失われていくニューヨークの風景を、GIFで。
キレイになるのは、ありがたいような、寂しいような。
ニューヨークには古い建物もたくさんありますが、真新しいビルもどんどん増えています。アーティストでプログラマーのジャスティン・ブラインダーさんは、そんな変化を鮮やかに表現する作品を公開しています。彼はグーグルストリートビューのキャッシュを使ってニューヨークの変化した場所の画像を収集、ビフォー・アフターをまとめて『Vacated』(直訳:空っぽにされて)というシリーズ作品にまとめました。
彼はニューヨーク市計画局のPLUTOというデータを参照し、ニューヨークのマンハッタンやブルックリンでこの4年間に工事があった場所を探しました。主要な道路ではストリートビューカーが複数回通っていることが多く、ビフォーとアフターがはっきり見て取れました。
ブラインダーさんは新しい建物全部が見えるインタラクティブ地図も公開していますが、GIF画像の方が変化を捉えやすいかもしれません。何もなかった空き地に小ぎれいなビルができたり、古い小さな建物が並んでいたブロックに大きなラグジュアリーアパートメントが出現したりしてします。
こうして画像を見ると変化がはっきりわかりますが、この背景で何が起きているのかはわかりません。でもブラインダーさんは、それこそ重要だと言います。「(画像だけでは)不完全で、こんな疑問が湧いてきます。『誰がそこを空っぽにしたのか? また、なぜ? そこにあったものはどれだけの期間あったのか? その後に入ってくるものは誰なのか?」と。
これらの作品は、More ArtというNPOによる「Envision New York 2017」というWebベースのプロジェクトの一環となっています。このプロジェクトは、地域が抱える問題をアートとして表現することで、市民の議論を活性化することを目指しています。
たとえば上記のような町の変化は「ジェントリフィケーション」(高級化)と呼ばれて、それまで同じ場所に住んでいた人が家賃の高騰で住み続けられなかったり、それによって人のつながりが維持できなくなったりといった弊害もあります。町の変化にはそんな負の側面もあるけれど、じゃあどうすればいいの?を考えてみよう、これらの作品はそんな問題提起なんですね。
jordan kushins(原文/miho)
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