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身の毛もよだつ。世界10のいわくつき「幽霊トンネル」とそのサイドストーリー : カラパイア

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 暗く、古い場所には幽霊話はつきものだ。それがトンネルであれば、閉所恐怖症にとっては更なる恐怖となるだろう。時代と共に人類はトンネルを幾つも掘ったが、その際に石に潰されたり、列車に轢かれたり、と数々の死が付きまとった。

 海外サイトで特集されていたのは、そういった「恐怖話」が付きまとう10か所のトンネルだ。そのほとんどはアメリカのもので、他はカナダ、オーストラリアのものとなっている。どんな逸話が存在しているのか、トンネルの画像や動画と照らし合わせながら見てみることにしよう。
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10.叫びのトンネル (カナダ)

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 ナイアガラの滝近くにある「叫びのトンネル」には、ある若い少女の死の話が付きまとう。この逸話にはいくつか種類があるのだが、全ての話に共通するのは、彼女がトンネルから南へ少し行った場所にある農家で暮らしていたという点だ。農家が火事になり、彼女は燃え盛る小屋の中から命からがらトンネルへと足を走らせた。その間も彼女の服は燃え続け、彼女の命を蝕んでいった。トンネルにつくや否や、彼女はついに息絶えた。

 他の逸話によると、「彼女は父親の怒りを買い、故意に燃やされた」だとか、「襲われた後、証拠隠滅の為に燃やされた」といったような話がある。



 また、このトンネルの中心でマッチに火を灯すと、マッチの火が力なく消え、彼女の断末魔の叫び声が木霊し始めるという都市伝説も存在する。


9.青い幽霊のトンネル(カナダ)

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 ある日、ゴーストハンターが上記の「叫びのトンネル」を探そうとしていた時、間違ってソロルドという町の近くのメリットン・トンネルに入ってしまった。彼はそこで「青いモヤのような物体」がトンネルを徘徊しているのを見たと証言。その一言でこのトンネルは叫びのトンネルと並び、幽霊トンネルとして注目を集めた。

 ここで目撃された霊は恐らく、二人の鉄道運転士の物だろうと言われている。

 時は1903年、二人は試運転の為に蒸気機関車を走らせていたところ、運悪く衝突事故を起こしてしまった。ほぼ即死だったようだが、仲間が彼らを半壊したボイラー室から引きずり出そうとしたところ、一人の足が捻じ切れた。その時、消防士の一人が誤って足を滑らし、灼熱の業火で焼かれ、皮膚の90%を損傷してしまった。救助も空しく、彼は数時間後病院のベッドで重度のやけどにより命を落すことになる。

 最近このトンネルは安全面の問題で、封鎖されることとなった。幽霊よりももっと恐ろしいものがこの一帯に現れる。それは柄の悪い若者たちだそうで、夜この地にいくと、その襲撃を食らう可能性が高いそうだ。


8.呪われたセンサバー・トンネル(アメリカ)

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 アメリカ、テネシー州に作られたセンサバー・トンネルは、1920年、地主のエドワード・センサバー氏によって作られたものだ。このトンネルにはエドワード氏の娘の身の上に起きた悲劇が付きまとう。

 エドワードが親切心からホームレスを自分の家に泊めた時のことだ。ホームレスは夜な夜な家の宝石を盗もうとしていたので、エドワードは彼に銃を向け、「宝石を置いて、家を出ろ!」警告した。しかし、ホームレスはエドワードの娘を人質にとり、トンネルへと逃げた。そしてトンネル内で娘を水で溺死させたのだという。

 別のバージョンでは、ホームレスの話は完全に無くなっていて、エドワード自身が気をおかしくしてしまい、家族を皆殺しにして、遺体はトンネルに投げ捨てた、と言われている。どちらにせよ、エドワードの娘は両方の話で亡くなっており、恐らく彼女がこのトンネルに住む生霊なのだろう、と言われている。



 このトンネルの中央で車のエンジンを切って、もう一度エンジンを入れようとすると、入りが悪くなるという。その間、子供の泣き声や、エドワードの足音が聞こえるといった怪奇現象に見舞われるそうだ。ただし、ここでの怪奇現象を実際に検証したゴーストハンターたちによると、信憑性は薄いようだ。

 しかし、興味深い事に、この話のルーツともいえる話があったのだ。それは、このトンネルがまだエドワードの所有物で彼が高齢になった頃の話だ。

 トンネルで夜な夜な馬鹿騒ぎをする若者たちを見て腹を立てたエドワードは、トンネルの影から「動物の鳴き声のする武器」を使い、子供たちを怖がらせていたという。もしかしたら、この子供たちの話に尾ひれがついたものが都市伝説となったのかも知れない。


7.ヴィクトリアパークの巨人修道女(オーストラリア)

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 オーストラリア、ブリスベンという都市にあるヴィクトリアパークでは1903年、1932年、1965年に4回、と度々霊が目撃されている。その霊は女性の修道士だと言われていて、身長が3メートルもある巨人だそうだ。

 実際そんな巨大な霊を見逃すわけがないのだが、1965年に4度の目撃証言のあと、1500人近い人間がトンネルで、一度でも霊を目撃しようと集まったが、残念なことに霊は現れなかったという。

封印映像3 廃トンネルの呪い


6.ムーンヴィル・トンネル

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 オハイオ州シンシナティへの近道として地主が作ったこのトンネルは、石炭や粘土等の資材の輸出ルートの一つとして使用され、1870年頃トンネル付近に「ムーンヴィル」という人口100人前後の町が作られた。

 ムーンヴィル・トンネル前後の道は横幅が極端に狭く、崖も深く、列車一つが通るのにやっとな状態であった為、現在は誰も使うものが居ない。そう、幽霊を除いては。。。



 この話にはいくつか種類がある。

 ある話では、亡霊は酔っ払い男で、家へ帰る近道として夜中にムーンヴィル・トンネルを通っていたところ、後ろから列車が来るのに気づき、「おーい」と陽気に手を振ったが、列車のブレーキが間に合わず、轢かれてしまったというものだ。

 またある話では列車にランタンで合図を送り、止める係だった男が、うっかり居眠りをしてしまい轢かれてしまったというものもある。未だにこのランタンの灯は目撃されているようで、一時期トンネルの前には「内部でランタンの灯を見ても、無視してください」といった看板が立てられた程だそうだ。


5.子供たちの霊が宿るトンネル(アメリカ)

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 コロラド州に存在する「ゴールド・キャンプロード・トンネル」は56キロメートルにも及ぶ長いトンネルで、三つに枝分かれしており、それぞれ「1,2,3」と名付けられている。言い伝えによると、1987年、学校へ向かう子供達を乗せたバスがトンネル「3」を通過した際、天井が崩壊して乗客全員が即死する事故が起きたそうだ。



 今では、このトンネル1番2番に立つと、子供達の笑い声が聞こえ、3番の前に立つと、子供達の悲鳴が聞こえるという。また、車でこのトンネルを通ると、子供の手のひらの跡が大量に窓につくと言われている。ただし、ゴーストハンターの間では、未だに上で述べられた怪奇現象を体験したものは居ない。

 

4.血塗られた穴、ホーサック・トンネル(アメリカ)

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 マサチューセッツ州にあるホーサック・トンネルは1876年に開通し、40年間にもわたり「北アメリカで一番長いトンネル」、「世界で二番目に長いトンネル」として注目を浴びた。

 しかし19世紀の「安全面」は決して褒められた物ではなかった。特にダイナマイトを使ったトンネル開通作業には多数の犠牲者が出てしまったのだ。それ故にホーサック・トンネルにはもう一つのニックネームがある、「ブラッディ・ピット(血染めの穴)」だ。

 事故の話で最も惨い話は1876年10月17日に起きた事件だろう。トンネル内に充満した可燃性のガスが、近くの蝋燭に引火し、大爆発を起こした。30人が死亡したこの事故のあと、人命救助の為にトンネル内を探索していた隊員が「希望なんてねぇよ。あんなんじゃ、誰一人生きてるわけねぇ」と言って、そそくさと帰ってきたそうだ。
完成までの24年間に195名の死亡者を出した、このトンネルには霊が居てもおかしくなさそうだ。

 ちなみに、トンネルが完成する以前から幽霊の目撃談は度々あったそうだ。1865年に三人の爆薬係のブリンクマン、ナッシュ、ケリーという男が働いていたのだが、ある日、ケリーが爆発のタイミングを誤り、ナッシュとブリンクマンを巻き込んで殺してしまった。その後間もなくしてケリーが行方不明になり、他の仲間が彼を探しにトンネル内を散策してみると、縄で締め上げられ悲痛の表情を浮かべるケリーの変わり果てた姿が発見された。この事件の犯人は捕まっておらず、一説ではブリンクマンとナッシュの友人が復讐の為にケリーを殺した、という話もあるが、現地の人々は「ブリンクマンとナッシュが呪い殺したんだ」と信じてやまないそうだ。それ以後、夜になると度々このトンネルでは叫び声やうめき声が聞こえる事が増えた。


3.拉致された霊の叫び、上海トンネル(アメリカ)

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 上海トンネルと言っても、上海にあるわけではなく、オレゴン州のポートランドという町にこのトンネルは存在する。ポートランドは「上海化されている」と言われており、男性が拉致、監禁され、船に乗せられ、アジア諸国に送られ、永久に働かされているという話が出回っている。女性はというと、拉致されたら最後、用済みになるまで娼婦として働かされるそうだ。



 確固たる証拠はないものの、言い伝えによると被害者はポートランドの地下に存在するこのトンネルに、一時的に監禁されていたのではないか、と言われている。

 ここはゴーストハンターには有名な土地で、白い服を来た女性の霊を目撃した情報等も度々耳にする。他にも男性の声で「出ていけ」、「一緒に行こうよ」といったような事を囁かれる事もあるそうだ。


2.作業員の不可解な死、ビッグ・ブル・トンネル(アメリカ)

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 バージニア州にある、とても短いトンネルだが、こんな都市伝説が存在する。

 ビッグ・ブル・トンネルはこれまで、二人の作業員を犠牲に出している。1901年には一人の作業員が「頭皮を剥がされた状態」で発見され、また、もう一人は、1904年、電車から転落死した。ちなみに、この二つの事件以前から「このトンネルは呪われている」という噂は絶えなかったようだ。

 1905年には、ある出来事がきっかけでトンネルの知名度はピークを迎えた。三人の作業員が貨物列車に乗り、トンネルを通ったのだが、ちょうどトンネルを通り過ぎた所で列車が故障してしまった。一人の男が急いで来た道を徒歩で戻り、「とまれ」と書かれたサインを設置しに行った。

 彼が戻ってくると、他二人の作業員が真っ青な顔で小刻みに震えている。「どうしたんだ」と尋ねたところ、「生きては返さない」という声が聴こえたというのだ。そこで三人が、声の主を確かめようとトンネルの中へと探索しに行くと、トンネルの壁から突然叫び声や呻き声が聞こえ始めたという。

 三人の中で一番勇敢な男が「誰だ!?何が目的だ!?」と聞いたところ、「重い・・・この重い荷物を私の身体からどかしてくれ・・・」と返答があったそうだ。その後間髪入れずに「奴等が私の血を飲んでいる・・・」という声がした。勇敢な男は、誰かのイタズラだと思い、壁に裂け目があって誰かがそこから話しかけているのではないかと探してみたが、どこにも人が入れそうなところは無かったという。


1.吸血鬼のひそむ場所、チャーチヒル・トンネル(アメリカ)

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 バージニア州リッチモンド、チャーチヒルには、鉄道を走らせる為に作られた「チャーチヒル・トンネル」がある。このトンネルは幽霊だけではなく、なんと、吸血鬼の目撃情報もあるそうだ。

 トンネルは1920年以後、改装工事を行う予定が立てられたのだが、その為に、まずはトンネル内の清掃を行うのは必須条件だった。そこで1925年10月2日、鉄道会社は200名の男性作業員をトンネルの清掃へと派遣した。作業はトンネル内に蒸気機関車を配置し、その機関車の上に乗る事で天井を清掃する所から始まった。不幸にも、この時西入り口付近で天井が落下し数名の男性が重傷を負った。数名は何とか最後の命を振り絞り、東出口まで急いだのだが、その後病院で死亡が確認された。

 蒸気機関車の運転士は更に酷い有様だったようで、胸元に蒸気機関車のレバーが貫通しており、八日間に及ぶオペの努力も空しく、病院のベッドで息を引き取った。



 しかし、この話の恐ろしい所は死亡事故ではない。「その身体が長い間トンネル内に放置されていた」という事である。天井が落下してきた時のコンクリートや砂の量が多すぎて、全ての遺体を担ぎ出すことが出来ず、殆どの男が日雇いの作業員だったので、誰が埋まっているかも把握しきれていなかったのだ。その為、作業員の救出活動は長い年月をかけて行われた。

 西入り口付近では今でも「出してくれぇ・・・」という声や、シャベルで穴を掘る音、蒸気機関車の蒸気が噴き出す音が聞こえるそうだ。

 これに加え、このトンネルはリッチモンドで有名な吸血鬼が住むと言われる墓場からそう遠くない。故に人々がリッチモンドの吸血鬼が、作業員の血を吸いにやってきた、と信じるのも無理はない。また、過去にリッチモンドの吸血鬼がトンネル内で遺体から血を吸う姿も目撃されたそうだ。

 何人が埋まっていたか分からない作業員の中に、もしかしたら、命からがら生き延びたが吸血鬼に吸われ、自らが吸血鬼になってしまった人も居るかもしれない。トンネルから聞こえる音は被害者の阿鼻叫喚なのか、それとも血に飢えたリッチモンドの吸血鬼の声なのか?それは誰にもわからない。

via:listverse・原文翻訳:riki7119

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コメント

1

1. 匿名処理班

  • 2014年03月03日 20:48
  • ID:YEqlopOj0 #

日本の一番は常紋トンネル???なのかな???
話の内容もやばいしwwwwwwwwwww

2

2. 匿名処理班

  • 2014年03月03日 21:07
  • ID:BzAOxGDF0 #

英語で「生きては帰さない」と言われても…怖くないかなあ

3

3. 匿名処理班

  • 2014年03月03日 21:08
  • ID:29824N6IO #

千駄ヶ谷トンネル通って、2008年夏に国立競技場に行ったけど、何か質問ある?

4

4. 匿名処理班

  • 2014年03月03日 21:19
  • ID:wPl5ELR30 #

・由来がアバウト
・調査の結果何も起こらなかった
なんでランクインしとるのか

5

5. 匿名処理班

  • 2014年03月03日 21:50
  • ID:epxNMPsR0 #

心霊スポット:「旧天城トンネル夜中行き写真を撮りました」旧天城トンネル)の建設が始まり、明治38に完成。費用は現在の金額にして約66億円、犠牲者は12人。

6

6. 匿名処理班

  • 2014年03月03日 21:57
  • ID:G.jllpkB0 #

日本でも同じような場所多いけど出たことないし
むしろ酸欠とか落石、生きたトンネルにぶつかり
鉄道にぶつかるほうが多いように感じる

7

7. 匿名処理班

  • 2014年03月03日 22:10
  • ID:mYw5hym40 #

こえ〜・・・・(−□−;)
ただの都市伝説かと思いきや意外や意外、
かなりどろどろした話が多くてビックリ
日本でもトンネルの心霊話は聞くが実話が元に
なってると聞く・・・・なめちゃだめだね

8

8. 匿名処理班

  • 2014年03月03日 22:40
  • ID:kuGT.iT30 #

8の話、生霊ってのは現在進行形で生きてる人の霊ですよ。

9

9. 匿名処理班

  • 2014年03月03日 23:29
  • ID:XcqzqY3u0 #

トンネル怪談って北米圏でもポピュラーな都市伝説怪談だったんかね
橋姫伝承と同じで、別の場所と場所をつなぐところ=異界へもつながってるんじゃ?な潜在イメージがある上に暗くて地下だから、わりと全人類的に普遍性があって調べれば世界各地に広がってるのかもしれんね

日本のによくある墓地と結びついてる話がなくて、殺人事件と結びついてる話がけっこうあるとこなんかにアメリカンな味わいはあるけど、パターンは似通ってて日本のトンネル怪異譚との本質的な違いはあんまりないみたいよね

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