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芥川龍之介の桃太郎病みすぎワロタwww:キニ速

    芥川龍之介の桃太郎病みすぎワロタwww

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    コメント

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    1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/20(木) 22:01:27.64 ID:cP7OltZ70
    いったい何なんだよこれwwww

     むかし、むかし、大むかし、ある深い山の奥に大きいももの木が一本あった。大きいとだけではいい足りないかも知れない。この桃の枝は雲の上にひろがり、この桃の根は大地だいちの底の黄泉よみの国にさえ及んでいた。何でも天地開闢かいびゃくころおい、伊弉諾いざなぎみこと黄最津平阪よもつひらさかやっつのいかずちしりぞけるため、桃のつぶてに打ったという、――その神代かみよの桃の実はこの木の枝になっていたのである。
     この木は世界の夜明以来、一万年に一度花を開き、一万年に一度実をつけていた。花は真紅しんく衣蓋きぬがさ黄金おうごん流蘇ふさを垂らしたようである。実は――実もまた大きいのはいうを待たない。が、それよりも不思議なのはその実はさねのあるところに美しい赤児あかごを一人ずつ、おのずからはらんでいたことである。
     むかし、むかし、大むかし、この木は山谷やまたにおおった枝に、累々るいるいと実をつづったまま、静かに日の光りに浴していた。一万年に一度結んだ実は一千年の間は地へ落ちない。しかしある寂しい朝、運命は一羽の八咫鴉やたがらすになり、さっとその枝へおろして来た。と思うともう赤みのさした、小さい実を一つついばみ落した。実は雲霧くもきりの立ちのぼる中にはるか下の谷川へ落ちた。谷川は勿論もちろん峯々の間に白い水煙みずけぶりをなびかせながら、人間のいる国へ流れていたのである。
     この赤児あかごはらんだ実は深い山の奥を離れたのち、どういう人の手に拾われたか?――それはいまさら話すまでもあるまい。谷川の末にはおばあさんが一人、日本中にほんじゅうの子供の知っている通り、柴刈しばかりに行ったおじいさんの着物か何かを洗っていたのである。……
    http://www.aozora.gr.jp/cards/000879/files/100_15253.html
     

    3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/20(木) 22:03:56.43 ID:Ax9rEweV0
    書き出しが厨二すぐる


    4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/20(木) 22:04:00.89 ID:dzuxTxE00
    芥川らしいと言えば芥川らしい話だよな


    5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/20(木) 22:04:44.06 ID:bHCgSbIz0
    むちゃくちゃ面白いけどやりすぎだよアレ


    6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/20(木) 22:04:50.97 ID:JNwg4N4W0
    子供はつまんないだろうな


    7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/20(木) 22:06:17.99 ID:+kxzfJRJ0
    子供には読ませたくない


    8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/20(木) 22:06:54.64 ID:vxCvxgIe0
    芥川だしな
    仕方ないよ


    10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/20(木) 22:07:49.49 ID:xdm35ZIl0
    さるかに合戦もひどい
     蟹(かに)の握り飯を奪った猿(さる)はとうとう蟹に仇(かたき)を取られた。蟹は臼(うす)、蜂(はち)、卵と共に、怨敵(おんてき)の猿を殺したのである。――その話はいまさらしないでも好(よ)い。ただ猿を仕止めた後(のち)、蟹を始め同志のものはどう云う運命に逢着(ほうちゃく)したか、それを話すことは必要である。なぜと云えばお伽噺(とぎばなし)は全然このことは話していない。
     いや、話していないどころか、あたかも蟹は穴の中に、臼は台所の土間(どま)の隅に、蜂は軒先(のきさき)の蜂の巣に、卵は籾殻(もみがら)の箱の中に、太平無事な生涯でも送ったかのように装(よそお)っている。
     しかしそれは偽(いつわり)である。彼等は仇(かたき)を取った後、警官の捕縛(ほばく)するところとなり、ことごとく監獄(かんごく)に投ぜられた。しかも裁判(さいばん)を重ねた結果、主犯(しゅはん)蟹は死刑になり、臼、蜂、卵等の共犯は無期徒刑の宣告を受けたのである。お伽噺(とぎばなし)のみしか知らない読者はこう云う彼等の運命に、怪訝(かいが)の念を持つかも知れない。が、これは事実である。寸毫(すんごう)も疑いのない事実である。
     蟹(かに)は蟹自身の言によれば、握り飯と柿(かき)と交換した。が、猿は熟柿(じゅくし)を与えず、青柿(あおがき)ばかり与えたのみか、蟹に傷害を加えるように、さんざんその柿を投げつけたと云う。しかし蟹は猿との間(あいだ)に、一通の証書も取り換(か)わしていない。よしまたそれは不問(ふもん)に附しても、握り飯と柿と交換したと云い、熟柿とは特に断(ことわ)っていない。最後に青柿を投げつけられたと云うのも、猿に悪意があったかどうか、その辺(へん)の証拠は不十分である。だから蟹の弁護に立った、雄弁の名の高い某弁護士も、裁判官の同情を乞うよりほかに、策の出づるところを知らなかったらしい。その弁護士は気の毒そうに、蟹の泡を拭ってやりながら、「あきらめ給え」と云ったそうである。もっともこの「あきらめ給え」は、死刑の宣告を下されたことをあきらめ給えと云ったのだか、弁護士に大金(たいきん)をとられたことをあきらめ給えと云ったのだか、それは誰にも決定出来ない。
     その上新聞雑誌の輿論(よろん)も、蟹に同情を寄せたものはほとんど一つもなかったようである。蟹の猿を殺したのは私憤(しふん)の結果にほかならない。しかもその私憤たるや、己(おのれ)の無知と軽卒(けいそつ)とから猿に利益を占められたのを忌々(いまいま)しがっただけではないか? 優勝劣敗の世の中にこう云う私憤を洩(も)らすとすれば、愚者にあらずんば狂者である。――と云う非難が多かったらしい。現に商業会議所会頭某男爵(だんしゃく)のごときは大体上(かみ)のような意見と共に、蟹の猿を殺したのも多少は流行の危険思想にかぶれたのであろうと論断した。そのせいか蟹の仇打(かたきう)ち以来、某男爵は壮士のほかにも、ブルドッグを十頭飼(か)ったそうである。
    ……
    http://www.aozora.gr.jp/cards/000879/files/140_15196.html


    12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/20(木) 22:09:14.64 ID:17uN41N70
    ふぅ…


    14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/20(木) 22:10:01.98 ID:vsjPvKEG0
    なんというか発想が中学生だな


    15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/20(木) 22:10:20.60 ID:fa0mGK2P0
    もう病んでるとしか言えないわこの文章wwww


    16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/20(木) 22:11:45.01 ID:EHk4CXQU0
    子供が読んだら泣くぞこれ確実に
    http://amazon.co.jp/o/ASIN/4480020802/


    18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/20(木) 22:14:50.98 ID:40JO4iH90
    まあ厨ニ元祖みたいなとこあるけどな 芥川龍之介って


    19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/20(木) 22:17:21.27 ID:n/LjaVr9i
    なんというか風刺的だな
    モチーフでもあるのか?


    20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/20(木) 22:20:39.31 ID:PZgLKf150
    芥川龍之介だから仕方ない
    教科書なんかにはこの病んでる発想があまり見えない話とか載せられるけど基本この人病んでるから


    26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/20(木) 22:37:18.41 ID:eowjpUsl0
    さりげなく鬼娘凌辱されててワロタ
    鬼娘と猿か



    猿かぁ……


    28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/20(木) 22:48:00.40 ID:ci40DOZL0
    くっそワロタ
    酷すぎwwww


    17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/02/20(木) 22:13:25.52 ID:0SYqetW80
    中二も極めれば大成するんだな



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      コメント

      1.ななし2014年02月20日 23:55  ▽このコメントに返信

      2.ななし2014年02月20日 23:58  ▽このコメントに返信

      いつだって、厨二が文化を回してきたのだ!

      3.気になる名無しさん2014年02月20日 23:59  ▽このコメントに返信

      文豪と中二病を一緒にしてやるなよ…

      4.気になる名無しさん2014年02月21日 00:00  ▽このコメントに返信

      芥川の仰々しい童話は普通にギャグや風刺として面白いのに、中二病だの病んでるだの言われて何かムカつく
      太宰のカチカチ山とかも酷評されるんだろうな

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