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他の動物にはできないような事を人間はできるが、逆に人間には決してできないことをやってのける動物がいるある意味能力者である。海外サイトにて、そんな特殊能力をもつ10の水中生物たちが紹介されていた。いったいどんな能力を持っているのか?見てみることにしようそうしよう。
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10.巨大な胃を持つ魚 〜クロボウズギス〜
クロボウズギス科の魚、オニボウズギスは、下腹部に大きな胃があり、これにより、餌を丸ごと飲み込めてしまう能力を持つ。
オニボウズギスに餌の好みはなく、自分の体長の2倍・体重の10倍もする餌を飲み込むことができる。オニボウズギスの胃はとても伸縮性があり半透明なため、胃の中で消化されている餌を見ることができる。
また、消化するのに長時間かかるため、分解が終わるまで他の餌を取れない。餌を消化し終えると、胃の中はガスで一杯になり、膨れて風船のようになる。膨れるためどんどん上に上がって行き、海面近くまで移動する。私達が良く目にするのは、このような状態になって海面に上がってきたオニボウズギスである。
9.光合成 〜ウミウシ〜
ウミウシの仲間エリシア・クロロティカ(Elysia chloroica)は、他の動物では決して見られない能力を持っている。なんと光合成ができるのだ。このウミウシの先祖は藻類が作る糖類に頼って生活をしていた。光合成をするのに必要な葉緑体を藻類から盗み、自分の細胞の中に入れることができる。葉緑体を持っているため、エリシア・クロロティカは緑色の体色をしており、「のろのろ動く葉っぱ」との異名を持っている。
さらに驚くことに、エリシア・クロロティカは藻類から遺伝子を奪い、自分の葉緑体を創り出すことができるのだという。
8.脅威の再生能力 〜プラナリア〜
プラナリアは、淡水に生息している扁形動物であり、驚くべき再生能力を持つ生き物である。プラナリアの頭を切っても、切ったところからまた新しい頭が生えてくる。これだけでもすごいことなのだが、研究者らはこの新しく生えた頭に、切られる前の時の記憶が残っていることを発見した。
通常プラナリアは光を避けるのだが、ある研究チームは訓練を施し光に耐性を持つプラナリアを用意した。その後プラナリアの頭を切断した。切断して2週間後、プラナリアは頭を再生しただけでなく、なんと切断される前と同じく光耐性を持っていたというのだ。いったい何故このようなことが起きたのか?その理由は分からないままだ。プラナリアのDNAに変化が起きたのか、それともまだ知らない何か仕組みがあるのだろうか。
また別の研究チームは、プラナリアの一個の細胞が体全体を再生できる能力を持つことを発見した。プラナリアに放射線を浴びせ、組織を破壊し、細胞が正常に分裂できなくなるようにした。その後、別の成体のプラナリアから取り出した1つの細胞を注入した。注入された細胞はプラナリアのどの部分も再生できたという。このことから、成体のプラナリアが持つ幹細胞はどの部分にも分化することができ、分化できる先が制限されているヒトの幹細胞とは違うことが示される。
7.ゴムゴムの実の能力 〜ヌタウナギ〜
ヌタウナギは人間には絶対にできない事ができてしまう。なんと自分の体でちょうちょ結びができるのだ。この能力は天敵から身を守ることにも、餌をとらえることにも役に立ってくる。
ヌタウナギは餌を狩るとき、魚の堀った穴を探す。魚が隠れている穴を見つけると、穴に頭から突っ込み魚を捕まえる。しかし、体の後部を固定せず穴の中に頭突っ込み採ろうとしても。逃げようとする魚をうまくとらえる事ができない。そこで、ヌタウナギは体の後部をちょうちょ結びにして、結び目を魚の穴より大きくする。こうすることで、穴に入った時後部が固定され、魚を捕えやすくなり、穴から出やすくなるのだ。
また、ヌタウナギはこの能力を使って、簡単に逃げることもできる。尻尾を捕まれると、ヌタウナギはちょうちょ結びをつくる。そして、ちょうど捕まれている所で結び目を作り、そこを押し出すようにして逃げるという。
6.自らの体を液化する能力 〜ナマコ〜
ナマコは、天敵から逃げるための有名な防御法を持っている。天敵に対し自分の内臓を吐き出すというものだ。無くなった内臓はその後再生する。しかし、これだけではない。なんと自分の体を溶かしてしまうのだ。細胞同士をつなげているものをはずして、体全体が溶ける仕組みになっている。
その後安全な場所に着いたら、もう一度体を再生することができる。この能力はかなり高度な技であるため、時には溶けた後再生せず死んでしまうこともある。
5.木に登る能力 〜トビハゼ〜
ある種のトビハゼは一生のほとんどを水の外で暮らしている。マングローブ林が主な生息場所で、よく丸太や枝に載っている。吸盤のようになった尾びれを使って枝などにくっつき、胸びれを使って体を持ち上げて移動する。
このトビハゼはエラの周りの小さな袋を発達させ、私たちが空気を使って呼吸するのと同じように、水中で呼吸している。満潮時に水につからないよう木の上に登っている。
4.水中のスナイパー 〜テッポウウオ〜
テッポウウオは、熱帯に生息する小さな魚で、主に昆虫を餌をしている。テッポウウオという名前は、この魚が餌をとる方法から由来している。テッポウウオはたったの10cmほどの体で、水面から2mも離れた所にいる昆虫を、水を使って打ち落とすことができるのだ。
テッポウウオは、餌の対象が小さく暗闇の中でも、威力を衰えさせることなく正確に捉え打ち落とす。上あごにある溝に舌を押し付けて、水を勢いよく飛ばしている。一度に口の中にある水を出すこともでき、何回かに分けて出すこともできる。
3.イソギンチャクを武器として使う 〜キケブカキンチャクガニ〜
モフモフした白い毛におおわれているキケブカキンチャクガニは、とげとげしているイソギンチャクを捕まえ、自分の鋏にくっつけ、武器のように振り回す。どのイソギンチャクが役に立つか判断して、いいのがあったらイソギンチャクを回転させ右側からつかめるようにする。こうして、右側の鋏に武器ができるのだ。
さらに武器として使用したイソギンチャクは、食糧として有効利用される。イソギンチャクから食べ物をもらい、またイソギンチャクの消化系も利用し、イソギンチャクが食べ終わったものも取り出して食べる。さらにイソギンチャク本体もこの後おいしくいただきました。となる。リサイクルとか地球にやさしいの一歩上をいくカニなのである。
2.自らのオーラを消し去る能力 〜カイゾクスズキ〜
カイゾクスズキ(A. sayanus)は幼生の時には、肛門(正確には総排出腔)の位置が通常の場所にあるが、成熟すると顎の下に移動するという変わった能力の持ち主だ。
さらには完全に、自分自身の存在を消すことで餌を容易に捕食することができるという。研究者たちはカエルや甲虫に生息地となる池を選ばせた。甲虫とカエルは天敵となる魚がいる池を避けたのだが、カイゾクスズキが生息する池だけは避けることができなかったという。
カイゾクスズキがどのようにして自分から出る化学的な物質を隠したり、自分の姿を擬態させているのかはっ判明していない。とにかくカイゾクスズキは他の魚ができないような方法を使って、自分自身の存在をばれないよう隠しているのは確かだ。
1.水中から飛んでいる鳥を狩る 〜ムベンガ〜
ムベンガという魚は、顔を遠ざけたくなるほどのかなり鋭い歯を持っている。このような歯をもっているため、タイガーフィッシュ(虎のように鋭い歯をもつ魚)と名付けられた。ムベンガはアフリカに生息し、よくピラニアと比較される。ムベンガはピラニアと違って、体重が50kgにもなるほど成長し、ワニも食べてしまうほど巨大だ。
中でもすごいのが餌を狩る能力だ。つい最近、研究者らはムベンガが鳥をとらえるところを記録した。多くの魚は水に浮いている鳥を食べるが、ムベンガは違う。この魚はなんと空中を飛んでいる鳥を捕えようとしたのだ。詳しくは上の動画を見てほしい。アフリカでヘリコプターを使うときはムベンガがいる所は要注意かもしれない。
via:listverse・原文翻訳:Copris
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