ノキア初のAndroidフォンってどんなの? Nokia Xシリーズ発表
マイクロソフト傘下のノキアがAndroid端末を出す意義とは。
噂されていたノキアによるAndroid端末、Nokia X(以下X)、Nokia X+(以下X+)、Nokia XL(以下XL)が発表されました。いずれも、AndroidをNokia用にカスタマイズしたものがOSになっています。
Nokia Xシリーズ3機種に共通するスペックは、いずれもプロセッサはクアルコムの1GHz SnapdragonのデュアルコアにデュアルSIM、microSD対応でバッテリーは1500mAhってところです。端末ごとに違うスペックに関していうと、Xは4インチIPS液晶ディスプレイ(800×480)、RAMは512MB、カメラは300万画素でグリーン、ブラック、ホワイト、イエロー、シアン、レッドの色展開があります。X+も大体同じですが、RAMが768MBと微増してます。XLは5インチディスプレイ(800×480)に768MBのRAM、背面カメラが500万画素に前面カメラが200万画素となってます。
ノキアの携帯電話事業は去年マイクロソフトに買収されているので、今Android端末を出すってのはどういうことなのか、興味深いところです。MWCでノキアのデバイス部門責任者(元CEO)のスティーブ・エロップ氏がプレゼンした中では、「ユーザーはAndroidアプリやエコシステムの恩恵を受けられますが、我々は差別化しています」という発言がありました。つまり、マイクロソフトとかノキアのアプリがいろいろプレインストールされてるってことです。たとえばSkypeアプリが入ってて、固定電話とか携帯電話には1ヵ月間無料で通話できます。加えてノキアのナビゲーションアプリも入ってます。
さらに重要なのは、この端末で使うクラウドサービスが、グーグルではなくマイクロソフトってことです。Nokia XシリーズはAndroidでありながら極力グーグルと距離を置こうとしているように見えますし、エロップ氏も「Nokia XとLumiaはともに、マイクロソフトのサービスを強化するための周到な戦略を体現している」とまで言っています。でももちろん、既存の普通のAndroidアプリ数十万件だって使えます。SwiftKeyはこのNokia Xシリーズでは無料で使えます。
そんなわけで、Nokia XシリーズのUIはWindows PhoneとAndroidのブレンド的な感じです。Windows Phone似のカラフルなタイルみたいなホームスクリーン上では、きれいな色のバーにアプリが収まってます。でもAndroidの通知バーもあるし、Androidから微妙にカスタマイズされたフォルダとかウィジェットもあります。
一方興味深いのは、グーグルが作ったとかAPKも含めて、イレギュラーにいろんなアプリをインストールできるってことです。ただしNokia X用のAndroid OS上で正常に動かすには、一部はリコンパイルが必要になるようです。
価格に関しては、エロップ氏が「Xシリーズは、今もこれからもLumiaシリーズより手頃なラインとして位置づけるべく作った」と強調してました。Nokia Xシリーズは「広くグローバルに発売」される予定ですが、まずは新興市場から投入していきます。Xは125ドル(約1万2800円)、X+が135ドル(約1万3800円)、XLが150ドル(1万5400円)となっていて、たしかに安価ですね。
ただ、価格が安いだけでは「安かろう、悪かろう」になってしまう可能性もあります。実際触ってみてどんなものか、別途お伝えします!
Jamie Condliffe(原文/miho)
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