MWC 2014において、開幕8時半からプレスカンファレンスを開催したソニー。ここではOne Sony の技術力を結集したフラッグシップAndroid スマートフォン Xperia Z2 の使用感をお伝えします。
プレスカンファレンス終了後、タッチ&トライが始まると、ブース担当者周辺に報道関係者が集まり、我先にと奪い合うように新製品を求めます。製品の詳細は
発表記事にゆずるとして、デザインアイデンティティはXperia Z1を踏襲し、外観上は大きな変化を感じません。
とはいえ、大きさはXperia Z1の144 x 74 x 8.5mmからわずかに変化し、146.8 x 73.3 x 8.2 mmとなりました。しかし、手にした感覚は小型化したような印象を受けます。
ディスプレイサイズが5インチから、5.2インチに少し大型化。重さは171gから158gと軽量化。多少の錯覚があるのかもしれませんが、Xperia Z1を手にした時の中身がつまっていてずっしりとした感覚はXperia Z2では薄れています。
Sony Xperia Z2 Hands On
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ガラスパネルとアルミボディのしっとりと艶やかな高級感は維持しており、フラッグシップモデルらしさがあります。ただし、1枚のガラスの板を目指すソニーのデザインは、艶やかである一方で、濃いカラーのモデルを中心に指紋や皮脂、ファンデーションなどの付着が目立ちやすい傾向にあります。気にせず拭けば済む話ですが、気にしないか拭かなければならないのもまた事実でしょう。
カメラのスペックはXperia Z1を踏襲していますが、新たに4K動画撮影をサポートしました。4K動画撮影に対応するスマートフォンは、国内ではLG製のG Flexなどもその1つ。いずれも搭載するディスプレイは4Kディスプレイではないため、4K対応テレビなどでスマートフォンで撮影した迫力のある映像が撮影できる、という意味です。
このほか、Xperia Z2にはデジタルノイズキャンセリング機能を搭載しており、バンドルするイヤフォンと組み合わせることで、環境騒音を最大98% カットできるとしています。
プレスカンファレンスでは、飛行機内の騒音をカットするデモを実施していました。現在、離着陸時を中心に機内でのスマートフォンの利用はある程度制限されていますが、全体的には規制緩和に向けて各事業者、各国の関係機関が動いており、飛行機内でも大音量にすることなく音楽が楽しめそうです。 今回、ハイレゾもサポートしています。
LTEの対応バンドは、Band 1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 7 / 8 / 13 / 17 / 20。国内携帯電話会社のLTEバンドをサポートしています。
このほか、今回ソニーでは「Detail Make The Difference」を掲げています。そのまま日本語にすれば「細かいところが違う」、要するに「神は細部に宿る」ということ。ソニーが細かいこだわりを見てくれ、と言っていることになります。逆に言うと、コモディティ化したスマートフォンにおいて、細部にしか違いが見いだせなくなってきているとも言えそうです。