194 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2010/11/28(日) 18:41:01
①
アメリカ同時多発テロいわゆる9・11が起きた2001年に、ごく小規模な事件が俺の身近であった。
この事で嫁と結婚するのだから、米国の外交戦略の躓きはいろいろと波紋を広げていたのだろう。
当時俺は大学4年、嫁は3年、国際マクロ経済を専攻する同じゼミ所属であった。
その日は教授をはじめ教官達は急がしそうで学生達だけで輪講形式の論文読書会をしていた。
しかし何度も流れていたニューヨークにあった世界貿易センタービルにジャンボ機が突入する映像は
学生の我々に将来への漠然とした不安を与えたのであろう、皆がそれぞれ張り詰めた感じだった。
意を決したように院生の一人が事件を話題にした、これからの世界はどうなるのかと、
皆で予想している事をいってみようと。
そのゼミは硬派(嫁を含む)の人間が多く、必然的に真面目な=暗い議論になった。
異端児の俺は、まだ見ぬテロリスト達の思惑など考える事が出来ずについ、
「あのビルってどこかでみた事があると思ったら、ブラピのPVで使ってましたよね?」
と場違いな発言をしてしまった。明らかな失言だと思った。
が、事件はここから起きる。
普段は大学内にいた華やいだ女子学生とは一線を隔していた、成績も優秀で資格なども取っていた嫁が
「あ、それ知ってます、私踊れます!」といって急に立って
「♪ずぅれたまぁの悪さも、そぉれがきぃみの タ イ ミ ン グ」と歌いながら踊り出した。
195 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2010/11/28(日) 18:43:48
②
正直他の全員、ドン引き状態であった。
嫁もそれに気付き顔を赤くして視線を落とし失態を無かった事にしようと画策し始めた。
それでも周りの視線は痛い。
そのような事態を招いた責任を嫁一人に押し付けてはならないと思った俺は、
「あ、すごいな、今度踊りを教えてください」とさらに場にそぐわない発言を重ねた。
その後院生の咳払いで修正されその場は収束されたが、
<実は天然?>疑惑を持たれた嫁は弄られるようになり、
そこで受けたストレスを俺に怒りをぶつける事で発散するようになった。
そんな感じで親しくなっていった嫁は小学生の頃から歌謡曲のダンスをコピるのが趣味で
今ならニコ動に踊ってみた系の投稿をしかねない人だと分かった。SPEEDとかもできた。
話題になったPVを何度も見たそうだ。
単にビビアン・スーを夜のおかずにしてた俺とは見方がちがったが出会う前から縁があったのだろう。
その年の暮れにゼミの忘年会の2次会でカラオケにおいてその芸で公認カップルと認定された。
今でも綺麗なビビアン・スーを見る機会があると
「昔はお母さん、この人にそっくりだったんだよ」と娘に虚偽の歴史を教えている。
証人は俺だそうだ、容姿で選んだ覚えはないんだが、、
①
アメリカ同時多発テロいわゆる9・11が起きた2001年に、ごく小規模な事件が俺の身近であった。
この事で嫁と結婚するのだから、米国の外交戦略の躓きはいろいろと波紋を広げていたのだろう。
当時俺は大学4年、嫁は3年、国際マクロ経済を専攻する同じゼミ所属であった。
その日は教授をはじめ教官達は急がしそうで学生達だけで輪講形式の論文読書会をしていた。
しかし何度も流れていたニューヨークにあった世界貿易センタービルにジャンボ機が突入する映像は
学生の我々に将来への漠然とした不安を与えたのであろう、皆がそれぞれ張り詰めた感じだった。
意を決したように院生の一人が事件を話題にした、これからの世界はどうなるのかと、
皆で予想している事をいってみようと。
そのゼミは硬派(嫁を含む)の人間が多く、必然的に真面目な=暗い議論になった。
異端児の俺は、まだ見ぬテロリスト達の思惑など考える事が出来ずについ、
「あのビルってどこかでみた事があると思ったら、ブラピのPVで使ってましたよね?」
と場違いな発言をしてしまった。明らかな失言だと思った。
が、事件はここから起きる。
普段は大学内にいた華やいだ女子学生とは一線を隔していた、成績も優秀で資格なども取っていた嫁が
「あ、それ知ってます、私踊れます!」といって急に立って
「♪ずぅれたまぁの悪さも、そぉれがきぃみの タ イ ミ ン グ」と歌いながら踊り出した。
195 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2010/11/28(日) 18:43:48
②
正直他の全員、ドン引き状態であった。
嫁もそれに気付き顔を赤くして視線を落とし失態を無かった事にしようと画策し始めた。
それでも周りの視線は痛い。
そのような事態を招いた責任を嫁一人に押し付けてはならないと思った俺は、
「あ、すごいな、今度踊りを教えてください」とさらに場にそぐわない発言を重ねた。
その後院生の咳払いで修正されその場は収束されたが、
<実は天然?>疑惑を持たれた嫁は弄られるようになり、
そこで受けたストレスを俺に怒りをぶつける事で発散するようになった。
そんな感じで親しくなっていった嫁は小学生の頃から歌謡曲のダンスをコピるのが趣味で
今ならニコ動に踊ってみた系の投稿をしかねない人だと分かった。SPEEDとかもできた。
話題になったPVを何度も見たそうだ。
単にビビアン・スーを夜のおかずにしてた俺とは見方がちがったが出会う前から縁があったのだろう。
その年の暮れにゼミの忘年会の2次会でカラオケにおいてその芸で公認カップルと認定された。
今でも綺麗なビビアン・スーを見る機会があると
「昔はお母さん、この人にそっくりだったんだよ」と娘に虚偽の歴史を教えている。
証人は俺だそうだ、容姿で選んだ覚えはないんだが、、
爆発しろ!