後輩「ファーストキス、ですか」
- 1 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/02/03(金) 04:38:51 ID:Pjyj0Ob.
- 先輩「うん。いつだった?」
後輩「いや、そんな誕生日いつだっけ?みたいな軽い感じで聞かれても、困ります」
先輩「聞いちゃ駄目だった?」
後輩「駄目ということはないでしょうが……その、ちょっと」
先輩「『ちょっと』……何?」
後輩「……言いづらい、と言いますか」 - 2 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/02/03(金) 04:40:56 ID:Pjyj0Ob.
- 先輩「言いづらいってそんな、俺とお前の仲じゃん。問題なっしんぐ」グッ
後輩「問題ありますって。……いや、そりゃ質問する側の先輩からすれば問題も何もないでしょうけど、答える私からすれば恥ずかしかったりこそばゆかったりで大変なんです」
先輩「そこは勇気で補え」
後輩「勇者王じゃないんで無理です。……というか、なんでそんな事をいきなり聞きたがるんですか」
先輩「そんなことって……ねぇ?」
後輩「ねぇ、とか言われましても」 - 3 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/02/03(金) 04:42:25 ID:Pjyj0Ob.
- 先輩「いや、でもお前、アレだよ。ちょっと考えてみ?」
後輩「何をですか?」
先輩「お前に好きな人がいるとするじゃん?」
後輩「…………はい(まあ実際目の前にいますが)」
先輩「その人がすごい可愛い……ああ、お前からするとカッコいい人だとするじゃん?」
後輩「ん、まあ、はい(先輩はカッコいい……というより、可愛い寄りの人ですけどね。それにしても先輩かわいい)」
先輩「…………な?」
後輩「いや、なにが『な?(ドヤァ』ですか」 - 4 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/02/03(金) 04:43:33 ID:Pjyj0Ob.
- 先輩「えー、分かんないかー?」
後輩「いや、今の例えでわかる人の方が少ないと思いますよ?」
先輩「もー、物分かりの悪い後輩ちゃんだな。俺はそんな子に育てた覚えはないですよ」
後輩「私の物分かりが悪いんじゃなくて、先輩の例えが下手なだけですよ。それに私は先輩に育てられた覚えはありません」
先輩「屁理屈ばっかりだなまったく」
後輩「屁理屈でも何でもない、ただのツッコミですよ……まったく、先輩はおバカさんですね」
先輩「ば、馬鹿言うなし!これでも学年じゃ頭いい方だし!」
後輩「勉強できるのと頭いいのは違いますよ、先輩?」
先輩「ぐぬぬ…………」
後輩(年下の子に馬鹿にされてムキになる先輩ほんと可愛い)ニコニコ
先輩「に、ニヤニヤ笑うなし!」 - 5 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/02/03(金) 04:45:15 ID:Pjyj0Ob.
- 後輩「……で、さっきの話ですが。あれ、どういう意味ですか?」
先輩「えー、もっかい説明すんのー?」
後輩「さっきの例えだけじゃ理解できませんでしたし。ちゃんと理由が話せないと、こっちも話してあげませんよ?」
先輩「むー、仕方ないな……まあ、例えばさっき言ったようにさ、お前の好きな人がカッコよくて素敵な人だとするじゃん?」
後輩「はい(うん、先輩かわいい)」
先輩「その人がさ、誰かとファーストキスを済ませてたとするじゃん?」
後輩「…………はい(……想像したくないですね、それは)」
先輩「そうだったら嫌だなぁ……というか、そういうの気になるじゃん?」
後輩「はい…………(確かに、そう言われると気になりますね……先輩、誰かとキスしたことあったりするんでしょうか。……あったら、嫌だな)」
先輩「だから質問しましたー、という話。わかったカナ?」ドヤァ
後輩「ああ、成る程理解しましt…………って、ち、ちょっと待ってください先輩」 - 6 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/02/03(金) 04:48:52 ID:Pjyj0Ob.
- 先輩「ん、どうした後輩?」
後輩「いえ、そのですね、先輩。一つ忠告と言うか注意と言うか」
先輩「む、何か俺おかしいこと言った?」
後輩「いえ、その。さっきのたとえ話ですけど。あの話、ファーストキスがいつだったかってことを先輩が私に聞きたい理由の説明でしたよね?」
先輩「ああ、うん。そうだけど?」
後輩「ですよね。でもさっきみたいな説明をしちゃうと、誤解を生んじゃいますよ?」
先輩「ん?……誤解って、さっきの話にそんなまずい所あったかね」
後輩「まずいというか……その……何と言いますか……」 - 7 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/02/03(金) 04:51:52 ID:Pjyj0Ob.
- 先輩「お前にしては珍しく煮え切らない態度だな。ほれ、何を誤解しそうになったんだ?言ってみ?」
後輩「…………笑いませんか?」
先輩「笑う?俺の発言に誤解を生むような所があったから、お前は注意してくれてるんだろ?それを何で笑わなきゃならんのよ」
後輩「いえ……でも誤解の仕方がアレかもしれないというか……」
先輩「大丈夫だって、誤解させるような発言したのは俺なんだし。笑いやしないよ」
後輩「……約束、ですよ?」
先輩「はいはい、約束するよ」ギュッ
後輩「へひゃあ! ……な、ななななにするんですか!」バッ
先輩「何って、指きりだよ。そんな逃げることないだろうに……」ショボン
後輩「…………そんなことを当たり前のようにするから誤解されるんですよ、この朴念仁は……」ボソッ
先輩「ん?何か言ったか?」
後輩「なんでもないですよ…………はぁ」 - 8 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/02/03(金) 04:54:53 ID:Pjyj0Ob.
- 先輩「……で、何を誤解したんだ?今度からそういうことはしないようにするから、言ってくれ」
後輩「…………笑わないで下さいよ?」
先輩「笑わないよ。もっぺん指きりするか?」
後輩「え、あ、う……結構です……。
え、えとですね。さっきみたいな感じの例え方だとですね、その…………先輩が、私の事を…………き、みたい、に」
先輩「ん?最後の方がよく聞こえないぞ?」
後輩「だ、だから……先輩が、私の事を……すっ…………みたい」
先輩「いや聞こえんて。『す』、何?」
後輩「だ、だから……!せ、先輩が、わたしの、事を……好き、みたいに、聞こえちゃったんですっ!」カァァ
先輩「…………あ、そこ?なぁんだ」ハァ
後輩「私が頑張って言ったのになんですかその反応!」 - 9 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/02/03(金) 04:57:07 ID:Pjyj0Ob.
- 先輩「いや、だって予想外の方向だったから。まさに斜め上」
後輩「わ、悪いですかっ!?あんなふうな言い方されたら、私じゃなくても誤解しちゃいますって!」
先輩「いや、誤解じゃないしなあそれ」
後輩「誤解じゃないも何もないでs……………………え?」
先輩「えっ、とか言われても」
後輩「え、と、それは、どういう、意味で」
先輩「いや、だからさ。誤解でも何でもなくて、お前が考えてる解釈の仕方で合ってるよ」
後輩「………………え、あ。え?そ、それ、って、つまり」カァァ
先輩「つまり、俺はお前の事が好きだからファーストキスがいつだったかとか知りたいってことだよ言わせんな恥ずかしい」
後輩「 」 - 10 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/02/03(金) 05:00:08 ID:Pjyj0Ob.
- 後輩「 」
先輩「えと、後輩?大丈夫か?」オーイ
後輩「…………マジ?」
先輩「あ、うん。マジマジ。後輩ラブ」ナデナデ
後輩「 」
先輩「……あの、後輩さん?顔の赤さがヤバい事になってますけども?」
後輩「……………………え」
先輩「え?」
後輩「えんだああああああああああああああああああああああああああ!!」ガバッ
先輩「いやあああああああああああああああああああああああああああ!?」ビクッ
アイウィィィィイィィイィイルオールウェェェエイズラアァアアアアァアァビュウウゥゥウウウゥゥウウゥアアァァアアァ…… - 11 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/02/03(金) 05:02:52 ID:Pjyj0Ob.
- 後輩「……すいません、取り乱しました」フゥ
先輩「……ていそうの ききを かんじた」ガクガク
後輩「いや、その、ホントにごめんなさい。嬉しすぎたもので、つい……」
先輩「『嬉しすぎて、つい』でズボン脱がされちゃたまんねえよ……」
後輩「えっと……こ、今度は一気に脱がせるように頑張ります!」フンス
先輩「いや、何で張り切ってんだよ。やめてほしいんだけど」
後輩「え、でも『たまんねえ』って」
先輩「そういう意味じゃねえです」 - 12 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/02/03(金) 05:05:20 ID:Pjyj0Ob.
- 後輩「はぁあぁ……夢みたいです……」ポワァ
先輩「そんなに嬉しい?」ナデナデ
後輩「そりゃそうですよ!2年越しの恋がようやく叶ったんですから!」
先輩「そんな前から好きだったのか……って、え、後輩も俺の事好きなの!?」
後輩「そうですよ!というかこの話の流れで分からなかったんですか!?」
先輩「いや、初めて人に告白されて嬉しいなあぐらいのもんかと」
後輩「それだけで相手に飛びかかってズボン剥こうとする人間なんていませんよ!」
先輩「いや、どんだけ嬉しくてもその行動はないと思う」
後輩「やっぱりですか」 - 13 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/02/03(金) 05:08:04 ID:Pjyj0Ob.
- 後輩「……ほら、先輩。手が止まってますよ」
先輩「あ、うん。ごめん」ナデナデ
後輩「♪」ムフー
先輩「ところでこれ、いつまで続ければいい?」ナデナデ
後輩「私と先輩が朽ち果てて魂が来世に転生するまでお願いします」
先輩「それは難しいな」ナデナデ
後輩「勇気で補ってください」
先輩「俺は勇者王じゃなくて太陽王だから無理」フハハ
後輩「……あ、もしかして私、重いですか?なら降りますけど……」
先輩「うんにゃ。むしろ軽いぐらい」ナデナデ
後輩「ならよかったです。……じゃあ、こんどから先輩のおうちに来た時、ずっと先輩の膝の上に座ってても……いいですか?」
先輩「かまわんよ」ナデナデ
後輩「忍びねぇな……でしたっけ?」
先輩「若干古いし、順番逆だけどな」ナデナデ - 14 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/02/03(金) 05:10:36 ID:Pjyj0Ob.
- 後輩「……で、どうしましょう。SS的に一番の盛り上がりというか山場のシーンである『告白→付き合う』がこんなにも早く終わっちゃいましたが」フゥ
先輩「メタ発言はやめような。……というか、付き合ってくれるのか」ナデナデ
後輩「当たり前です。好き合う男女は付き合って突きあうのが世界の真理なのです」
先輩「付き合うのをOKしてくれるのは嬉しいけど、下ネタもNGな」ナデナデ
後輩「やだなあ先輩、そこは『突き合うにはお前に棒が足りないだろ』って突っ込んでくれなきゃ、言葉と棒を」
先輩「もうやだこの後輩」ナデナデ
後輩「でも頭を撫でる手は止めない先輩、優しいです」
先輩「そりゃ、そう言う所も含めて全部大好きですから」ナデナデ
後輩「えへへ。私もそんな先輩が大好きですよ」 - 15 :以下、名無しが深夜にお送りします 2012/02/03(金) 05:12:35 ID:Pjyj0Ob.
- 先輩「で、どうなんだ?」ナデナデ
後輩「何がですか?私の3サイズなら83・45・82ですけど」
先輩「聞いてない。かなりスタイルいいなぁとは思ったがそれは聞いてない」ナデナデ
後輩「じゃあ何ですか?コメント一覧
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- 2014年03月07日 17:23
- 爆発しなくていいから崩れされ!
-
- 2014年03月07日 17:35
- ブルーウォーターの光に触れたガーゴイルのようにッ!
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- 2014年03月07日 18:03
- どんな化け物3サイズだよ
作者童貞かよ
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- 2014年03月07日 18:31
- ウェスト45って、この娘兵器かな・・・
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- 2014年03月07日 18:55
- 壁殴り代行繁忙期か
今じゃ全然みないな
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- 2014年03月07日 19:03
- 3サイズでファ!?となった
同じ者がいたようだ
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- 2014年03月07日 19:07
- まあいいじゃないかウエストがファティマ並でも
-
- 2014年03月07日 23:09
- ちょうどワンピの女がこんな3サイズしてそう、胸はもっとあるだろうけど
-
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