商店街堕天録カイジ「この紙きれは……?」
http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1262262788/- 1 :以下、名無しにかわります:2009/12/31(木) 21:33:08.63 ID:5Upv/riV0
-
女の子「ママー、まってー」 ヒラッ
カイジ「……なんだ? 紙きれ…?」
カイジ、女の子が落とした紙切れを回収……!
カイジ「福引券か… 1、2…… 12枚。返してやったほうがいいか? だが…」
カイジ、ここで長考……
迷子を交番に連れて行った男が逮捕される…
道を尋ねただけで、危険人物とみなされる…
変質者への警戒心が高まっている昨今
女の子に落し物を返すのは、そうは簡単ではないのだ…!
- 3 :以下、名無しにかわります:2009/12/31(木) 21:36:26.60 ID:5Upv/riV0
-
が、カイジが考えていたのは、そういうことではない
今カイジの脳を駆け巡っているのは――
カイジ(オレも、福引やりたいな…!)
である……
しかし、この長考が仇… 女の子が福引券の紛失に気付く……!
ざわ…
ざわ…
女の子「あれ? あれ? こっちのポッケに… あれ?」
服じゅうのポケットを探す女の子… しかし福引券は見つからない
それも当然… すでの福引券はカイジのコートの内ポケットに入城済み…!
- 4 :以下、名無しにかわります:2009/12/31(木) 21:39:28.08 ID:5Upv/riV0
-
女の子「うわーん、うわぁぁ」
号泣する少女、これにはさすがのカイジも罪悪感を覚える
がっ……
カイジ(落し物なら届けてやるのが当然…! 当然だが……
仮に落し物ではなく、捨ててあったとしたらどうだ…? オレがもらっても何の問題もないっ…!)
屁理屈を並べ始めるカイジ…
カイジ(あるっ…! その可能性も十分に……!)
- 6 :以下、名無しにかわります:2009/12/31(木) 21:42:12.19 ID:5Upv/riV0
-
母親「どうしたの、麻衣。はやくガラガラやりにいこう?」
麻衣(女の子)「ママぁ、ガラガラなくなっちゃった…」
母親「落としちゃったの!? もうっ、だからママが持っていくっていったでしょ」
麻衣「うっ、うっ、ママ、ひぐっ、ご、ごめんなしゃい、ごめ… ひぐっ……」
カイジ(ここでオレが福引券を差し出せば、この場は収まる…
だが、それは本当に正しい行動か……?)
カイジ、さらに屁理屈をこね始める
いろいろ考えているが、とどのつまりは福引をやりたいのだ…!
だから返したくない…!
どう考えても明白なこの事実にカイジは気付かない…
いや、気付かないフリをしてごまかしている… 自分の心をっ…!
カイジ(たしかにあの子が落としたようにも見えたが、見間違いということも………
あるっ…! その可能性も十分に……!)
- 9 :以下、名無しにかわります:2009/12/31(木) 21:45:20.20 ID:5Upv/riV0
-
ざわ…
男A「楽しみしてただろうに… かわいそうになあ……」
男B「その辺にまだ落ちてんじゃね? 探してやろうぜ」
ざわ…
ざわ…
商店街に響く少女の泣き声……
場に立ち込める重い空気
ざわ…
――カイジ、ここに到ってついに心を決める……!
- 10 :以下、名無しにかわります:2009/12/31(木) 21:46:43.07 ID:slcStnyTO
- クズwww
- 11 :以下、名無しにかわります:2009/12/31(木) 21:49:23.20 ID:5Upv/riV0
-
カイジ(渡さないっ…! オレは渡さないんだっ……!)
たしかに、あの女の子にもかわいそうな面はある…
あるが… もともと券をおとしたのはおまえのミスっ……!
それをただ泣いてなんとかしようだとっ……?
バカがっ… 福引はそんな甘いもんじゃねえんだっ……!
しかし、カイジに違和感… こぼれ落ちる… 涙っ…!
カイジ(オレは悪くない… 悪くないのに… なんだ、この涙はっ…!) ボロ…
ボロ…
カイジの両目からとめどなくあふれる涙…
それは微かに残った良心からのSOSっ……!
- 12 :以下、名無しにかわります:2009/12/31(木) 21:52:27.17 ID:p/jw3oMqP
- なんてケチな男なんだ
- 14 :以下、名無しにかわります:2009/12/31(木) 21:54:28.14 ID:5Upv/riV0
-
カイジ(渡すか…? 無論ぜんぶではなく、半分… いや、三枚… いや……)
良心の呵責と、福引をしたいという欲望…
カイジは、自らの心が作り出す混迷の森に迷い込んだ……
しかし、そこで意外な事態がおこる
ざわ…
黒沢「あの… よかったら、コレ使いますか……?」
ざわ…
野次馬の中からあらわれた巨漢が… 渡したのだ……
福引券を…… 女の子にっ……!
コレを見たカイジの頭によぎったのは……
カイジ(他のやつがやったんなら、オレはまあいいか…)
である… そしてすぐに福引攻略の策を考え始める…!
その思考は常人の計りの外っ…
- 16 :以下、名無しにかわります:2009/12/31(木) 21:58:38.02 ID:5Upv/riV0
-
母親「そんな、でも……」
黒沢「いやいや、どうせオレは使うつもりはなかったんだ。二枚しかなくてすまないが」
仲根「いいんですか、兄さん…? 福引楽しみにしてたのに」
母親「……」
黒沢「バ、バカヤロー、あんなの冗談に決まってるだろーがっ…!」
麻衣「おじちゃん… じゃあ、まいといっしょにガラガラやろ?」
黒沢「がはは、そりゃあいい。一等とっちゃうか… 二人でっ…!」
あたりに流れる暖かい空気…
野次馬たちもいちように胸をなでおろしていた……
- 17 :以下、名無しにかわります:2009/12/31(木) 22:01:23.31 ID:AaJ/7XvvO
- やっぱカイジと黒沢じゃクズの種類が違うな
- 19 :以下、名無しにかわります:2009/12/31(木) 22:02:36.49 ID:5Upv/riV0
-
カイジ(バカがっ… どいつもこいつもまるでわかってねえっ…!) スタスタ
カイジはその場を離れ、福引会場へ…
カイジ(ククク… やっぱりな……)
一等(金) ○50インチプラズマテレビ ○大型冷蔵庫 ○最新型ノートPC
(三点のなかからお好きなものを一つお選びください)
二等(赤) ○豪華福袋
三等(青) ○お菓子詰め合わせ(3000円相当)
四等(白) ○ティッシュペーパー
商店街で一万円お買いごとに福引券を一枚プレゼント
福引券一枚につき抽選機を一回まわせます
カイジ(二人でまわす…? いいさ、それはかまわない。だが一等が当たったらどうする…
間違いなく揉める… 地獄絵図っ……!)
??「おめでとございます。三等、お菓子詰め合わせです」
そこでカイジは思いがけない人物と遭遇っ……!
- 20 :以下、名無しにかわります:2009/12/31(木) 22:02:51.95 ID:QpSjycI/0
- 黒沢は負け組なだけでクズじゃないからな
- 23 :以下、名無しにかわります:2009/12/31(木) 22:06:14.18 ID:5Upv/riV0
-
一条「残念。四等ですね。また当商店街をご利用ください」
カイジ(ククク… おまえらの巣かい… ここもっ……!)
カイジ、まずは見… 軽々には動かない……
懐からガムを取り出し、傍観… 長期戦の構え…
しばらくして、カイジはある偏りを発見…!
カイジ(さっきから見てりゃあ、青と白しか出ないじゃねえか… クチャ
なるほどなるほど… おまえらがやりそうな手……) クチャ
カイジ、ここで商店街の不正を確信っ…!
もとから一等、二等の玉は入っていないであろう、ということ…!
カイジ(となれば、これ以上みてても無駄だな) スタスタ
カイジ、不正を確信しつつも福引の列に並ぶっ…
- 26 :以下、名無しにかわります:2009/12/31(木) 22:10:28.09 ID:5Upv/riV0
-
一条「十二枚ですね。当商店街をご愛顧まことにありがとうございます。それでは――」
カイジ「イカサマだろ…!」
一条「は…? ……! お、おまえっ、カイジか……!」
カイジ「金玉、赤玉はそのガラガラには入ってねえっ…! 違うか……!」
ざわ…
一条「ば、ばかな… 何を言い出すっ。入ってるに決まってるだろう」
ざわ…
カイジ「ほかの連中は騙せたかもしれないが、オレには通用しねえよっ…!」
ざわ…
一条「だ、だから、ちゃんと入ってるっていってるだろう…! 商店街の福引でイカサマなどするかっ」
ざわ…
カイジ「なら、ガラガラをまわして、玉をぜんぶ出してみろっ…!
もし一つも入っていなかったら、商品はすべてオレが
- :-:2014/02/16(日) 12:39:24
- カイジクズすぎるwwww
- :-:2014/02/16(日) 13:14:43
- 1万円で1枚の福引券を12枚所持…
まちがいなく麻衣ちゃんちはセレブ
- :-:2014/02/16(日) 14:15:56
- カイジがクズ通り越してゲスにwwww
- :-:2014/02/16(日) 14:43:04
- カイジクズすぎわろたww
- :-:2014/02/16(日) 19:01:48
- 帝愛にしちゃあ商品しょぼいなwwwまあ商店街の福引だからしょうがないがwww
しかしカイジってだめニートな時は本当にだめな部分が見えるなwww
ばくちの才能は裏でやってこそだなwww表でやるとだめに見えるwww
- :-:2014/02/16(日) 21:57:17
- ワロタ