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イタリア半島とバルカン半島に挟まれたアドリア海で発見されたという、半透明の丸っこいこの生物。アメリカの海洋生物学者デイビッド・シフマン氏がツイッター上で「この生き物なんなん?」とコメントし話題となったものだ。
未知なる生命体のような地球外生命体のような、それでいてクモのお尻を巨大化して押しつぶしたような魅力的フォルムを醸し出している。
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大きさは約40センチほど。シフマン氏の友人である海洋学者が氏に鑑定を依頼したものだが、その正体がわからずツイッターで呼びかけられた。
Any marine bio friends know what this is? In Adriatic Sea, described as 40 cm, undulating like a ray. #DeepSN pic.twitter.com/o3lJ8c613e
— David Shiffman (@WhySharksMatter) 2014, 2月 15
でもって、海洋学者がわからなかったこの生物。ネットには生物処理部隊が世界各地に存在するようで、この生物の正体が明らかになったようだ。
どうやら、「テテュス・フィンブリア(Tethys Fimbria)」と言うメリベウミウシ属の仲間らしい。地中海東部から大西洋の海岸に生息する生き物で、大きなフードのような口で獲物を捕らえる。数種類あるらしいが、体の両側に背側突起が並んでいるのが特徴。この突起は平たく、根元にふたつの小さなえらがついている。
テテュス・フィンブリアは成長すると30センチ前後の大きさになる。大きなフードのような口には、高感度な乳頭突起が房のようについている。触覚は小さく、たいていは膨らんだ首のひだの中に隠れている。
via:Kostas Ladas
via:Kostas Ladas
via:riscattiamolascienza
大きく平たい背側突起はトカゲの尾のように簡単に自切することができる。体の色は乳白色だが、背側突起や口の端や足などに黒みがかった茶色の斑点がある。水深20〜150メートルの砂質の泥の中に生息していて、小さな甲殻類をエサにしている。泳ぎはうまいといわれているそうだ。
泳いでいるところ
這っているところ
via:seaslugforum・原文翻訳:konohazuku
ということでカラパイア生物班の諸君、このプニョ生物の正体はテテュス・フィンブリアで間違いないかな?再チェックよろしくなんだ。食ったらうまいかどうかの判定を含めて。
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