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海外サイト選出、日本の偉大なるアニメ監督トップ10 : カラパイア

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 海外まとめランキングサイトにて、日本のアニメ監督トップ10が選出されていた。日本のアニメは海外でも高く評価され、コアなファンも多い。

 「日本のアニメ業界には、世紀を超え、数えきれない数のアニメーターやクリエーターたちに刺激を与えてきた伝説のアニメ作家達がいる。」という前書きの元、紹介されている10人のアニメ監督たちを見ていくことにしよう。
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 ※以下は海外サイトの原文に忠実に抄訳したものである。故に以下の評価は海外の声である。

10.大友 克洋

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 大友氏が作ったアニメの本数は少ない。にもかかわらず、彼は同世代においてもっとも影響力のあるアニメ作家の一人として認められている。これは彼の最高傑作「AKIRA」(1988)によるところが大きい。



 「AKIRA」は世界滅亡後を描いた映画であり、そこで活躍する暴走族と遺伝子実験について描かれている。この映画は映画史上もっとも偉大なアニメ作品の1つだともてはやされている。彼のその他の作品は、「スチームボーイ」(2004)、「MEMORIES」(1995)、「ショート・ピース」(2013)などの、いずれもオムニバス・アニメ映画だ。


9.押井 守

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 押井守は偉大な予言者の一人である。暗く哲学的な筋書で知られ、話の内容とキャラクター開発のイメージもこれに沿って作られる。彼の作品を2つあげるとすると、文句なく1番にあがるのがサイバーパンクな公安警察モノ「攻殻機動隊」(1995)であり、もう1つは「うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー」(1984)だ。



 後者は普段の「うる星」シリーズのドタバタ&ラブコメ調ではなく、味わいのある世紀末の、夢と現実の境目がわからなくなる不思議な世界観に浸れる作品である。押井守はウォシャウスキー姉弟やジェームズ・キャメロンに直接影響を与えた人物である。


8.富野 由悠季

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 手塚治虫の「鉄腕アトム」の絵コンテと脚本を書くことからスタートした富野だが、彼は2つの映画でアニメに革命を起こした。「勇者ライディーン」と「機動戦士ガンダム」である。



 「勇者ライディーン」は、古代ロボットが恐怖の悪魔皇帝と戦うという、変わった筋書だったが、そのおかげで、アニメにおける巨大ロボットのジャンルが世の中に定着した。そして富野はこれを「機動戦士ガンダム」によってさらに新しい高みにまで押し上げた。「ガンダム」では、巨大ロボットは科学的に整合性がとれ、空想的ではなく、現実的な存在となった。「機動戦士ガンダム」はいろんな続編や映画を産み続け、アニメのもっとも長寿なシリーズの1つになるだろう。


7.庵野 秀明

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 西洋では庵野の名前は、脱構築主義的な「新世紀エヴァンゲリオン」によって広まったが、実は彼は昔ながらの冒険シリーズである「ふしぎの海のナディア」を監督したことでも知られる。

 庵野氏の作品は、ポストモダンな話の展開と、キャラクターの内面心理の探求という2点において、視聴者を瞬時に魅了し知的に刺激するのだ。



6.高畑 勲

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 高畑勲は、日本で一番有名なアニメ映画製作会社であるスタジオジブリの創始者のひとりとしてアニメ業界に君臨する。彼の作品は「平成狸合戦ポンポコ」(1994)、「ホーホケキョとなりの山田君」(1999)、そして反戦映画である「火垂るの墓」(1988)である。



 「火垂るの墓」はアニメの最高傑作であるばかりではなく、今までに作られた世界中のどんな映画の中でも常に評論家の高い評価を得ている映画である。ジブリのもう1人の創始者(後述する)の影に隠れて目立たないが、高畑勲がアニメのレジェンドであることは間違いない。


5.今 敏

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 今敏は、46歳の時にすい臓がんで亡くなった。この悲劇的な死により、世界は「予言者」として正しく分類される数少ないアニメ監督を奪ってしまった。



 今の作品には、よく自らの正気や他人の心の内部の動きを疑うようなキャラクターが登場する。彼の映画「PERFECT BLUE」(1997)や、「千年女優」(2001)、「パプリカ」(2006)は最も幻想的で、圧倒的にクリエイティブなアニメ映画の1つとして称賛されている。また、彼の「妄想代理人」のシリーズは世界中のファンの間で狂信的なヒットとなった。


4.石黒 昇

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 石黒昇の名前は人気のあるアニメ作品のいくつかに見ることができる。「超時空要塞マクロス」、「宇宙戦艦ヤマト」「ルパン」など。宇宙戦艦ヤマトはとくに近代アニメの土台となった作品だ。この作品の登場により、アニメはさらに複雑に成熟していく。石黒は手塚治虫の「鉄腕アトム」の1980年代のリメイク版の製作も行った。




3.渡辺 信一郎

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 日本ではほかのアニメ監督のほうが有名だろうが、渡辺は海外では、カウボーイビバップとサムライチャンプルーで多くの人に日本のアニメを紹介したという功績で有名だ。



 彼はジャズ音楽やフィルムノアールからブラックスプロイテーション(訳注:映画のジャンル。黒人をステレオタイプ化し、麻薬や暴力を扱う。)まで幅広く影響を受けており、渡辺の作品は一切のジャンル分けを否定し、多岐に渡るキャラや時代錯誤の音源、素早いアニメの動きなどで視聴者を魅了する。


2.手塚 治虫

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 「アニメのゴッドファーザー」「マンガの神様」「日本のウォルト・ディズニー」という渾名が示すように、手塚治虫がこのリストのトップにランクインするのは当然のことだ。彼の徹底的にクリエイティブな作品は「鉄腕アトム」「ジャングル大帝」「火の鳥」「ブラックジャック」などであるが、いまだに読まれ続け愛され続け映画もリメイクされるなどしているのが手塚たる所以だ。



 彼の作品の最高傑作はアニメではなく漫画であるという事実さえなければ、間違いなく手塚はこのリストのナンバー1にノミネートされただろう。


1.宮崎 駿

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 宮崎駿が日本の全てのアニメ映画監督の中で、一番優れた監督であることは議論の余地がない。彼のアニメ映画歴はそのまま日本の偉大な映画の歴史の一覧表とすらなりうる。



 たとえば、世紀末を描いた「風の谷のナウシカ」(1984)、この世のものとは思えない冒険的な「天空の城ラピュタ」(1986) 、子供たちに愛された「となりのトトロ」(1988) 、壮大なファンタジー「もののけ姫」(1997) 、そして、摩訶不思議な新しい時代の到来を描いて、日本の映画としては初めてアカデミー賞の長編映画賞を受賞した「千と千尋の神隠し」(2001)等。視聴者、評論家、同業の映画製作会社からも愛され、宮崎は自分を日本のすべてのクリエイターの中で最先端を走っている。

via:toptenz・原文翻訳:LK

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