P「“チカラ”に目覚めたアイドルたち」|エレファント速報:SSまとめブログ
P「“チカラ”に目覚めたアイドルたち」
- 1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/08(土) 12:20:52.16 ID:g9BjNr100
P「はぁ、社長に呼び出されてこんなに朝早くから出勤することになるとは…………ん?」
「……そうだね……で統一して……」
「……じゃあ、入ってきたら……」
P「微かに事務所内からアイドルたちの声が聞こえるな。早朝からの仕事なんて誰もなかったはずだが……」
P「ま、朝早いのは良いことだ。俺もテンション下げてないで、最高のあいさつで入らないとな!」ガチャ
P「おっはよっ、みっんなっ!」
パンッ パンパパパンッ
765プロ一同「「「「プロデューサーさん、お誕生日、おめでとうございます!」」」」
P「……え?」
春香「プロデューサーさん! これ、皆からのプレゼントですよ、プレゼント!」
響「えっへへ、今日はなんと、自分のペット達もみ~んなでお祝いに来たんだぞ!」
真「さあさあ、主役はこっちこっち!」
P「……! そ、そうか、今日は俺の……お前ら覚えて……うう」ジワァ
P(このためにわざわざ皆早起きして……ああ、俺はなんて幸せ者なんだ……もういつ死んでも悔いは無い)
その時!隕石が落ちた!
チュドーーーーン!!
- 2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/08(土) 12:24:32.19 ID:g9BjNr100
P「な、なんだなんだ!?」
亜美「どわぁ~!い、隕石じゃあー!」
真美「地球の終わりじゃあー! 次回からは宇宙編が始まるぞー!」
伊織「アンタ達なんでちょっと楽しそうなのよ」
社長「うわああああああああああああ私の事務所がああああああああ」
小鳥「隕石×事務所……妄想が捗るわね、ぐふふ」
律子「みっ、みみみ皆落ち着いて! 怪我は無い!?」
やよい「大変です~!美希さんが倒れてます~!!」
伊織「ええっ!? ちょ、美希! しっかりしなさいよ!」ユサユサ
美希「う~んデコちゃんうるせ……あ、ハニー、ハッピーバースデーなの」ニコッ
伊織「寝てたんかい!」
千早「どうやらだれもいないところに落ちたみたいね」
雪歩「うう、怖かったですぅ」ドキドキ
あずさ「こんなこともあるのね~」
P(死ぬかと思った……流石にこの歳で死ぬのは嫌だ絶対に)
- 5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/08(土) 12:27:48.38 ID:g9BjNr100
真「ねえ響……見てた?」
響「うん、ばっちり見たぞ。隕石が落ちた瞬間自分達を包んだ光……あれなんだったんだろ」
真「そのことなんだけどさ、それ以来、なんか変な感じしない? こう、体が軽いっていうかさ」
響「んー、軽いっていうか、自分はどっちかというと気持ち悪い感じだな。自分が自分じゃなくなるみたいな……うがー!意識すると余計変な感じだー!」
真「うーん……?」スッ
真「!」バチィ
真「……? ??」シュウウウウ
P「とにかくみんな無事で良かったな。しかしこういう時どうしたらいいのか……社長、どうし」
社長「むっ!」
P「……どうしました?」
社長「なんというか、ティンときたと言うべきか……見えたのだよ、未来が……!」
社長「半裸の変質者がここに来る未来が!」
P「はぁ」
P(可哀想に……事務所に穴が空いたことで脳にも重大な欠損が……ん?ドアが開いて)ガチャ
半裸の変質者「ぐぇっへっへ!胸を揉ませろ!」
- 7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/08(土) 12:31:26.27 ID:g9BjNr100
P「……え?」チラッ
社長「ほうら見たまえ」ドヤァ
変質者「っへへへっひゃぁー!勤め先の会社が先日倒産してもうなんか全てがどうでもよくなった! 今日は欲望のままにおっぱいを揉むぞぉ!」ダッ
雪歩「ひぃ!お、男の人~!?」
やよい「こっちに来ます~!」
変質者「まずはそこの金髪デカ乳を揉むとするか! ちーっちちっちーおっぱ~い!」タタタッ
P「! 美希!」
美希「えっ」
P「くそっ……うおおおおおおおおおお!!」ダッ
ガシッ
変質者「うおっ、なんだぁ? ごめん男はちょっと」
P「誰か今のうちに通報を!」グググ
変質者「てめっ、離れろ」ボコスカ
P「げふぅ」
美希「ハニー!」
- 9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/08(土) 12:34:49.16 ID:g9BjNr100
変質者「はぁ、はぁ、やっと放したかこいつめ……ん?」
ヒュウウウウウ
変質者「なんだぁ?室内だってのに……風?」
美希「ハニーに……」
変質者「って、だんだん強く……ちょっ……なっ…………」ビュウウウウウウ
美希「何するのーーーー!!!!」
ビュオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!
変質者「どわああああああああ!!!!!」ドンカラガッシャーン
春香「えっ」フワァ
P(見えた!ペンギン!)
春香「ちょっ……~~~っ!」ササッ
律子「な、なんで風が?室内だし窓もしまってるのに……それになんで」
律子(なんで皆……こんなにゆっくり動いているの?)
変質者「いたた……なんだってんだ」
- 11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/08(土) 12:38:43.22 ID:g9BjNr100
変質者(くそっ、俺はおっぱいが揉みたいだけなのに……こうなりゃ意地だ!)ダッ
P「! は、春香!」
変質者「遠くの巨乳より近くの普乳! っへへ、揉みしだいてやる!」タタタッ
P「今い……くっ」ヨロッ
P「ボコられたダメージが残って……間に合わない……」
千早「春香逃げて!!」
春香「……」
春香(な、なんで風が? うう……プロデューサーさんにパンツ見られたかも)
春香(ああ恥ずかしい……恥ずかしいよぉ……)
変質者「貰ったあああああああ!!」バッ
春香(恥ずかしすぎて……)ボウッ
変質者「!!?」ボウッ
千早「春香が……発火した!?」
変質者「あぢぃいいいぃぃいぃいいいいいいいいいぃいいいよぉおおおぉぉぉおおおお」メラメラ
春香(顔から火が出るよぉ……!)ボウッボウッ
- 12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/08(土) 12:42:54.71 ID:g9BjNr100
P「…………」
美希「……?」ヒュウウウ
春香「うう……」ボォォォォ
変質者「」プスー
P「帰るか」クルッ
律子「現実から目を逸らさないでください!」ガシッ
P「だって俺の知ってる現実と違うんだもん」
亜美「誕生日を祝われたかと思ったら隕石が落ちてヘンタイおじさんが来てスゴい風が吹いてはるるんがファイヤー……この間わずか1分!」
真美「打ち切り確定の少年漫画だとしてもギリギリアウトなレベルの急展開ですな~」
P「えーっと、どこまでがお前らのサプライズ?」
伊織「隕石の前までよ」
P「じゃああの隕石はなんなの?」
伊織「知らないわよ!」
貴音「そのことなのですが……」
響「知っているのか貴音」
- 13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/08(土) 12:47:28.99 ID:g9BjNr100
貴音「先程落ちたこの隕石、どうやらただの隕石ではなさそうです」
P「というと?」
貴音「聞いたことがあります。この広き宇宙の何処かには、生物の秘めたる“チカラ”を引き出すことのできるえねるぎぃを宿した石、『すぅぱぁ・えねるぎぃ・すとぉん』があると!」
P「ス……え、なんて?」
貴音「『すぅぱぁ・えねるぎぃ・すとぉん』です」キリッ
雪歩(小学生以下のネーミングセンスですぅ)
やよい「分かりました!さっき落っこちてきたのがそのスーパー・エネルギー・ストーンなんですね!」
貴音「ええ、この隕石、私が聞いたすぅぱぁ・えねるぎぃ・すとぉんの情報と一致しています」
亜美「あ、じゃあ今の風とか火はスーパー・エネルギー・ストーンのチカラ?」
あずさ「正確には、スーパー・エネルギー・ストーンによって引き出された私たちの誰かのチカラじゃないかしら~」
響「なるほどー。あの時自分たちを包んだ光はスーパー・エネルギー・ストーンから出たエネルギーだったんだな!」
真美「事務所にぶつかった衝撃でスーパー・エネルギー・ストーンはエネルギーを放出したんだねっ!」
P「お前ら順応早すぎだろ」
律子「頭が痛い……」
伊織(貴音のことだし、どこ情報なのかとかは聞いても無駄よね、きっと)
- 14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/08(土) 12:51:34.17 ID:g9BjNr100
貴音「見たところ、先程の風は美希のチカラ、炎は春香のチカラかと思われます」
美希「あはっ、そーみたい」ビュウウ
春香「うん……や、やっと落ち着いてきた」カァァ
社長「まるで夢を見ているようだよ。しかし……現実なんだな」
律子「信じられない話ですけど、実際に目の当たりにしちゃいましたしね……二人とも、具体的に何が出来るの?」
美希「ミキはね、風を操れるの! 風を起こしたり好きな方向に曲げたり、ミキの思い通りにいくって感じ?」
春香「うーん、私はまだ自分でもよく分かってないんですけど……でも、出ろ!って思ったら炎が出るような、そんな感覚はあります」
真美「『風使い』ミキミキと『炎使い』はるるん、か……よかったねはるるん! 超個性的アイドルになれて!」
春香「うう、とてもアイドルの肩書きとは思えないんだけど」
真「へへっ、それなら」ザッ
真「ボクは……『雷使い』ってことになるのかな?」バチバチ
やよい「はわっ、すごいです真さん! 真さんの手から電気がビリビリーって!」
伊織「……ねぇ、こんなワケの分からないチカラに、一体何人目覚めるっていうの?」
貴音「恐らく……そのえねるぎぃはあの瞬間この部屋の全てに行き渡ったでしょうから……」
伊織「ぜ……全員?」
- 15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/08(土) 12:54:54.62 ID:g9BjNr100
雪歩「あ、あのぉ……」
伊織「……何? アンタもチカラに目覚めたってわけ? 穴掘りか何かの」
雪歩「そ、そうじゃなくって……さっきから、気になってて」チラッ
変質者「」プスー
伊織「ああ、そういえば……アレ、どうするの?」
P「生きてる……よな?」
美希「あはっ、もし死んでたら春香は人殺しなの」
P「春香……き、きっと獄中ではメインヒロインだ!やったな!」
春香「ええっ!? 『獄中でも』じゃ……というか正当防衛ですよ、正当防衛! そもそも元はと言えば美希が」
美希「ジョーダンなの。どう考えてもあれは事故だよ?」
春香「なっ……うん、だよね、あはは」イラッ
律子「心配しなくてもそいつなら生きてるわよ。心臓動いてるし」
P「ん? 触って確かめたのか?」
律子「いいえ、でもよく見れば分かるでしょう?心臓とか筋繊維の動きとか」
P「ふむなるほど何言ってんだお前」
- 16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/08(土) 12:58:44.40 ID:g9BjNr100
あずさ「律子さんのチカラは、目が良くなることなのかしら~」
律子「ええ、そうみたいですね……物騒なのよりは全然良いですけど」
P「とにかく、生きてるんなら救急車を呼ぶべきか? いや、警察?」
やよい「……」スッ
伊織「や、やよい! 何してるの!?」
千早「高槻さん、そいつから離れて!」
やよい「……いくら悪い人でも、大火傷してるのに何もしてあげないのは可哀想かなーって」
P「何をするつもりだ?」
やよい「えへへ、なんとなくですけど……今の私なら、できるような気がするんです」
やよい「春香さんたちみたいな、特別なチカラが、私にも入ってきた……そんな感覚が、あるんです」スゥゥゥ
P「!! 変質者の体が、癒えてゆく……」
響「おお、すごいなやよい!」
社長「うむ、傷を癒やす……それが高槻くんの“チカラ”のようだね」
やよい「うっうー! こんなチカラなら、とっても嬉しいです!」
P「やよいは良い子だなぁ」ナデナデ
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