過剰演出が問題となっている児童擁護施設を舞台としたドラマ「明日、ママがいない」(日本テ

レビ系 水曜午後10時)で、CMスポンサー全社が降板しながらも”打ち切りにならない理由”

が報じられています。

画像:【「明日、ママがいない」】
「明日、ママがいない」
http://www.ntv.co.jp/ashitamama/index.html

同ドラマでは慈恵病院(熊本市)が設置する「赤ちゃんポスト」にちなみ、主人公を演じる芦田愛菜さんが「ポ

スト」とあだ名を名付けられたり、大人が児童たちを人間として扱わないような演出が問題視され、同病院や

全国児童養護施設協議会などから強い抗議が寄せられた上、厚生労働省も調査に乗り出すなどの騒動と

なっています。

すでにCMスポンサー全8社が一時様子を見るとして、降板。

抗議を受けた日本テレビ側は2月6日に謝罪文を発表しながらも、番組継続を宣言したことで軋轢が生まれ

ています。

なぜ、日本テレビは”打ち切り”にしないのか・・?

その理由について、制作関係者はこう語っています。

建前は“表現者”であるという矜持から圧力には屈しないということ。
全てのOAが終わった後の批判なら受けて立つが、放映される前から放送を中止しろと言われハイハイと従ってしまったら、業界の信用を失ってしまう。
脚本家も出演者もスタッフも逃げ出すでしょう。
イコール、日テレではドラマ制作が不可能になってしまうんです」

ところが、広告代理店幹部などは

いま番組を打ち切りにでもしたら、スポンサーCM料金が一銭も入ってこなくなる
「今回はあくまでもスポンサー都合でCMを見合わせた。
ACジャパンのCMが放映されても契約は継続している。
これがドラマを打ち切りにすると、“日テレの都合”ということでスポンサーには全額を払い戻さなければならないルールなんです」

と”裏事情”を語っています。

気になるCMスポンサー料ですが、放送関係者は

「全9回の放映分で、約10億円弱
これにスポットCM料が一話分で約5000~8000万円がプラスされる。
この約15億円から、代理店手数料、電波料が差し引きされると、一話の製作費は約3000~4000万円。この中で出演料、スタッフの人件費、技術、美術などの費用を捻出する。
結果、大半が赤字で利益が数万円なんてこともザラなんです。
ドラマのコストパフォーマンスが悪いと言われる所以ですよ」

(引用元:http://news.livedoor.com/article/detail/8552386/)

公式動画:【「明日、ママがいない」PR】

利益を出すことを優先させる民放がここまで粘って売り切りにしない理由には、こんな事情があったん

ですね・・

打ち切ろうにも打ち切れないわけです。