戦士「くっ、殺すならさっさと殺せ!」男(なんだこのおっさん・・)
- 1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/14(金) 21:22:40.39 ID:gzJdJL2H0
男「誰だよ、あんた。つかなんで俺の部屋にいんだよ?」
戦士「え?あれここはどこだ?俺はさっきまで・・・」
男(泥棒か?でもめっちゃ汚いし、なんか鎧着てるし・・・・)
男「おっさん誰だよ。」
戦士(なんだここは!?さっきまでいた場所と全然違う場所ではないか!?)
戦士「・・・?」
男(って無視かよ!)
男「あんたのことだよ!もうなんか知らねーけど警察呼ぶからな。」
戦士「おいそこの若造、ここはどこだ?俺はなんでこんなところにいる?」
男「いや知らねーよ!!俺が聞きてーよ!!」
戦士「ふん、使えん奴だ。まあいい。俺の拘束は解かれてるみたいだし、お前から殺気を感じないところを見ると命びろいしたようだな。」
男(な、なんだこいつ!?すげーむかつく!!)
- 6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/14(金) 21:27:57.83 ID:JtXfp0VR0
戦士「ところで若造、お前はどこ出身のものだ?その奇抜な恰好俺は初めてみるぞ。」
男「どこのって・・この町に決まってんだろ。ここ俺の家だし。」
戦士「何!?ってことはここもサーウジアラビータ国内なのか?巷ではこんな服装がはやっていたとは・・・」
男「は?どこだよそこ?ここは日本だぞ。日本の京東県、羽赤市。おっさん寝ぼけてんのか?」
戦士「日本?京東県?羽赤市?まるで聞いたことないところだ。まさかまだ未知の国が存在しているとは・・・」
男「てかおっさんの方が何もんだよ!?勝手に俺の家にあがりこんでるし、ボロボロだし、変な鎧着てるし。」
戦士「へ、変とは無礼な若造だ!この鎧はサーウジアラビータ国に従事している戦士の証だぞ!!常識も知らない若造が!!」
男(いやだからなんだよ!!サーウジなんちゃらって!)
男「は~~。とにかくここは俺の家なの、わかる?今回は警察呼ばないでやるから、もうそのサーウジなんちゃらってとこに・・」
戦士「サーウジアラビータだ!!」
- 7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/14(金) 21:30:29.09 ID:JtXfp0VR0
男「そのサーウジアラビータに帰ってくれない?泥棒ではないみたいだし」
男(まあちょとおかしい人ではあるけど・・)
戦士「別に、若造ごときに言われなくてもそうするつもりだ。じゃーな。」
男(さっさとけーれ、けーれ)
戦士「ところでどっから外に出れるんだ?」
男「そこの玄関からだよ!!早く帰れ!!」
男「ふ~。やっと帰ったか。なんだったんだいったい・・・」
男「もしかしてさっき会ったあの胡散臭い占いばあさんが言ってたことってこれか・・?」
- 9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/14(金) 21:33:58.63 ID:JtXfp0VR0
~30分前帰り道~
男(あ~あ、帰ってもつまんねーし帰りたくねーな・・)
占いばあさん「そこのお兄さん。そこのお兄さん。ちょっとこっちおいで。」
男「ん?誰だばあさん?」
占いばあさん「わたしゃただのしがない占い師じゃよ。そんなことよりお兄さんに嫌な未来が見えてしまっての。それを知らせてやろうと思ったのじゃ。」
男(やべー変なのに捕まっちまった。)
男「ばあさん、悪いけど俺お金持ってないから占うならほかの人を・・」
占いばあさん「金なんかとりゃしないよ。それより気をつけるんじゃな、24日によくない事が起きるぞ。」
- 11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/14(金) 21:35:02.66 ID:JtXfp0VR0
男「ん?24日って今日じゃねーか!なんだよよくない事って!?」
占いばあさん「それはわからん。」
男「わかんねーのかよ!」
占いばあさん「じゃがよくないモヤモヤしたものが見えるのは確かじゃ。気をつけるのじゃぞ。今年を乗り切れば大丈夫じゃが。」
男「今年って・・まだ9月じゃねーか!」
占いばあさん「ケセラセラじゃよ」
男「え?お、おい・・・。どっか行っちまった。なんだよケセラセラって・・」
男「ま、まあ別にそんなこと言われても信じるわけないし、それに仮に本当だとしても今月の24日に不幸になるわけではないしな。あと数時間で日付変わるし・・」
男「まさかな・・・」
- 12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/14(金) 21:35:49.86 ID:JtXfp0VR0
~男の部屋~
男「まさか、本当にこんなことが起こるなんて・・。何もんだよあのばあさん。」
男「ま、でもあの変なおっさんは帰ったし、さっきのことは忘れて宿題でもやるか。」
男(そういや、あんな事が起こったのもちょうど5か月前の今日だっけか・・・)
ピーンポーン
男「ん?なんだこんな時間に。」
ピーンポーン
男「はいはい、今開けまーす。」
警官「こんばんは。ん?君ひとりかい?」
男「え・・は、はい。なにか・・?」
警官「実はさっき怪しい人をこの近辺で見かけて、職務質問をしたんだけど要領を得ない事ばかり言っていてね。」
男「はあ・・」
警官「それでちょっと署まで来てもらおうとしたんだけど、抵抗しながらここの家の人に聞けばわかるなんて言うから確認しに来たんだけどこの人と知り合い?」
男「え?」
- 13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/14(金) 21:36:47.27 ID:JtXfp0VR0
戦士「おい若造!こいつにガツンと言ってやってくれ。俺はサーウジアラビータ国に仕える高貴な・・・・」
男「え、えええええぇぇぇぇぇぇ!!!」
警官「あ、やっぱ知り合いなの?」
男「いや、知り合いっていうか・・・」
警官「いや~よかった。この手の輩はいろいろと面倒なんだよね。知り合いがいて助かったよ。じゃあ、あとはよろしくね。」
男「え、いやちょ・・・」
男(行っちゃた・・・)
戦士「若造。さっきのは奴はなんだ!まったく無礼な奴だな!!」
男「・・・・・」
戦士「ん?どうした若造?」
男(は~、今日はなんて・・)
男「とりあえず・・・あがっていきます・・・?」
男(ついてない)
- 15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/14(金) 21:38:32.32 ID:JtXfp0VR0
~1時間後~
男「つまり、おっさんはそのまったく別の世界の国からやって来たってことになるな」
戦士「まあ、若造の話が本当だとしたらな。」
男「それはこっちの台詞だ!てか若造じゃなくて俺は男って名前だ!」
戦士「ふん。俺から見れば若造だよ。それをいうなら俺だっておっさんじゃなくて戦士って名前がある。」
男「だれが呼ぶか。とにかくおっさんの話が本当だとすると時間を飛び越えてきたか・・」
戦士「時間を飛び越える呪文なんてこっちの世界にはなかったぞ。」
男「え?呪文なんてあるの!?見せて!!」
戦士「なんだこっちには存在しないのか。ちなみに俺は戦士だから使えない。」
男「なんだ・・。まあ、これでわかったことは時間を飛び越えてきたんじゃなくて別の世界からこっちの世界へ飛び越えてきたってことか。こっちの世界には呪文なんて存在しないし。」
戦士「まあ、そういうことになるな。何故かは知らんが。」
男「とりあえず状況は何となくわかったし、風呂でも入る?おっさんかなり汚いし・・」
戦士「汚いとはなんだ!でもまあせっかくだしよばれよう。」
- 16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/14(金) 21:40:25.98 ID:JtXfp0VR0
男「そういえば俺の部屋に現れた時から汚かったけど、どういう状況だったんだ?なんか殺せみたいなこと言ってたけど?」
戦士「あ、ああ・・。そのなんだ・・」
男「魔王に捕まってたとか?」
戦士「まあ、そんなところだ・・」
男「へー、てきとうに言ったんだけど本当に魔王なんているんだ。本当にゲームの中の世界みたいだな。」
戦士「そのゲームとやらはわからんが、こっちの世界では魔族長というがな。」
男「ふ~ん」
- 17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/14(金) 21:41:14.56 ID:JtXfp0VR0
戦士「ところで若造。この家にはお前一人しかいないのか?それにしてはずいぶん大きいと思うんだが」
男「ああ、今はね・・」
戦士「今は?」
男「それより、早く風呂入ってこいって。そこ突き当り右だから」
戦士「あ、ああ。わかった」
男「・・・・・」
男(これからどうするか・・。おっさんの言ってることも嘘だと思えねーし。しばらくはまあ俺の家でかくまうとして、いろいろと面倒なことになりそうだな・・・)
戦士「うわぁぁ!!な、なんだこれは!!!急に水が噴き出してきたぞ!!おい、若造!!」
男「ったく。それはシャワーっていって・・・・」
- 18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/14(金) 21:42:02.28 ID:JtXfp0VR0
~30分後~
戦士「ふ~、いい湯だった。おい若造、風呂出たぞ。冷めないうちに早く入れ。」
男「へいへい、わかってるて。っておっさん!?なに裸でうろついてんだよ!!!」
戦士「何言ってんだ、風呂上りなんだから普通だろうが?」
男(てか、すげー筋肉だな。流石国に仕える戦士だけあるな・・・)
男「ってそうじゃなくて。脱衣所があるんだからそこで着替えろよ!説明しただろ!」
戦士「いいじゃねーか、男同士なんだしよ。お?若造。なんか顔赤くなってないか?」
男「な!!なるか!バカ野郎!!」
戦士「おーおー行っちまった。からかいがいがあるね~若造は。」
- 19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/14(金) 21:43:04.97 ID:JtXfp0VR0
~風呂場~
男「嫌な奴!嫌な奴!嫌な奴!」
男(なんなんだよあのおっさん!!まあ確かにめっちゃマッチョで顔もよく見たらなかなかかっこよかったけど・・・)
男「いや!何考えてんだ俺!しっかりしろ!!」
男(たく、今日はなんか変だ。ん?あれはおっさんの脱ぎたての服!)
男(ゴクッ)
男「いやいやいや!!しっかりしろ俺!!!」
ガラガラ
戦士「さっきからなんか喋ってるがどうした?」
男「!!な、なんでもないから向こうでテレビでも見てろよ!!」
戦士「テレビって?」
男「いいから向こう行ってろ!!!」
戦士「なんなんだよいったい。最近の若いもんはよくわからねーな。」
男「はぁーはぁーはぁー。」
男(なんだよ・・・)
- 20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/14(金) 21:44:34.95 ID:JtXfp0VR0
~リビング~
男(ふ~、いいお湯だった。あれ?おっさんは?)
ガチャ
戦士「おう若造、風呂から上がったか。にしてもこの服はやはり違和感があるな。」
男「あんなザ・戦士みたいな恰好でうろうろされちゃたまんないからな。我慢しろよ。」
男「ところでどこ行ってたんだよ?」
戦士「外で身体を鍛えていた。」
男「外でって!!」
戦士「そこの庭の所でな。」
男(なんだよ、ビビった。流石におっさんも外に出歩くのはまずいってわかってるようだな・・)
男「せっかく風呂入ったのに、汗かいちゃいみないじゃん。」
男(いや、今の恰好なら別に外で歩いてても不自然じゃないか・・)
戦士「いや、汗ぐらい構わん。向こうでは風呂は5日に1回とかだしな」
男(てか、改めてみるとかっけーな。最初のボロボロの時も今考えてみればなかなかエロかったっていうか・・)
- 21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/14(金) 21:45:28.36 ID:JtXfp0VR0
男「げっ、マジかよ。頼むからもう一回風呂入ってくれ。」
男(コメント一覧
-
- 2014年02月15日 23:56
- はあ
-
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