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憧「ヤマノムスメ」



恒一「いないものになってから逆セクハラが凄い」
P「どうやら響に嫌われたみたいなんだが……」
一夏「性欲を持て余す」
エロゲーにハマり過ぎた結果wwww
めちゃくちゃシコれるエロゲって何よ?あ…無料エロゲでオナシャスw
ロリ系娘を犯しまくった結果・・・
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1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/24(日) 20:20:01.32 ID:PoUuwWh90




とある吉野の山中。





ざっざっ…



憧「……ねぇしず…未だ着かないの……」はぁはぁ…



穏乃「もう…何言ってるの憧?まだまだだよ」



憧「あーもう…疲れたよ。ちょっと休憩しよ?しず」



穏乃「うーん。そんなに高い山じゃないんだけどな……」



憧「私は…アンタと違って田舎育ちだけど山育ちじゃないんだからさ」



穏乃「山育ちって……」



憧「若しくは…そう――――」



憧「ヤマノムスメ」



憧「――――って感じかしらね……」








5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/24(日) 20:25:58.67 ID:PoUuwWh90




穏乃「何だよ?ヤマノムスメって……」



憧「アンタみたいに山に登って遊ぶのが好きな、お猿さんみたいなみたいな娘の事よ」



穏乃「誰がお猿さんだよ!?誰が?」むっ



憧「アンタの事よ。しず――――」



憧<――――そう…しずは私にとって世界一かわいいお猿さん……>



穏乃「……まったく憧は歯に衣を着せないんだから……」むぅ



憧「全くはこっちのセリフよ?……ほんとにどうしてこんな事に……」



穏乃「あのねぇ…こんな事にって、言うんだったら。その原因を作ったのは、憧自身なんだからね?」



憧「――――うっ…それは……」



憧<そう…どうしてこんな事になってしまったかと言うと―――――>





もわんもわんもわん。








6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/24(日) 20:30:56.64 ID:PoUuwWh90




一昨日。



穏乃さんの部屋。





穏乃「今日はどうしたの憧?急に逢いたいだなんて」



憧「うん……その事なんだけど……」もじもじ



憧「……あのね…しず……私…しずに借りたジャージ返すね……/////」すすっ



穏乃「……………ねえ憧……」



憧「なぁに…しず?//////」そわそわ



穏乃「…………私…憧にジャージ貸した記憶なんて無いよ?」



憧「え?」



穏乃「……憧がウチにきた後に、ジャージが無くなってた事なら有るんだけど」じとー



憧「うっ!?」ぎくっ








7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/24(日) 20:35:49.89 ID:PoUuwWh90




憧<私が…ついうっかり拝借したジャージを都合よく借りていたと言う設定にした――――>



憧<その名も『ジャージ借り返し御返し倍返し作戦』(?)が裏目に出たーーーー!!!!>がびーん



穏乃「?」



憧<しずも流石にそこまで能天気なお猿さんでは無かった……と言うか、私が間抜けだっただけか……>がくっ









9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/24(日) 20:40:40.42 ID:PoUuwWh90




……。



穏乃「…………で、どうして憧は私のジャージを盗ったりしたの?」



憧「そ…それは……その…………」もごもご



穏乃「言えない事なの?」



憧「――――そっそんな事無いわよ!!」



憧<ほ…ホントはそんな事あるんだけど……//////>かぁぁ





憧<あの時……前にしずの家に遊びに行った時――――>



憧<帰る時にうっかり、しずが無造作に脱ぎ捨てたジャージを見付けて――――>



憧<インターハイの時に着た感触と匂い……あの時の半ば倒錯した感覚を思い出してつい――――>



憧<魔が差してお持ち帰りしてしまったなんて……言えやしない言えやしないよ……>



穏乃「……まったくナンに使ったのか知らないけど……」



穏乃「普段ジャージばっかり着てないで、もうちょっとオシャレしなさいよ。なんて言いてくるクセにさ……」









10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/24(日) 20:48:09.57 ID:PoUuwWh90




憧「ちょっ…ちょっと着てみたくなっただけよ!そっそれだけなんだからっね?」



憧<よしっこのいい訳なら、怪しまれないでナンとか乗り切れる!!>ぐっ



穏乃「それだったら…インターハイの時に、私の制服と取り換えっこして、着てたじゃないか?」



憧「うっ……」



穏乃「それに…着るだけだったら、わざわざ盗む必要なんて無いし……」



憧「そ…それは……」



穏乃「ホントのトコはどうなのさ?」



憧「う…うう……」たじ…



憧<これだけは死んでも言えるわけないよーーーー>



穏乃「……まぁどういう心変わりか知らないけど、こうして返してくれたし……」



穏乃「ちゃんと洗濯…しかもクリーニングじゃなくて……」



穏乃「わざわざ手洗いにして、アイロンまで掛けてくれたのは、私もちょっと嬉しかったけどさ」









11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/24(日) 20:56:32.12 ID:PoUuwWh90




憧「そっそうよ。私は誠実な女なんだからっ」ふんす



憧<ほ…ホントは…はむはむしたり、くんかくんかしたり、擦り付けたりして――――>



憧<その結果、色んな汁と匂いのこびり付いた、カピカピのジャージなんか……>



憧<……流石にとてもクリーニングなんかに、出せる訳が無かっただけだけど…………>



憧<でも…却ってその方がしずには、好印象みたいで良かった……>ほっ








12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/24(日) 21:00:27.40 ID:PoUuwWh90




穏乃「……………」じー



憧「はっ!!」びくっ



憧<この目…まさかサトラレた!?>どきどき



穏乃「もういいよ……憧にもいろんな事情があるんだろうし……」はぁ



憧「…………」ほっ



穏乃「でも――――憧が私のジャージを盗った事実は変わらないよ?」



憧「……うう…わ…分かったわよ。な…何でもするからそれで許してくれる?」



穏乃「憧……今、何でもするって言ったよね?」ずいっ



憧「う……い…言ったわよ……」たじ…



穏乃「それなら――――――――」







もわんもわんもわん。








15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/24(日) 21:05:15.93 ID:PoUuwWh90




穏乃「――――そう言って、私の言う事を聞いてくれるって言ったのは、憧なんだからね?」



憧「それは…そうだけど……でもどうしてよりによって、山登り(こんなこと)なのよ?」



憧<て…てっきり……あんな貌するもんだから……>



憧<しずが…私にあんなコトさせたり、こんなコトしたりするなんて…期待してたんだけど……>



穏乃「…………憧がナニを考えているのか分からないけど……」



穏乃「憧は私の勉強を見てくれたり、一緒にゲームしてはくれるんだけど……」



穏乃「山登りだけは嫌がって、一緒に登ってくれなかったから…だからいい機会だと思ってさ」








16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/24(日) 21:11:23.30 ID:PoUuwWh90




憧「だから…こうして仕方なく――――――」



穏乃「それに…憧のピンク色のジャージ姿もとっても似合っててカワイイよ」にこ



憧「!!////////」どきーん



憧<し…しずが私のジャージ姿がカワイイって……今までどんなにオシャレしても言ってくれなかったのに……>どきどき









17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/24(日) 21:15:44.68 ID:PoUuwWh90




憧「ふんっ。わっ…私は何を着ても、カワイイんだからねっ///////」ふいっ



穏乃「ははは…その様子だと、まだ元気があるみたいだね?憧」



憧「――――はぁ分かったわよ。こうなったらさっさと登って、さっさと下山してやるんだから!!」



穏乃「うん。その意気だよ憧。でも張り切り過ぎには注意しないとね」にこっ



憧「!!」どきっ



憧「う…うん……//////」こく…



穏乃「ふふふ…」にこにこ



憧<ふぇ~ん。こういう時のしずの笑顔は、私には眩し過ぎるよ~//////>どきどき











19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/24(日) 21:23:37.95 ID:PoUuwWh90




ざっざっ





穏乃「憧…大丈夫?ちょっと休憩しようか?」



憧「だ…大丈夫よそれにもう山頂(てっぺん)まで近いんでしょ?」はぁはぁ



穏乃「うん…そうだけど。無理していく必要はないし……」



憧「無理なんかしてないわよ!ほら、しずさっさと行くw――――」



ずる―――



憧「わわっ――――」



穏乃「だっ大丈夫!?憧!!」





憧「だっ大丈夫に決まって……つっ……」



穏乃「憧……もしかして膝を打ったの?」



憧「だから大丈夫だって――――」



穏乃「ちょっと見せて!!」ばっ



ずりっ



憧「あっ!?//////」








20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/24(日) 21:30:39.93 ID:PoUuwWh90




穏乃「ほらやっぱり、擦り剥いてる…それにちょっと膝を打ってるみたいだね……」



憧「だっ大丈夫よ!こんなもん嘗めれば――――!?」



穏乃「――――んっ……」すっ…



じゅじゅっじゅる…



ぺっ



ぺろ…



憧<えっ!?しずが私の傷口を嘗めて……////////>



穏乃「ん……」



ぺろぺろ…



憧<しずの濡れた舌の感触が…痛気持ちいい――――///////>んんっ…



ぺろ…



憧「あ…しず……///////」はぁはぁ









22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/24(日) 21:35:15.04 ID:PoUuwWh90




穏乃「―――――!!」はっ!



ばっ



穏乃「あっ憧…ごめん……ついいつもの癖で、自分にするみたいにしちゃって……」



憧「しず……」



穏乃「ごめんね…憧……今日はちゃんと救急箱を持って来てるから……」



憧「いいよしず…ありがとね……これで充分だよ」にこ



穏乃「憧……」



憧<むしろ…この方が嬉しいっていうか……コーフンするっていうか……///////>どきどき



穏乃「ありがとう憧。でも、ちゃんと消毒しないとね」ささっ



ぬりぬり









24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/24(日) 21:40:27.23 ID:PoUuwWh90




憧「~~~~~――――ッ」びりびり



穏乃「ちょっと沁みるけど我慢してね」



憧「う…うん……」



穏乃「――――よし、後は湿布を貼って……うん。終わったよ憧」



憧「あ…ありがと……/////……でも…御免ねしず。足引っ張っちゃって……」



穏乃「……私こそ…ごめんね憧。私、憧と一緒に登る事が嬉しくて、つい張り切っちゃって、憧の事…全然考えて無かった……」しゅん



穏乃「憧は何年も山登りしてなかったと言うのにね……ホントごめん」ぺこり



憧「しず……」



穏乃「……もう降りようか?憧の怪我も心配だし。これ以上無理はs――――」



憧「何言ってるのしず?未だこれからじゃないの!!」









25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/24(日) 21:45:05.37 ID:PoUuwWh90




穏乃「でも……」



憧「私なら大丈夫。それにしずが治療してくれたしね」にこ



穏乃「憧……ほんとにいいの?」



憧「いいに決まってるじゃない!!さぁしず。もう行くわよ!!」びしっ



穏乃「ほんとに大丈夫なの?」



憧「だから大丈夫だって。今度は強がりじゃないし。もし痛くなったら我慢せずに言うから……」



穏乃「それなら…いいけど……」



憧「もうっしずは案外と心配性ね。でもそう言う、しずの優しい処…私は好きだよ」にこ









27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/24(日) 21:50:08.91 ID:PoUuwWh90




穏乃「あ…憧……///////茶化さないでよ……」かぁぁ



憧<茶化してなんて…ないよ……>じ…



穏乃「?」



憧「それに、ここまで来てすごすご帰るのは、私のプライドが許さない!!」



憧<それに…一緒に頂上まで登って、しずの喜ぶ顔が見たいし……//////>



穏乃「憧…うん。わかった。よしっ!こうなったら何が何でも登るからね!憧も覚悟してよ」









28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/24(日) 21:55:10.33 ID:PoUuwWh90




憧「あったり前よ!女に二言は無いわ!!」



穏乃「うん。それにもし憧が動けなくなったとしても……その時には私が憧をおぶってでも連れてくから―――」



穏乃「だから。大丈夫だからね憧――――」キリッ



憧「しず…ありがと……」あったか~い



穏乃「さあっ後少し!頑張って登ろう憧」



憧「うん―――――」









29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/24(日) 22:00:15.68 ID:PoUuwWh90




ざっざっ



ざっざっ





憧<……とは言ってみたものの…流石にちょっと疲れたわね……>はぁはぁ



ざっ…ざっ…



憧<体力に自信が無いわけじゃないんだけど……>はぁはぁ



ざっ…



憧<運動なんてここ最近全然してないし……それがいきなり山の登りなんて、やっぱ無茶だっt―――――!!!>



ずるっ――――





憧「あっ――――!?」がくんっ



穏乃「!!」ばっ



がしっ









31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/24(日) 22:05:53.67 ID:PoUuwWh90




穏乃「憧…大丈夫?」



憧「…………しず……ありがと…うん大丈夫…ちょっと足を滑らせただけだから」



穏乃「今引き上げ……!!」



憧「?」



穏乃「――――憧…今、アレを突発的にやりたくなっちゃたんだけど……」



憧「?……!!」はっ



憧「……はいはい分かったわよ」はぁ



穏乃「いくよー憧!!」



穏乃「ファイトー!!」



憧「イッパーツ!!」



穏乃「ぷっ」



穏乃「あはははははは」



憧「あはは……」



憧<はぁまったく何やらせんのよ…もう……まぁ…しずが喜んでくれているならいいか……>ふふ









33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/24(日) 22:10:19.96 ID:PoUuwWh90




憧「でも…ごめんねしず。あんな事言ったのに…私ちょっと足手纏いになってるね……>しゅん



穏乃「何言ってるの?憧。憧は憧が思っている以上に頑張ってくれているからね」



憧「……しず…ありがとう……」



穏乃「それに……憧は私が責任を以って必ず、頂上まで連れて行くから」



憧「しず……セキニン取ってくれるんだ?」



穏乃「?……うん任せてよっ!だから安心して一緒に登ろう!!」どん



憧「うん……」



憧<これから二人で登る、人生と言う名の長い永い山道(やまみち)もね……//////>きゃっ









36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/24(日) 22:15:31.48 ID:PoUuwWh90




ざっ……



ざっ…





穏乃「憧」





穏乃「着いたよ」



憧「えっ!?」



穏乃「ほら…憧……ここが頂上だよ」にこ



憧「つ…着いたの……本当に……」



穏乃「うん」こく



憧「やった…着いたんだ……」ほっ



穏乃「うん。ほら憧。ここから見降ろしてみて」



憧「うん……」すっ…









40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/24(日) 22:21:02.91 ID:PoUuwWh90




憧「!!――――――――」



穏乃「どう?憧」



憧「碧の山並みが……凄くキレイ……それに霧がかっているのが、ちょっと不思議な感じで……」



穏乃「ふふ…いい眺めでしょ」ふふん



憧「うん……私は…吉野(ここ)にずっと居たのに今まで気付かなかった……ううん気付こうともしなかった……」









43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/24(日) 22:26:34.09 ID:PoUuwWh90




憧「……実際は子どもの頃に、何回も眺めている筈なのに……」



憧「あの頃は、この景色を当たり前のものだと思ってたんだ…………」



穏乃「へへ…憧にも…改めてこの眺めを見てほしかったんだ」



憧「それで私を山登りに……」



穏乃「ふふ」にこ



憧「穏乃……」



穏乃「そうだ…憧。疲れたでしょ?あそこで休憩しようか?」



憧「うん――――」こく









45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/24(日) 22:31:32.01 ID:PoUuwWh90




穏乃「憧……寒くない?」



憧「う…ん汗もかいたし、ちょっと冷えてきたかな?」ぶる…



穏乃「だったら」すっ…



憧<えっ?しずが私の肩に手を回して……//////>どきっ



穏乃「こうすれば少しは…あったかいかな?」



憧「うん……あったか~い///////」どきどき



穏乃「ん?今の…宥さんみたいだね」



憧「あっ……宥姉が移っちゃったかな?//////」



穏乃「ぷっ…あはは」



憧「あはは」









48:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/24(日) 22:35:54.74 ID:PoUuwWh90




穏乃「今はこんな…碧の山海みたいな感じなんだけど……」



穏乃「春になったら桜が咲いて、天空の桃源郷って言った感じで、とっても綺麗なんだ」



憧「へーそうなんだ……じゃあまたその時になったら、一緒に登ってくれる?」



穏乃「うん。勿論だよ。私も憧と一緒に見たいんだ」にこ



憧「―――――//////」



憧「……あの…それって…………////」どきどき



穏乃「憧と……友達とこの景色を共有したいって、ずっと思ってたんだ……」



穏乃「今までずっと……一人で見てたから……」









50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/24(日) 22:40:19.31 ID:PoUuwWh90




憧「……それだけ?」



穏乃「?……うん…そうだけど……やっぱり一人もいいけど、友達と一緒に登るのも楽しいし」



憧「そう……」



憧「友達と…してね……」ぼそ…



穏乃「ん?何か言った?」



憧「なっ何でもないわよ!!」ぷいっ



穏乃「?」はて?



憧<……まったく…このヤマノムスメは簡単に落ちそうで、全然落ちそうにないんだから……>はぁ…



穏乃「ん?どうしたの憧?」



憧「だから!何でもないわよ!!」



憧<……もしかして…実はしずは難易度最低じゃなくて、難易度MAXなんじゃないかって思えてきた……>はぁ……



穏乃「?」









53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/24(日) 22:45:26.52 ID:PoUuwWh90




……。



穏乃「――――もうそろそろ降りようか?早く降りないと暗くなっちゃう」



憧「うん。そうね」





ざっざっ



憧「……ねぇ…しず……」



穏乃「どうしたの憧?」



憧「さっき…桜が咲く頃になったら、また登ろうって言ってたけど……」



穏乃「うん…やっぱりもう嫌になっちゃった……?」しゅん



憧「ううん。その逆。私もちょっと山登りが、好きになっちゃったみたい……」









56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/24(日) 22:51:09.02 ID:PoUuwWh90




穏乃「!!」ぱぁ



憧<…………大前提として『しずと一緒に』が付くんだけどね……/////>きゃっ



穏乃「憧……」じーん





ざっざっ



憧「だから。降りたらまたすぐにでも登るわよ!」



穏乃「うん!!」








60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/24(日) 23:00:13.50 ID:PoUuwWh90




翌日。





憧さんの部屋。





穏乃「……昨日の事が心配になって来てみれば案の定……」はぁ



憧「ちょっ!ちょっと腫れただけだから大丈夫よ!!」



穏乃「やっぱり昨日、無理し過ぎたんじゃ……」



憧「だから大丈夫だって。それに昨日はホントにそんなに痛く無かったし……」



穏乃「こんなに包帯ぐるぐる巻きにして…そう言えるのだから、大したものだとは思うけど……」



穏乃「……でもこれじゃ…次の山登りは当分出来ないね」









62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/24(日) 23:06:19.37 ID:PoUuwWh90




憧「何言ってるの!?こんなのすぐに治るわよ!!それにしずも…また登りたいんでしょ?」



穏乃「そうだけど……私は憧の身体の方がずっとだ大事だよ」



憧「――――えっ!?//////」かぁぁ



憧<……でも、今のも私が思ったのとはニュアンスが違うんだよなぁ。この鈍感なお猿さんは……>はぁ



穏乃「?どうしたの憧?」



憧「何でもないわよ……それよりしず。私の怪我が治ったら行きたい山があるの」



穏乃「へぇどの山?」



憧「百合ヶ岳ってとこよ」



穏乃「百合ヶ岳かぁ……ここからそんなに遠くないし、ちょっと高い気もするけど、この時期なら良いと思うよ」









65:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/24(日) 23:15:50.50 ID:PoUuwWh90




憧「じゃぁ決まりね」



穏乃「うん!!」





憧<ふふ…しず……アンタには山の良さってのを教えて貰ったけど……>



憧<今度は私が百合ヶ岳で――――>



憧<百合の良さってものを教えてアゲル……>くすくす







おしまい。













66:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/24(日) 23:18:22.35 ID:m6ixzLjG0






山の中で2人きりというおいしいシチュエーション









72:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/24(日) 23:28:40.03 ID:63f493GrO












漆原「暑すぎてやる気でない」 芦屋「お前はいつもないだろ」
春香「ほ~ら、響ちゃんのグラビア巻頭特集だよ!」
漆原「ベルが遊びにやってきた」鈴乃「『面倒を見に来た』だ」
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