットでは良く見かけるよ、評論家様。詳しくもないのに洋楽の話ばっかりして、無意味に邦楽馬鹿にする人とかね」
響「へー……」 - 13 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/02/08(土) 18:40:58.43 ID:QUVrg9OHo
- なにこのはるるん大人
- 14 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします 2014/02/08(土) 18:46:00.15 ID:MVpYeoyV0
- 春香「そう、これは私の経験に基づいた決断……」
真「……春香?」
春香「邦楽を馬鹿にし、あろうことか私の名前を上げて「こんな歌唱力でも売れるんだから邦楽はクソ」とか言い放ったあの名無し……!」
響「春香? 目が怖いぞ……?」
春香「私は怒りと悲しみを抑えて反論も書き込まなかったのに、私のファンの皆様方が反応してしまったせいで、評論家様が調子に乗って……!」
春香「だからアレには反応してはいけないとあれほど!」ドォン
真(今日の春香なんだか怖いや)
響(自分だったら反論書き込んじゃいそうだぞ……そんなことされたら)
春香「というわけで、変なコト言われても無視しよう? そうすればきっと収まるから」
真「それで収まるなら、そうするしかないか」
響「自分も感情的にならないようにしないとな」
~数日後・事務所~
P「学生時代に教室の隅っこで寝たふりしてたやコメント一覧
-
- 2014年02月08日 23:19
- お、おう……
-
- 2014年02月08日 23:20
- さあコメ欄が荒れるぞ(wktk
-
- 2014年02月08日 23:22
- はるるん大人やでぇ……
-
- 2014年02月08日 23:23
- ↓評論家様が一言
-
- 2014年02月08日 23:24
- 面白ければ何でもよいのだ
-
- 2014年02月08日 23:25
- 春香と響がいい子すぎて
-
- 2014年02月08日 23:25
- 読んでて「あー」と共感する所はあったけどssとしてはなんとも…
題材が題材だけに気持ちのいい話ではないよねっていう。
-
- 2014年02月08日 23:26
- 実際ラノベって簡単に書けるから低質なの多いよな
絵のない漫画みたいなのばっか
それもジャンプだったら10週打ち切りみたいなの
とでも書けば良いのか?
-
- 2014年02月08日 23:28
- これは優秀なはるるん
-
- 2014年02月08日 23:29
- 響はSSとかで性格良くてもなんとなく違和感がないなぁ
-
- 2014年02月08日 23:30
- 美希だとうざかわいくなる不思議
-
- 2014年02月08日 23:34
- タイトルでggったらARIAの小説が出たんだが
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- 2014年02月08日 23:35
- まーた作者の演説SSか
ごく少量の情報でラノベをこき下ろすバカは一部だけだろうに
-
- 2014年02月08日 23:35
- 好きなものなんて人それぞれだからね
-
- 2014年02月08日 23:36
- 確かにペラペラだし、絵本みたいなもんだけど。重い話なら良いってもんでも読み応えがあれば良いってもんでもないだろ。軽くてサクッと読める。誰でも直ぐに入り込める。それはそれで良いんじゃないかなと思うけどな。
小説として混ざってるなら一緒にするなと目くじら立てる人の意見も分かるがちゃんとジャンル分けされているんだから人それぞれの好みだろ。
ハーレムモノとかどうかとは思うが推理小説なら吹雪の中の山荘とか完全犯罪密室殺人事件とか、やっぱり型はあるんだから外野がとやかく言うもんではない。
俺も外野だが外野が口に出す話ではないだろ。金払ってる訳でないんだから。
-
- 2014年02月08日 23:40
- 小説が10の内5の割合でゴミだとすれば
漫画が10の内7がゴミ
ライトノベルは10の内9がゴミ
-
- 2014年02月08日 23:41
- まあ最近のラノベは酷すぎるからね。俺も酷くなってきたあたりから読むのやめたから600冊くらい実家で眠ってる
-
- 2014年02月08日 23:41
- 春香の歌は上手い下手じゃ無いんだよ…
-
- 2014年02月08日 23:42
- なんていうか……
名前だけ置き換えればそのまま別の作品のSSとして成立しそうね
-
- 2014年02月08日 23:44
- ※16
釣り針でかいッスよ
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- 2014年02月08日 23:45
- ※19
こっちじゃなくて、ことの発端の森キノコの方見に行くと、これがアイマスで書かれた理由がわかるぞ、いやでも
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- 2014年02月08日 23:47
- 自分の主張をキャラに代弁させるのはちょっと卑怯だよね
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- 2014年02月08日 23:52
- 推理小説やショートショート、SFもみんな最初は叩かれてたよ。
どれもそんなもんだって新ジャンルは。
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- 2014年02月08日 23:53
- 「子ひつじは迷わない」の続きが読みたいんだが、角川はなにをしてるんだ?
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- 2014年02月08日 23:53
- ※22
見たけど、つまらん煽りあいにアイマス使わんでくれと思うわ……
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- 2014年02月08日 23:56
- や我N1
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- 2014年02月09日 00:00
- 東野圭吾よんでる小学生はよ。
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- 2014年02月09日 00:01
- ???「スゲェ、これで金とるのか…」
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