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噂が一人歩きして真実と書き換えられてしまう例はよくある。信憑性を帯びた解説文が付け加えられたりするのでうっかり信じてしまう例が良くある。海外サイトにてうっかり信じられていた13の都市伝説が取り上げられていたのでチェックしてみることにしよう。
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1.洗面所の水が流れるときにできる渦は北半球だと反時計回り
地球の自転の影響で北半球の台風は反時計回り、南半球の台風は時計回りになっているのでこれにちなんだものだ。しかし地球の自転は時計の短い針のさらに半分という遅さであり、わずか数秒で流れていってしまうような水には影響しないのである。渦がどっち向きに回るかは洗面台の形などで決まってくるのだ。
2.宇宙ステーションの中は無重力
例えば国際宇宙ステーションがある高度400kmを考えてみる。そこでの重力というのは地上の0.9倍くらいの強さで、決してゼログラビティなわけではない。無重力のように見えるのは、宇宙ステーション自体が重力に引かれて「落下」しているからだ。下りのエレベーターに乗ると最初に体がふっと軽くなるが、これの延長である。
3.人類は進化を止めた
この噂は初耳なのだが、海外では一般的なのだろう。生物は弱い個体が淘汰され強い個体が生き延びることによって進化するというのが通説だ。動物学者デイビッド・アッテンボローは、95〜99%の赤ん坊が生き延びられるようになってから人類は進化しなくなったのではないかと語った。しかし、逆に人類の進化はここ数千年で加速しているそうなのだ。
4.雷は同じところに二度落ちない
これもただの迷信だ。ニューヨークのエンパイアステートビルに3回の落雷があった映像がある。
5.水は電気を通す
実は、純粋な水というのは全くと言っていいほど電気を通さない。電気を通す役割を持つのは、塩分などの水に溶けている不純物のほうだ。しかし水自体が電気を通さないとはいえ身の回りの水には間違いなく不純物が入っている。感電事故には要注意だ。
6.ハチが飛ぶのは物理法則に反している
虫やハチがどうして飛べるのか考えたことがあるだろうか。羽を上下に動かしているだけなのに飛べることは不思議ではないだろうか?実は彼らが羽ばたくとき、羽の周りには小さな渦ができているのだ。上に向かって羽を動かすとき、この渦のおかげで下降せず空中に留まっていられるということだ。
7.イルカは他の動物よりずっと頭がいい
実はイルカはそこまで頭がいいわけではないことが分かっている。イルカ同士のコミュニケーションの中に言語らしきものがないか探されてもきたが、現在までその存在は確認されていない。さらに動物用の知能テストを行ってみると、いくつかの動物がイルカより高得点を出したそうだ。
8.舌を縦に巻けるかどうかは遺伝子で決まる
舌を餃子の皮のように縦に巻くアレだ。1940年の研究では、やり方を教えることで舌を巻けるようになった子供もいたという。さらに1951年の研究では6歳から7歳の子供で舌を巻けるのが54%だったのに対し、12歳では76%が巻けたのだ。どうやら遺伝だけで決まるものではなさそうだ。
9.生身の人間は宇宙空間にいると爆発する
これは、圧力の低い宇宙空間では血液が沸騰して破裂してしまうのではないかという話だ。確かに宇宙空間で何分も生き延びることはできないが、爆発することはない。というのも、血液は沸騰するものの、破裂する前に熱を奪われて凍ってしまうからだ。沸騰してた体液が凍ってしまうので爆発することもない。
10.海の95%はまだ探索されていない
これは探索をどういう意味で使うかによる。人間が実際に目で見るという意味なら、確かに95%は「探索」されていない。しかし深海用のカメラなどがあるので、「探索」されていない領域にも何があるかくらいは判明しているはずだ。
11.朝食を抜くと太る
れに関する厳密な研究というのはほんの一握りだ。その一握りの研究によると、朝食を抜いたとしても体重の増加にはほとんど影響がないとのこと。
12.私たちは脳を10%しか使っていない
こんな話が出たのは、脳の研究が進んでいなかった頃の誤解のせいでもある。脳の9割以上はグリア細胞というものでできているのだが、当時はこの細胞の働きが解明できていなかったため「脳の90%が使われていない」というデマが広がったのかもしれない。近年はグリア細胞の働きも徐々に解明されてきており、24時間というスパンの中では脳をかなり使っていることがわかってきている。
13.地球は冬より夏の方が太陽に近い
論から言うと、太陽に一番近づくのは1月である。四季によって温度の差が出るのは太陽との距離のせいではなく、地球の自転軸が傾いているからに他ならない。
via:13 Science Myths You Probably Believe・原文翻訳:such
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コメント
1. 匿名処理班
論議を呼びそうなトピックが並んでるね。
翻訳元のサイトからはそれぞれの根拠(確かな物も、手がかりレベル、説レベルのものも含め)のリンクが張られてるので、深く考えたい人はチェックするといいだろう。
自分自身、えっこれ嘘なのかよ、ていうのがいくつもあったので時間のある時に見てみたい。
2. 匿名処理班
>生物は弱い個体が淘汰され強い個体が生き延びることによって進化する
実際は生存に有利な変異、または生存に影響のない中立な変異が蓄積していくことが進化。
弱い個体が必ずしも死ぬとは限らない。
3. 匿名処理班
自転軸が傾いてて太陽との距離が変わるから四季があるんだと思ってた……
4. 匿名処理班
わりと既に看破されてる迷信じゃないかな
5. 匿名処理班
11と13の頭1文字抜けてませんか?
6. 匿名処理班
水の渦って赤道に近いほど影響を受けるんじゃなかたっけ?
TVで赤道付近の南北で渦の方向が変わる実験やってたけど?
7. 匿名処理班
赤道付近で渦を北側と南側で反対向きに回るって実験を昔やった記憶があるが、あれは騙されていたんだろうか…
8. 匿名処理班
純水だけ知ってた
9. 匿名処理班
巻き舌は遺伝関係ないよ
生徒達に練習させると出来なかった子も何日かで出来るようになったよ
10. 匿名処理班
よし、全部知ってた。
11. Pちゃん
えー?
その昔テレビで
「はい、ここが赤道です。
ほら、こっちだと右に回る水がぁ・・
見てください!こっちに来ると
水がさっきとは逆に回っています!」って
やってたの見たんだけどなぁ・・
12. 匿名処理班
いや渦の回転方向についてはともかく、地球の自転速度はめちゃ速くね? 角速度は短針の1/2だが、地表面の宇宙空間に対する相対速度は二十四時間で地球を一周するほどなんだぜぇ?
13. 匿名処理班
宇宙空間では伝導による熱損失が無いから放射のみでは急激に低温にはならない、とか聞いたことがある。どっちが本当なんだろう。
あと、宇宙ステーションについては実質無重力でいいんじゃないの。
14. 匿名処理班
J( 'ー`)し <朝ご飯抜くと身体に悪いからきちんと食べなさいね
15. 匿名処理班
洗面台の形で水の流れ方が決定されているんであれば、必ず渦ができるのはそもそもおかしいと思うんだが?
底面がまったく平らな浴槽のようなものから水を抜くときにも渦は必ず発生するよ。
地球の自転の影響ではないとしたら、これはいったいどういう原理によるものなのか別の説明が必要になってくると思うんだけど。
16. 匿名処理班
>12
そこは同意。
元記事のサイトによると、計算しても流し台サイズではコリオリ力の効果はおそろしく小さくて、事実上影響は無視できる。元記事には、赤道直下でこの実権を実演してるおっさんの動画があるが、おっさんのトリックは水をどっちの方向から注ぎ込むかで渦のできぐあいをコントロールしてるというものだ。
> 6. 7. 11. 「や・ら・せ」
まあしょうがない。ちょっと見ただけで見抜けるものでもないから、別にだまされた方の責任でもない。
17. 匿名処理班
自転を遅いとか言う地球物理学科を切れさせる一言
18. 匿名処理班
人類の進化が加速しているというのは興味深いな、どんな根拠なんだ?
ちなみに生物学的に進化というと、集団中の対立遺伝子頻度の変化だという
集団をどの範囲にするかにもよるが、
この数千年で固定してしまった対立遺伝子なんてあるのだろうか
19. 匿名処理班
2番は定義の問題とも言えるな。
確かに地球の重力圏から逃れているわけではないから、一般相対論的に言えば空間の曲率は0ではない。しかしステーション内では自由落下座標系に移ることによって局所的には重力を相殺できているので、無重力といっても間違いとは言えない。
20. 匿名処理班
11の人と同じですねー
おんなじ容器でやってたのに違う方向に回転してた
宇宙空間に出ると沸騰して凍るのは知らなかった
21. 匿名処理班
>>3
ここで言ってる距離は太陽の中心と地球の中心の距離だろ
22. 匿名処理班
いや軌道で自由落下状態にある「宇宙ステーションの中は無重力」だろうと思うのだが…なにかの言葉の綾かコレ。
23. 匿名処理班
>3.自転軸の傾きによって、入射角が変わるからだよ
真正面で光を受けるのと、斜めから受けるのとでは
受け取る面積が変わるでしょ。
24.
25. 匿名処理班
>5.水は電気を通す
自然界では存在しないほど純粋なものをもって、その物質の性質といってしまうのもなんか引っかかる。
たとえば非常に純粋な鉄(超高純度鉄)は、酸に非常に強かったり、可塑性がつよかったりする。
ほかにも金属は普通、格子欠陥といって、結晶のパターンが不規則になってる部分が多いが
それが少ない、つまり結晶がきれいにそろってる金属はやはり性質が変わってくる。
26. 匿名処理班
生物は常に進化しているのであって、止まることは極めて特別な状況だけ。
しかし人類の進化が「加速」しているというのもよく分からない。
加速なんかしないと思うが
27. 匿名処理班
※11
専用の実験機材使ってるならまだしも、洗面台や浴槽でやってたなら完全にやらせ。
栓を抜く角度や機材の傾き加減でどっちにでも回す事ができる。
28. 匿名処理班
生身の人間が宇宙空間に放り出された場合の死因は
俺の中では体温の影響による血液沸騰からのショック死で思考停止しているのだが、
昔どこかの板でみた議論では肺の空気を出来るだけ抜いて
鼓膜抑えれば直ぐには死なないという事で完結していた。
ちなみにこの場合の死因は窒息死。
ところで『破裂する前に熱を奪われて凍ってしまうからだ。』って
宇宙空間でどこに熱移動するんですかね?熱放射?
29. 匿名処理班
だって、エンパイアステートビルディングには避雷針があるでそ?
それって当たり前というか、望んだ挙動じゃないの?
30.
31. 匿名処理班
結局、宇宙空間で人は凍るの?沸騰するの?どっち?
32.
33. 匿名処理班
勝手に追加
14. 50億年後に地球は太陽に飲みこまれる
→太陽の膨張に合わせて軌道が外にずれるので無事
15. ガラスは固体に見えるが実は液体
→最新の学説では否定されたらしい
16. シュレディンガーの猫は半死半生の状態にある
→もともと「シュレディンガーの猫」というアイデアは、量子力学に対する批判として提唱されたもので、半死半生はありえないという皮肉に満ちた含意である
17. ヒッグス粒子は「神の粒子」
→もともとは罵倒スラングの Damn であったものが、 God damn it! から God としてマスコミに書き換えられた結果
18. ドラッグを使うと、脳が快感に慣れきって使用量が際限なく増えていく
→耐性が生じる理由は脳ではなく肝臓の解毒作用が鍛えられることによる
しかもコカインとマリファナは全く耐性を生じない
34. 匿名処理班
イルカよりも類人猿よりもカラスの方が頭が良いのではと睨んでいる
35. 匿名処理班
ちょっと待って!舌巻けない人っているの??
36. 匿名処理班
無重力については、なんとなく地球から離れてるから重力が弱くなるんやろ?って一般的イメージのところを、いや落下してるからやで、って言ってるだけだろ。まあこの記事の書き方悪いかもな。
37. j;kl
太陽に一番近づくのが1月だからオーストラリアは夏の紫外線が問題になるわけか。
38. 匿名処理班
真空状態にした容器内で,ビーカーの水が沸騰して凍る実験は見た事ある。
熱は水蒸気がもってくんじゃないかな(適当)
39. 匿名処理班
残念…全部知ってた
米31
水分が有る所は沸騰したのち、凍る
40. 匿名処理班
クラーク「地球光を読んでね」