1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/27(木) 01:07:06.02 ID:XrRFtfgxO
苗木「よろしく…」

佐村河内「…」

苗木「………あれ?佐村河内くん?」

佐村河内「…」

霧切(……彼は恐らく耳が聞こえない…そう推理できるわね)


葉隠「佐村河内っちの後ろにゴーストがいるべ!」

佐村河内「!?」クルッ

霧切(葉隠くんの発言に注意を向けた……?彼は耳が聞こえないはず……なぜ…?)



4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/27(木) 01:17:52.54 ID:XrRFtfgxO
学級裁判 開廷!

モノクマ「佐村河内クンは、耳が聞こえるのか、聞こえないのか…それについて、話し合ってもらいます!」


十神「佐村河内の全聾は嘘だ!」

石丸「何を言うんだ!…彼は耳が聞こえない……佐村河内くん自身が言っていたことじゃないか!なぁ、佐村河内くん!」

佐村河内「あぁ…俺は耳が聞こえないんだ……ある日突然、聞こえなくなった」

大和田「本人がこう言ってるんだし…やっぱり耳が聞こえないんじゃねぇのか?」

朝日奈「そうだよ!あんまり耳のこと言ったら、佐村河内がカワイソーじゃん!」

十神「くっ…!」

霧切「………」




5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/27(木) 01:27:05.72 ID:XrRFtfgxO
桑田「佐村河内は耳が聞こえない…それで良いじゃねーか!」

苗木(…おかしいぞ?耳が聞こえないとすると、あの時の佐村河内くんは変だ…)


苗木「それは違うよ!」

桑田「あ?」

苗木「変なんだ…」

大和田「何が変だってんだよ苗木ぃ!」

霧切「…苗木くん、続けて」

苗木「…佐村河内くんは、葉隠くんの発言に対して反応していたときがあったんだ」

佐村河内「あれは、虫が居て…たまたまタイミングが重なっただけで……」

山田「…と佐村河内守殿は言っておりますぞ」

桑田「やっぱり聞こえてないじゃねーか!」

苗木(しまった…!みんなからの印象が悪くなった……)




6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/27(木) 01:29:48.22 ID:1ond4mch0
聞こえてんじゃねーか




10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/27(木) 01:34:21.82 ID:XrRFtfgxO
十神「クソ…奴が耳が聞こえることの証拠が用意できん…!」

江ノ島「そんな証拠あるわけないじゃん!佐村河内は耳聞こえないんだから!」

不二咲「…もし佐村河内クンが耳が聞こえたとしたら、佐村河内クンは嘘をついてたってことになっちゃうよねぇ」

舞園「…佐村河内くんが嘘をつくような人だとは思いたくありません……私に、曲を作ってくださった、優しい佐村河内くんが……」

苗木(…待てよ?おかしいぞ……佐村河内くんは舞園さんに『曲を作ってあげる』と言った後、自室に籠った………本当に、佐村河内くんが作曲したのかな?)

苗木(…何かひらめきそうだ……)

タ ラ ー ス ー ト ゴ イ




20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/27(木) 01:43:10.02 ID:XrRFtfgxO
ゴーストライター

苗木(…そうか分かったぞ!)

苗木「ゴーストライター…じゃないかな?」

桑田「ハァ?ゴールデンボンバー?」

腐川「…ゴーストライターよ…………本人の代わりに作曲する人のこと…小説家にだってザラに居るわ…」

石丸「そのゴーストライターが何だと言うのだっ!?」

苗木「皆も言っていたよね…佐村河内くんの部屋に、見たこともない人が出入りしているって…きっと、彼がゴーストライターの…」

佐村河内「違う!」ダンッ!

苗木「えっ…」

佐村河内「あれはもともとこの校舎に住んでた生き物だ!たまたま俺の部屋に出入りしているだけだ!」

桑田「らしいじゃねーか!どういうことだよ苗木ぃ!」

苗木「うっ…」




28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/27(木) 01:51:25.48 ID:XrRFtfgxO
佐村河内「さっきから耳が聞こえるだのゴーストライターだの…作曲家としての人生をバカにされた気分だ!」

朝日奈「謝りなよ苗木!佐村河内に!」

舞園「…平成のベートーベンと謳われた佐村河内くんに、ゴーストライターが居たなんて思えません…」

十神「こいつら…」

霧切「……」

苗木(どうすれば良い…?どうすれば皆のことを納得させられる…?)

霧切「…苗木くん」

苗木「…え?」

霧切「今までのことをよく思い出してみて……そこに真実へたどり着く鍵があるはずよ」

苗木「真実への………鍵……」




30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/27(木) 01:58:58.27 ID:XrRFtfgxO
苗木(今までのことを…振り返る…?それって………)

~~~~~~~~~

石丸「彼は耳が聞こえない……佐村河内くん自身が言っていたことじゃないか!なぁ、佐村河内くん!」
佐村河内「あぁ…俺は耳が聞こえないんだ……ある日突然、聞こえなくなった」

~~~~~~~~~

苗木「…佐村河内くんは、葉隠くんの発言に対して反応していたときがあったんだ」
佐村河内「あれは、虫が居て…たまたまタイミングが重なっただけで……」

~~~~~~~~~

苗木(…そうか……分かったぞ!)




34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/27(木) 02:02:14.99 ID:TlxKrezg0
おせーよwwwwwwww




38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/27(木) 02:08:14.00 ID:XrRFtfgxO
苗木「みんな…よく思い出してみてよ……」

佐村河内「…なに?」

苗木「今までの会話で、1つだけおかしい点があるんだ…」

大和田「何がおかしいってんだよ!」

苗木「それは…佐村河内くんがみんなと普通に会話していることなんだ」

不二咲「え…?」

十神「何…?どういうことだ…説明しろ苗木!」

苗木「…佐村河内くんの耳が聞こえないことと、みんなと会話が成立すること。この2つが矛盾するんだ」

桑田「はぁぁ?何でだよ!」

セレス「……耳が本当に聞こえないなら、皆さんの会話に内容を把握した上で受け答えすることは不可能…ということですわね」

朝日奈「あ…!」

大神「確かに…」

佐村河内「そ、それは手話を見て…」

苗木「この部屋に手話をしてくれる人は居ないんだよ佐村河内くん!」




44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/27(木) 02:16:48.50 ID:XrRFtfgxO
十神「どうやら化けの皮が剥がれたようだな、佐村河内!」

舞園「そんな…佐村河内くんが…」

山田「同じクリエイターとして、わかりあえると思ったのですが…」

桑田「佐村河内……てめぇ…」

葉隠「佐村河内っちって名前は長いと思ってたんだべ…!」

佐村河内「……ちが、違う!ふざけるな!読唇術だ!読唇術で返事をしていたんだ!」

石丸「た…確かに読唇術ならば皆と会話をすることはできるが…」

十神「見苦しいだけだ。観念しろ」

佐村河内「絶対に認めないぞ!俺は耳が聞こえないんだ!読唇術を使ったんだ!」




51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/27(木) 02:23:15.72 ID:XrRFtfgxO
マシンガントークバトル、開始!

佐村河内「俺は認めないぞ!」 「読唇術だ!」 「読唇術だ!」 「聞こえない!」


佐村河内「読唇術だ!」 「だから聞こえないって言ってるだろ!」 「聞こえないもーん」 「聞こえないもーん」


佐村河内「聞いてください…交響曲"HIROSHIMA"」 「手話だ!」 「読唇術だ!」 「うるさい!」


佐村河内「Amazonのレビュー見ろよ!」 「うるさい!」 「読唇術だ!」 「読唇術だ!」


苗木「読唇術が切り札だというのなら…これで証明するよ!」

       サングラス




57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/27(木) 02:31:30.95 ID:XrRFtfgxO
苗木「佐村河内くん……読唇術を使っていたというなら…なんでサングラスをしていたのかな?」

佐村河内「あ………あぁ…」

苗木「サングラスは読唇術に邪魔だよね…本当は、読唇術は使ってないんじゃない?」

苗木「何より…多人数で議論をする学級裁判で読唇術というのは、無理がある話なんだ」

佐村河内「あぁぁぁ………」

モノクマ「どうやら終わりが近いみたいですね!そこで、佐村河内くんが耳が聞こえないのかどうか…スペシャルゲストに来てもらいました!ジャカジャン!」


新垣「………」




61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/27(木) 02:43:06.32 ID:XrRFtfgxO
佐村河内「あぁぁ…新垣…何で……!?」

桑田「あ…あんたは、たまたま校内に住んでいた生き物っていう…」

十神「いいや、それも嘘だろう」

霧切「新垣さん…というのね。説明してくれるわね?」


新垣「…最初は、軽い気持ちで作曲の依頼を受け入れてました。しかし…彼がどんどん世間に知られるようになって、不安を抱くようになりました……」

舞園「そんな…作曲までも嘘だったんですか……」

新垣「(中略)…あなたが曲を書いてくれないと、私は自殺する……そう言って、私に作曲を強いつづけたんです…」

桑田「新垣さん…」グスッ

不二咲「うぅ…」グスッ

新垣「(中略)…彼の耳が聞こえないと感じたことはない」

佐村河内「な…!新垣、お前…!」

十神「決定だな…」




65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/27(木) 02:50:49.40 ID:XrRFtfgxO
大和田「じゃあ…佐村河内の耳は聞こえてたっていうのかよ…!」

新垣「はい…」

佐村河内「いや、最近聴力が回復して聞こえるようになってきたんであって…」


苗木「それは違うよ!」


佐村河内「ぐっ…!」

苗木「耳が聞こえないと感じたことはないって…昔からの付き合いの新垣さんが言ってたんだよ…本当は最初から聞こえてたんじゃないかな?」

十神「見苦しい真似はよせ、佐村河内」

佐村河内「う……うぅ…」


モノクマ「どうやら、クロは決まったようですね!偽者の作曲家佐村河内くんのために、スペシャルなオシオキを用意しました!」

佐村河内「ま…待ってくれ!これには深いわけが……!」

苗木「佐村……河内くん……」

佐村河内「頼む!待ってくれ!待ってくれよぉぉぉ!」

モノクマ「聞こえないもーん」

佐村河内「嘘つけ!本当は聞こえてるだろ!?やめてくれ!助けてくれよ!」




71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/27(木) 02:59:05.12 ID:XrRFtfgxO
ドゴォォォォォォン!!!


モノクマ「…え!?」

大神「…我の一撃でも粉砕できなかった壁が砕けただと…?」

苗木「け…煙の中に立ってるのは…」


モノクマ「羽生結弦!!!」

http://imepic.jp/20140227/106670

106670



78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/27(木) 03:06:11.38 ID:XrRFtfgxO
モノクマ「とっておきのオシオキ……"大音量引っ越しおばさん"の装置が…!」


羽生「間に合ったみたいだね」

大和田「…どういうことだ?何で羽生が」

羽生「佐村河内守のファンだった…"彼"のたっての希望だよ」

石丸「"彼"って……まさか!」


ボギィィィィィィィィン!!!

http://imepic.jp/20140227/110160
110160

高橋「待たせたな!」

モノクマ「お…お前は高橋大輔!」




86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/27(木) 03:21:10.00 ID:XrRFtfgxO
高橋「佐村河内の曲…『ヴァイオリンのためのソナチチ』をSPに使わせてもらった人間として、彼には話を聞きたくてね」

羽生「佐村河内、新垣さん、そしてコロシアイ生活を強いられている超高校級の生徒達を助けにきたんだよ」

江ノ島「あわわわわわ…じゅじゅじゅ盾子ちゃんどうすれば…」

モノクマ「ちょっと…困るんですけど!学園長が許しませんよ!佐村河内くんにはオシオキをしないと…」

苗木「それは違うよ!!」

モノクマ「ざなどぅ!?」

苗木「佐村河内くんは…嘘をついていた……でも、人を殺したわけじゃない!オシオキをするのは…お前の定めた学園生活の規則を、お前自身が破ることになるんだ!」

モノクマ「あぁぁ……」

苗木「希望は前に進むんだ!みんな、出よう…学園の外へ!そして佐村河内くんにゴーストライターが居たことを、白日の下に晒そう!」

全員「「「おう!!!」」」


――――こうして、コロシアイ学園生活という悲劇は起こらずに終わり、佐村河内の真実が明かされることとなった。2月5日の出来事だった。


HAPPY END




89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/27(木) 03:24:35.66 ID:XrRFtfgxO
MTBのとこまでしか考えてなくて最後無茶苦茶になりました申し訳ない
希望ヶ峰学園生徒達を救いたくてこうなりました
支援ありがとうございました。




90: 忍法帖【Lv=10,xxxPT】(1+0:15) 2014/02/27(木) 03:25:03.15 ID:nVhutnFX0
面白かった




95: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/27(木) 03:29:53.99 ID:e1uhyL630
あれ?町田は…




101: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2014/02/27(木) 03:46:58.73 ID:hSy1jsGF0
BGMから声から効果音まで勝手に脳が補完しやがる





引用元: 苗木「超高校級の作曲家…佐村河内守くんだね?」佐村河内「…」



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