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くるくる回るというと、電子レンジの中で回るトレイとか、中華料理店にあるターンテーブルを思い出してしまうが、実際に建物本体がくるくると回るそんな面白い建造物があるそうだ。
ここでは世界各所にある8つの回転する建物を見ていくことにしよう。
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1.ヴィッラ・ジラソーレ /イタリア
イタリアのエンジニア、アンジェロ・インヴェルニッツィが設計と建築を兼ね、イタリアのヴェローナ市近郊に建てたもの。 1929年から1935年にかけて建設された。
ジラソーレ(Girasole)とはイタリア語で「ひまわり」を意味する。まさしくひまわりの別荘だ。この家はL字型の2階建てで、太陽の動きを追って最高で毎秒4mmのスピードで動く。このような動作ができるのは、この家を支える直径44mの円形の土台と、その土台に設けられた2つのディーゼルエンジンのおかげだ。室内には電動式のブラインド、色とりどりのモザイクを用いた浴室があり、内装はEttore Fagioliという建築家が設計した。
2.スリー・ヘリオトロープ・ハウス /ドイツ
ドイツの建築家ロルフ・ディッシュが設計した3棟は、ドイツのフライブルク・イム・ブライスガウ市とオッフェンブルグ市(共に1994年)、そしてヒルポルトシュタイン市(1995年)に建てられた。
太陽光発電の先駆者でもあるロルフ・ディッシュが設計したエコ住宅は、太陽の熱を受けて手すりの内部に温水が作られる「バルコニーレーリング太陽熱温水器」や地熱交換器、さらに太陽を追尾する「2軸式太陽光電池パネル」、そして「CHP(コジェネレーションという排熱を利用したエネルギー供給システム)ユニット」が完備されていて、完全に再生可能なエネルギーから、消費する以上のエネルギーを生み出す。
この住宅全体が自然の法則に従い太陽を追って回転しているのだ。ちなみに「ヘリオトロープ」とはギリシャ語で太陽を追うという意味があるそうだ。
3.スイートヴォラール / ブラジル
ブリュノ・ド・フランコが設計した高さ50mの11階建ての高層マンションは、各階が1時間で一回りするという世界初の回転型住宅。ブラジルパラナ州のクリチバ市に1995年から2001年にかけて建てられた。
4.アラウンド・シーハウス /カナダ
およそ464平米の2階建て住宅。カナダのプリンスエドワード島のグリーンゲイブルズショアに建てられた。
5. ローターハウス
設計者は有名な工業デザイナーのルイジ・コラーニ。6平米の円筒の内側にベッドルーム、キッチンそしてバスルームが設けてある、ちょっとしたミニチュア住宅だ。2004年より販売されている。
6.回転する家/ アメリカ
建築家アル&ジャネット・ジョンストンが手がけた492平米の家。アメリカのカリフォルニア州ラ・メサに2004年に建てられた。
この2階建ての家は1階が直径約15平米、2階は直径約12平米。各階の下には1つ当たり直径約20cm、耐荷重約23tのベアリングが40個敷かれている。エレベーターシャフトの中心にあるメインベアリングは約620tを運び、駆動輪(41cmx8cmほどの2つの車輪)はそれぞれ約68tを運搬する軸受けの中にある。つまり全体の耐荷重はおよそ1,660tで、回転する2階の重さは272tある。
これは1.5馬力の直流モーターによって駆動して、始動時は0.8馬力、家が回転するには0.75馬力を必要とする。1回転するのに費やす時間は33分から24時間までで、好きなだけ何度も左右どちらの方向にも回すことができる(ひねるのとは違うのでほどく必要は無い)。モーターは1/1564比のウォームギア変速機を介しており駆動輪を非常に滑らかに動かす。
7.エバーリンガムの回転する家/オーストラリア
ルーク・エバーリンガムが家族のためにとオーストラリアのニューサウスウェールズ州のウインガムに建てたもの。ガラスとスチールでできている。2004年に建設された。高さおよそ24m、上から見ると八角形をしていて、電気モーターを使い30分から120分で一回りする。
8.ダイナミックタワー/ ドバイ(アラブ首長国連邦)
デビッド・フィッシャーが2008年に計画した高さ420mの動く高層ビル。別名のダ・ヴィンチタワー、またはダイナミック・アーキテクチャビルディングとも呼ばれる。建設地はドバイ。
各階がバラバラに回転可能。1周するのにかかる時間は最高速度の分速6mで90分だという。屋上と各階の屋根にはソーラーパネル、また回転する各階の間には風力タービンを設けて電力を得る。
番外編:レールの上を回る家/オランダ
John Kormelingが考案しオランダのティルブルフ市に建てられた家はレールの上を回る。電力調達にはソーラーパネルを使っている。動画では家が回転する様子が映し出されているのだが、ユーモラスでちょっと噴いた。
via:io9・原文翻訳:R
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コメント
1. 2
松戸の回るレストラン、子供心にえらく好きだったなあ。
遠くからみる回転部分もそれだけでカッコいいきがした。
2. 匿名処理班
サムネがコラじゃなかった事に驚き
3. 匿名処理班
日本も展望レストランで回転するとこあるね
4. 匿名処理班
4は「赤毛のアン」のどまんなかでづな?
5. 匿名処理班
日本だと筑波山の回転レストランとか神戸ポートタワーくらいしか思い浮かばないなあ。
6. 匿名処理班
>>3
巨大ケバブ製造機かな?
7. 匿名処理班
奇抜なビルを見た時「これはドバイだな」と言っておけば8割くらい当たる法則
8. 匿名処理班
ダイナミックタワーっての実際に建ってるの?
建設業界に携わる者としては建てる事は可能だろうが
後のメンテナンスまで考えると現実味無いと思う
ざっとみて毎年同じビルを丸々建てる位は維持費かかるでしょ
9. 匿名処理班
松戸に回るレストランなんてあったんだ?
筑波山の展望レストランは入ったことあるよ。
展望レストランてなんか懐かしい
10. 匿名処理班
森博嗣の笑わない数学者思い出した
11. 匿名処理班
日本初の回転展望台は世界初のものでもあったんだっけ。
それを設計したのは戦艦大和の主砲の設計を手掛けたひとだって聞いた。
12. 匿名処理班
広島国際ホテル
13. 匿名処理班
ドバイのレベルが違いすぎる…
昔の人の思い描いた未来を超えとるわ…
14. 匿名処理班
太陽電池とかで動力動かしてるなら良いけど、専用のエンジンとかちょっと無駄遣いだな〜w
建物自体は素敵だと思う
15.
16.