「直木賞」作家の山本兼一(やまもとけんいち)氏が死去しました。

画像:【山本兼一】
山本兼一
http://www.47news.jp/CN/201402/CN2014021301001485.html

享年57才でした。

13日の午前3時42分に京都市内の病院で亡くなり、死因は「原発性左上葉肺腺肺がん」と伝えられてい

ます。

喪主は妻、英子(ひでこ)さん。

山本さんは京都市出身。

同志社大学文学部美学芸術学専攻卒。

出版社、フリーライターなどを経て、京都に戻り、2002年『戦国秘録 白鷹伝』で作家デビュー。

2004年、織田信長の安土城を普請した棟梁(とうりょう)らの苦闘を描いた『火天の城』が第11回松本清張

賞を受賞し、直木賞の候補にも挙がりました。

2009年、茶の湯を大成させた千利休の美意識の根源と死の真相に迫った『利休にたずねよ』で第140回

直木賞を受賞し、2013年には歌舞伎俳優・市川海老蔵さんを主演に映画化されました。

「肺がん」が見つかった後も近年、安土桃山時代の天才絵師で信長や秀吉にもその絵を求められた狩野永

徳の苦悩の生涯を描いた『花鳥の夢』を刊行していました。

著書一覧
『今は「最高」かカリスマ福永法源と「最高」教団 』砧書房(1987)
『戦国秘録 白鷹伝』祥伝社(2002)のち文庫(2007)
『火天の城』文藝春秋(2004)のち文庫(2007)
『雷神の筒』集英社(2006)のち文庫(2009)
『いっしん虎徹』文藝春秋(2007)のち文庫(2009)
『弾正の鷹』祥伝社(2007)のち文庫(2009)
『千両花嫁 とびきり屋見立て帖』文藝春秋(2008)
『狂い咲き正宗 刀剣商ちょうじ屋光三郎』講談社(2008)
『利休にたずねよ』PHP研究所(2008)
『ジパング島発見記』集英社(2009)
『命もいらず名もいらず』NHK出版(2010)
『まりしてん誾千代姫』PHP研究所 (2012)
『おれは清麿』祥伝社(2012)
『花鳥の夢』文藝春秋(2013)


動画:【映画『利休にたずねよ』予告編】

映画版の『利休にたずねよ』は大コケしたようですが・・歴史小説家として有名でしたね。

山本兼一氏のご冥福をお祈りします。